河童橋 – Wikipedia

上流側から撮影。背景は焼岳
下流側から撮影。背景は明神岳

河童橋(かっぱばし)は、長野県松本市安曇上高地の梓川に架かる木製の吊橋。

古くはこの場所は河童淵と呼ばれていたという[1]

1891年(明治24年)に初めて橋が架けられた。全長37m、幅3.1m、長さ36.6mのカラマツ製の橋。中部山岳国立公園内の標高約1,500mに位置する。この橋から穂高岳、焼岳などの山々を望むことができる。上高地を象徴するのシンボルの一つである。毎年4月27日にアルペンホルンの演奏と共に橋の袂で『上高地開山祭』が開催されている[2]。11月15日には、『上高地閉山祭』が開催されている。ケショウヤナギの巨木が周辺の河畔に群生している。

橋は過去に4回架け替えられており、それぞれ1代目、2代目、3代目、4代目、5代目(現在)とある。

河童橋という名前の由来には諸説あり、

  • 昔ここに、河童が住みそうな深い淵があったため。
  • まだ橋のなかった時代、衣類を頭に乗せて川を渡った人々が河童に似ていたから。

などがある。

1927年、芥川龍之介が小説『河童』の中で河童橋を登場させたことでより知られるようになった[1]

  • 1891年(明治24年) – 設置(初代)[3]
  • 1910年(明治43年) – 丸太の跳ね橋を吊り橋に変更[4]
  • 1930年(昭和5年) – 橋の架け替え(2代目)。
  • 1957年(昭和32年) – 橋の架け替え(3代目)。
  • 1975年(昭和50年) – 橋の架け替え(4代目 現在欄干の一部が上高地ビジターセンターに保存されている)。
  • 1997年(平成9年)7月 – 橋の架け替え(5代目)[5]
  • 2009年(平成21年) – 造幣局が、表面に河童橋と風景をデザインした長野県の「地方自治法施行60周年記念貨幣」である千円銀貨幣を発行した[6]
  • 2010年(平成22年)5月12日 – 郵便局の信越支社が、河童橋つり橋100周年を記念して『上高地 河童橋』のふるさとフレーム切手を発行した[7]

周辺施設[編集]

周辺には以下のホテルなどの宿泊施設と売店、キャンプ場などがある[8][9]。各施設は冬期等を除くシーズン期間中に営業を行っている。

五千尺ホテルの前を通り、清水川の小さな流れを渡れば小梨平に着く。ここにはビジターセンターやキャンプ場などがある。ビジターセンターには上高地の自然に関する写真などが展示されている。キャンプ場はカラマツ林に囲まれた静かなところだ。[10]

交通・アクセス[編集]

ギャラリー[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

座標: 北緯36度14分55.3秒 東経137度38分16.7秒 / 北緯36.248694度 東経137.637972度 / 36.248694; 137.637972 (河童橋)