エリック・ミラザー – Wikipedia

エリック・ミラザーJean Eric Milazar、1975年6月1日 ‐ )は、モーリシャスの元陸上競技選手。専門は短距離走。400mの自己ベストは44秒69のモーリシャス記録保持者。2001年エドモントン世界選手権男子400mにおいて4位の実績を持つ。

インド洋に浮かぶ小国モーリシャスが生んだ世界レベルのロングスプリンター。オリンピックと世界選手権ではメダル獲得こそないが、2001年エドモントン世界選手権男子400mではモーリシャス初のファイナリストになり4位、2003年にはパリ世界選手権男子400mで2大会連続のファイナリストになり5位、年間王者決定戦と呼ばれていたワールドアスレチックファイナル男子400mで3位に入るなど活躍した。世界選手権男子400mでは2大会連続ファイナリストの実績を持つが、オリンピック男子400mでは2004年アテネ大会の準決勝進出が最高である。アフリカ選手権400mでは史上初の3連覇を達成した。

2000年7月のアフリカ選手権男子400mを45秒62で制し、初のメジャータイトルを獲得した。

2001年8月のエドモントン世界選手権男子400m準決勝で44秒92をマークして組2着に入り、世界大会で初めて決勝に進出した。決勝は準決勝よりもタイムを落とす45秒13で5位(当時)に入ったが[1]、その後、アントニオ・ペティグルーのドーピング処分により、順位が4位に繰り上がった[2]

2002年8月のアフリカ選手権男子400mを45秒67で制し、この種目ではイノセント・エグブニケ(1985年大会・1988年大会)以来、2連覇を達成した史上2人目の選手となった[注 1]

2003年8月のパリ世界選手権男子400mに出場すると、予選を全体2位の45秒15、準決勝を全体4位(当時)の44秒75で突破し、2大会連続となる決勝に進出したが、決勝では45秒17と一番悪いタイムをマークして7位(当時)に終わった[3]。その後、ジェローム・ヤングとカルビン・ハリソンのドーピング処分により、順位が5位に繰り上がった[4]

2003年9月13日に年間王者決定戦であるワールドアスレチックファイナル男子400mに出場すると45秒67をマークし、ジェローム・ヤング(45秒04)、マイケル・ブラックウッド(45秒25)、アレイン・フランシク(45秒25)に次ぐ4位(当時)に入った[5]。その後、ジェローム・ヤングのドーピング処分により、順位が3位に繰り上がった[6]

2004年7月のアフリカ選手権男子400mを45秒03で制し、この種目で男女通じて史上初の3連覇を達成した。

2004年8月のアテネオリンピック男子400m予選を45秒34(全体7位)で突破し、初めて準決勝に進出した。初の決勝進出がかかった準決勝では組2着までに入るか、3着以下の選手たちの中でタイム上位2選手になれば決勝に進出できたが、45秒23の組4着に終わり、全体8番目のタイムながら決勝には進出できなかった[7]

自己ベスト[編集]

記録欄の( )内の数字は風速(m/s)を意味する。

主要大会成績[編集]

備考欄の記録は当時のもの

注釈[編集]

  1. ^ 女子選手を含めると、Ruth Atuti(1982年大会・1984年大会)も2連覇を達成していた。

出典[編集]

外部リンク[編集]