愛媛銀行 – Wikipedia

株式会社愛媛銀行(えひめぎんこう、The Ehime Bank, Ltd. )は、愛媛県松山市に本店を置く第二地方銀行。通称ひめぎん。店舗は愛媛県内を中心とする四国四県とその対岸の岡山県、広島県、大分県および大阪市と東京都に展開している。また、インターネット支店として「四国八十八カ所支店」を設けている[2]

概要

  • 総預金残高は2兆円を超える規模、愛媛県を中心に100か所以上の店舗を擁し、「ふるさと銀行」として地域との関係を大切にしている第二地方銀行である。
  • 創業以来、「思いやり」「相互扶助」の無尽の精神を受け継ぎ、銀行業務を中核に、4社のグループ企業を所有している。
  • 愛媛県の基盤産業である海運・造船業には古くから積極的に支援してきたことから、海運業界に強い銀行とされるほか、農業系ファンドへの取り組みは地方銀行の中では先進的である。また、日本政策金融公庫など外部機関や自治体との連携に関する公表は多い。

グループ企業

  • 株式会社ひめぎんビジネスサービス
  • 株式会社ひめぎんソフト
  • ひめぎんリース株式会社
  • 株式会社愛媛ジェーシービー
  • 株式会社西瀬戸マリンパートナーズ

歴史

  • 愛媛銀行は、無尽・頼母子講と言われる相互扶助を目的とした組織が大同団結して発足したことに端を発する。
  • 創業は、1915年(大正4年)に東豫無尽蓄積株式会社が設立されたことに始まる。

沿革

  • 1915年(大正4年)東豫無尽蓄積株式会社設立(創業)。
  • 1943年(昭和18年)愛媛県内の無尽会社5社が合併して愛媛無尽株式会社設立。
  • 1951年(昭和26年)株式会社愛媛相互銀行に商号変更。
  • 1971年(昭和46年)大阪証券取引所に株式上場。
  • 1985年(昭和60年)東京証券取引所に株式上場。
  • 1989年(平成元年)普通銀行に転換し、株式会社愛媛銀行に商号変更。
  • 2004年(平成16年)「えひめベンチャーファンド2004」設立。
  • 2005年(平成17年)
    • 船舶関連では国内初の債権流動化への取組みを実施。
    • 中小企業金融公庫の債権買取型スキームによる地域CLOを四国内初で実施。
  • 2006年(平成18年)民間金融機関では国内初となる「えひめガイヤ成長産業化支援ファンド」設立(農業系ファンド)。
  • 2008年(平成20年)インターネット専用「四国八十八ヵ所支店」開設。
  • 2016年(平成28年)ブランドデビットカードの取扱い開始。
  • 2017年(平成29年)。
    • 愛媛県と地方創生に関する包括連携協定締結。
    • 事業所内保育施設を設置。
  • 2018年(平成30年)ゆうちょ銀行と共同でえひめ地域活性化ファンド設立。
  • 2019年(令和元年)
    • 有料職業紹介事業の認可取得。
    • ひめぎんSDGs宣言公表。
    • 執行役員制度の導入。
  • 2021年(令和3年)取引先企業の海外展開支援でTKCと契約[3]

歴代頭取

1943年以降

  • 1943~1963年 高橋作一郎
  • 1963~1976年 高田周蔵
  • 1976~1990年 宮武隆
  • 1990~1998年 森信義
  • 1998~2004年 一色哲昭
  • 2004~2012年 中山紘治郎
  • 2012~2018年 本田元広
  • 2018年~(現職)西川義教

経営理念

  • ふるさとの発展に役立つ銀行
  • たくましく発展する銀行
  • 働きがいのある銀行

経営計画

  • 2018年3月に、3年にわたる第15次中期経営計画(テーマ「創業100年、”殻を破る”未来への挑戦」)が終了した。期間中の業績は好調であったようで、最終年度の2018年3月期は過去最高益を達成したと公表している。
  • 2018年4月より、第16次中期経営計画(テーマ「変革への挑戦~すべてはお客さまのために~」)がスタートした。3つの柱となる改革(収益構造改革、お客さま本位の業務改革、役職員の行動改革)を掲げている。

