蒼き狼と白き牝鹿・ジンギスカン – Wikipedia
『蒼き狼と白き牝鹿・ジンギスカン』(あおきおおかみとしろきめじか・ジンギスカン)は、1987年12月に日本の光栄から発売されたPC-9801用歴史シミュレーションゲーム。 チンギス・ハーンとモンゴル帝国をメインに12世紀から15世紀のユーラシア大陸を舞台とし、その統一を目指すゲームである。オルドシステムと呼ばれる子作りや血縁将軍の重要性が加味されている事などを特徴としている。 開発は光栄が行い、プロデューサーはシブサワ・コウ、音楽は同社の『三國志』(1985年)、『信長の野望・全国版』(1986年)などを手掛けた菅野よう子が担当している 『蒼き狼と白き牝鹿シリーズ』は、1985年5月15日にPC-9801用ソフト『蒼き狼と白き牝鹿』(サブタイトル無し)というタイトルで発売されたものが第1作である。そのため、本項で記述される『蒼き狼と白き牝鹿・ジンギスカン』(以下『ジンギスカン』と略す)は厳密にはシリーズ2作目となるが、前作をリニューアルして発売したものなので、事実上、同シリーズの第1作と同様のものとして扱われている。本項目では初代と第2作とをまとめて扱う。なお、1作目と2作目の違いについては#リニューアルにて後述するが、特記無き場合ば2作目『ジンギスカン』の内容に従って記述する。 『ジンギスカン』は、日本国内において各種パソコンやファミリーコンピュータに移植された他、欧米においてPC/AT互換機やAmigaなどの機種に移植された。MSXではMSX1版とMSX2版が別々に発売された。Windowsでは、2005年にコーエー定番シリーズの一つとして復刻版が発売されている。これは、もとは2003年に発売されたコーエー25周年記念パックのVol.3に収録されていたものを単独で発売したものである。2007年には携帯電話ゲームとして配信された他、2016年にはSteamにてダウンロード販売が行われた。 本作では、オルドシステムでの子作りや絶対に裏切らない血縁将軍の重要性(非血縁将軍は反乱を起こしたり他国に寝返る可能性を持っている。本作には「忠誠」という要素がなく、これらを未然に防ぐことは不可能である。)などが搭載され、「蒼き狼と白き牝鹿」シリーズの基本方針が定まった作品である[* 1][* 2]。 さらに人材捜索など、のちに『三國志』で重要になるシステムも初搭載されているが、本作では1国につき1人の将軍しか配置できず、発見される在野の人材の能力も概して高いものではない。 選択できる国王が49 – 59歳と[1]異例の高齢者ばかりなので、後継者への引継ぎが前提とされているのも珍しいといえる(もちろん、後継なしに初期国王1代での世界制覇も十分可能である。ちなみに国王が71歳以上になると寿命による死の可能性がある[2])。 選択できる国王が4人と少ないため、「統一」「滅亡」に合わせて、国ごとに独自のエンディングのグラフィックがある。 戦闘シーンが凝っていることも特徴の1つとして挙げることができ、マップは横16 * 縦10ヘックスで構成。「山」「砂漠」「海」などの難地を行軍すると、兵士が次々「脱落(減少)」してゆく。また、「弓矢隊」の間接攻撃、「歩兵隊」の伏兵などといった攻撃バリエーションや、森では「狩猟」による兵糧調達も出来る。こういった特徴のため、「防衛側」がかなり有利で、「歴史三部作」中、もっとも難易度が高いともいわれた[要出典]。 ゲーム内容[編集] コマンド[編集] 本作では、1年は春夏秋冬の4ターン。各ターンに本拠地では3回のコマンドを連続で実行でき、直轄地に指定している国では1回のコマンドを実行できる。コマンドを実行するたびに統率力・判断力・説得力・企画力・体力・武力といった、国王の各能力値を消費することになっている[3]。能力値の消費は、本拠地だけではなく、直轄地での命令でも消費することになる。したがって、こまめな自己訓練でこれらの能力の回復などを行う必要があるとともに、(血縁)将軍に国を委任統治させる必要も出てくる[* 3][4]。
Continue reading
Recent Comments