小川京子 – Wikipedia

小川 京子(おがわ きょうこ、1934年8月1日[1] – )は、日本のピアニスト[2]。桐朋学園大学名誉教授。
夫は音楽学者の海老沢敏[3]

北海道小樽市に生まれ、札幌市で育つ[4]。東京藝術大学に進んで、井口秋子やハンス・カンの下で学び[5]、1952年の第21回毎日音楽コンクール(後の日本音楽コンクール)のピアノ部門で入選し、以降、第25回、第26回にも入選した[6]。東京藝術大学卒業後、ウィーン国立音楽アカデミー(後のウィーン国立音楽大学)へ留学し、ブルーノ・ザイドルホーファー (Bruno Seidlhofer) などに師事し、1960年に卒業した[5]

帰国後の演奏活動では、モーツァルトの演奏で知られるが[2]、そのほかにもルートヴィヒ・シュッテのピアノ協奏曲の世界初録音[2]、フランツ・クサーヴァー・モーツァルトのピアノ協奏曲の日本初演など、演奏機会の少ないピアノ曲に対する取り組みでも高く評価されている[5]

桐朋学園大学音楽学部教授として永く教育にもたずさわり、退職後に名誉教授となった。

おもなディスコグラフィ[編集]

  • シューベルト:ピアノ曲集 – 1997年
  • シューベルト 最後のソナタ – 2000年
  • モーツァルト 超越の響き 小川京子 モーツァルト:クラヴィーア曲集 – 2001年
  • ウィーン幻想 シューベルトとベルクの世界 – 2003年
  • シュッテ:ピアノ協奏曲2004 – 2004年
  • モーツァルト(チェルニーによるピアノ独奏用編曲版)レクイエムK.6262012 – 2012年
  1. ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.503
  2. ^ a b c シュッテ:ピアノ協奏曲/ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲「ドゥムキー」 小川京子(P) スウィトナー/ベルリン放送大so. 他”. 音楽出版社. 2014年12月17日閲覧。
  3. ^ 「夫婦の情景(67)海老澤敏・小川京子夫妻」『週刊朝日』第106巻第21号、朝日新聞社、2001年5月4日、 82-85頁。

    NAID 40001687024

  4. ^ 小川京子ピアノリサイタル~リラの花咲くときに~”. まんまる新聞 (2012年5月25日). 2014年12月17日閲覧。
  5. ^ a b c 小川京子 アーティスト・プロフィール”. 音楽出版社. 2014年12月17日閲覧。
  6. ^ 日本音楽コンクール 入賞者一覧 第21回(1952年)”. 2014年12月17日閲覧。:最高位は、第25回の2位。