最近導入されたサービス

2018年以降

  • 公式ホームページの全面リニューアル
  • 愛媛銀行アプリ(残高照会他)→ひめぎんアプリ(残高照会、口座振替、通帳レス口座切替他)
  • ひめぎんチャットボット(公式ページにて提供)
  • 「ダイワファンドラップ」取扱(資産運用関連サービス)
  • 通帳・キャッシュカードデザイン
    • 独自のキャラクターは存在していないが、愛媛県のイメージアップキャラクター「みきゃん」や『愛媛新聞』で連載された「でぶ猫ちゃん まる」、愛媛県立とべ動物園のしろくま「ピース」がキャッシュカードに採用されている。
  • 愛媛銀行SBIマネープラザ(㈱SBI証券との共同店舗)
  • リバースモーゲージ(シニア世代向け住宅ローン)
  • ひめぎん寄付型私募債(復興支援型・教育機関寄付型・SDGs)
  • 法人・個人インターネットバンキングのリニューアル(セキュリティ強化)
  • ゆうちょ銀行ATMでの利用手数料無料提携(月間4回まで)
  • ひめぎんポイント倶楽部

地方創生・SDGsへの取り組み

2018年以降

西日本豪雨災害の復旧・復興支援

  • 日本政策金融公庫と合同相談会を開催
  • 災害ボランティアの派遣
  • 公的相談窓口の周知
  • 復興支援型私募債の取扱い
  • 西日本広域豪雨復興支援ファンドへ出資
  • ひめぎんCSR倶楽部からの助成(吉田町おねり保存会、被災小学校への絵本贈呈等)

など

地域活性化への取り組み

など

店舗・ATM

西日本の第二地銀の中では比較的店舗数が多く、106店舗(2019年6月末時点)を展開している。県外店舗も多く、四国内の高知県[4]・香川県・徳島県の他、瀬戸内海に面する広島県・岡山県・大分県、大都市圏の大阪府・東京都に店舗を持っている。

特殊店舗

  • 2006年(平成18年) VOCE重信開設(フジグラン重信内のインストアブランチ 土日祝営業・営業時間10:00~18:00)
  • 2008年(平成20年) ネット支店の四国八十八カ所支店開設。なお、同支店の普通預金口座は口座振替ができない。
  • 2018年(平成30年) プライベートバンキングステーション開設(ローンセンター松山内)、愛媛銀行SBIマネープラザ支店開設(大街道支店2階 資産運用商品の専門店舗)
  • 2019年(平成31年) 松山中央市場出張所、松山水産市場出張所で昼休みを導入(平日11:30~12:30窓口休業)

ATM機能

  • ATM宝くじサービス:ATMにて数字選択式の宝くじが購入可能で、四国内の銀行では愛媛銀行の他には四国銀行のみの取扱いとなる。

他金融機関・コンビニATMとの提携サービス

社会貢献活動

  • 環境への取組み[5]
  • 教育に対する取組み[5]
  • 文化・スポーツに対する取組み[5]

関連項目

脚注

  1. ^ a b コーポレート・ガバナンス体制 – 株式会社愛媛銀行
  2. ^ 店舗・ATM検索 愛媛銀行(2021年6月23日閲覧)
  3. ^ 愛媛銀行と「ビジネスマッチング契約」を締結 ~「海外ビジネスモニター(OBMonitor)」の提供を通じて取引先企業の海外展開を支援~TKC(2021年5月19日)2021年6月23日閲覧
  4. ^ 同県の地銀である伊予銀行は高知市に1店舗を置くのみ。
  5. ^ a b c 愛媛銀行CSR宣言 愛媛銀行

外部リンク