トワイライトQ – Wikipedia

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トワイライトQ』(トワイライトキュー)は、日本の短編アニメーション集である。バンダイ ネットワーク フロンティア事業部(現・バンダイナムコアーツ)よりOVAとして発売された。

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シリーズ全6話で構成される予定であったオムニバスの物語。アメリカのテレビドラマシリーズ『トワイライト・ゾーン』、『アウター・リミッツ』や、日本の特撮テレビドラマ『ウルトラQ』の路線を狙った構成であった。

1話目は『魔法の天使クリィミーマミ』からの繋がりで、脚本家の伊藤和典とキャラクターデザイナーの高田明美がアニメ監督の望月智充と組んで、時間テーマの正統派の娯楽SFアニメ『時の結び目 REFLECTION』(ときのむすびめ リフレクション)をリリースした。

2話目は原案からタッチした押井が、「わけが分からない作品を作る」と風評が立ったOVA『天使のたまご』や実写映画『紅い眼鏡/The Red Spectacles』といった流れの作家性を強く発揮された作品『迷宮物件 FILE538』(めいきゅうぶっけん ファイルごひゃくさんじゅうはち)をリリースしている。

結局、全6話予定だったこのシリーズは、全2話で制作が終了する結果となった。だが、2話目で試みられたような、抽象的な映像と難解な長台詞による独白で構成される内容、実際の風景写真を取り込んだ独特の映像手法、テーマなどは、後年の劇場版『機動警察パトレイバー』にて結実する。

時の結び目 REFLECTION[編集]

1987年2月28日に発売された。監督は望月智充、アニメ制作は亜細亜堂。30分。

ストーリー(1話)[編集]

女子高生の真弓は、ある島でダイビングの最中に海底でカメラを拾う。中のフィルムを現像すると、知らない男性と腕を組んで笑う自分の姿が写っていた。カメラの出所を調べてもらうが、カメラはまだ発売されていないもので、真弓たちの前で忽然と消えてしまう。気になった真弓は、再びその島を訪れるが、その彼女の姿も消えてしまう。

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キャスト(1話)[編集]

スタッフ(1話)[編集]

主題歌(1話)[編集]

エンディングテーマ『リフレクション』
作詞 – 森田里子 / 作曲 – 川井憲次 / 歌 – 兵藤まこ

迷宮物件 FILE538[編集]

1987年8月28日に発売された。脚本・監督は押井守、アニメ制作はスタジオディーン。30分。

本作の特徴に実写の写真を加工して背景を制作している。

小黒佑一郎は押井守のテイストを楽しむという意味では、これがベスト作品と語っている[1]

ストーリー(2話)[編集]

探偵がある親子の調査を依頼されるところから物語は始まる。その夏、首都上空では原因不明の旅客機失踪事件が相次いでいた。探偵はその親子の調査を続けていくうちに自分も次第に奇妙な物語の中の一部に組み込まれていってしまう。

キャスト(2話)[編集]

スタッフ(2話)[編集]

  • 原案・監督・脚本 – 押井守
  • キャラクターデザイン – 近藤勝也
  • 作画監督 – 大塚伸治
  • 美術監督 – 小倉宏昌
  • 撮影監督 – 森下成一
  • スチル撮影 – 樋上晴彦
  • 編集 – 森田編集室
  • 録音演出 – 斯波重治
  • 録音演出助手 – 浅梨なおこ
  • 音楽 – 川井憲次
  • プロデューサー – 鵜之沢伸、久保真
  • 製作 – ネットワークフロンティア事業部、スタジオディーン

主題歌(2話)[編集]

エンディングテーマ『ぐうたらな魚』
作詞 – 児島由美 / 作曲・編曲 – 川井憲次 / 歌 – 兵藤まこ
  1. ^ アニメ様365日 第417回『迷宮物件 FILE538』”. 2021年2月19日閲覧。

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