あーくしゅ – Wikipedia

あーくしゅ』は、1989年にウルフチームから発売されたコンピュータゲーム。

『マイコンBASICマガジン』(電波新聞社)のウルフチームの広告ページ「WOLF GAMERS」で連載していた同名の4コマ漫画をベースとしたアドベンチャーゲームであり[1]、パッケージや広告では「アークス番外編」と銘打っている。タイトル画面には「陽炎の時代を越えて」と副題のように書かれているが、これは鈴木(G)健一(新免G之進)がグラフィックの一部として書いたもので、正式なタイトルではない[2]

本作はじぇだ(ジェダ・チャフ)とピクト(ピクト・ピヨント)の二人組が次元に発生した穴を修復するべく、三本の聖剣と各次元に点在するCDを集めるために冒険を繰り広げる内容となっており、二人のキャラクターの使い分けが謎解きに関わる。

登場キャラクターは『アークス』および『アークスII』のパーティーキャラクターがメインとなる。そこに、『ファイナルゾーン』『夢幻戦士ヴァリス』『YAKSA』『ミッドガルツ』『ガウディ』など、日本テレネット時代を含めたウルフチーム作品のキャラクターが多くゲスト出演している。

物語には映画、小説、漫画、アニメなどのパロディがふんだんに盛り込まれている。BGMは、原典のゲームで使われた音楽をコミカルにアレンジしたものが使用されている。

4コマ漫画[編集]

原作の4コマ漫画『あーくしゅ』は、当初は『アークス』のスタッフである林弘樹[3]によって描かれていたが、スタッフの入れ替わりにより作者が変わって連載が続いた。ゲームの『あーくしゅ』は、(G)[注釈 1]が描いた『あーくしゅ2』以降を原作とする[注釈 2]。ゲームの各キャラクターの性格や口調は4コマ漫画そのままであるが、言い方を変えれば原典のゲームとは全く異なる。

登場キャラクター[編集]

主人公[編集]

じぇだ(ジェダ・チャフ)
本作の主人公の一人で、ボケ役。
ピクト(ピクト・ピヨント)
本作の主人公の一人で、突っ込み役。

はじめの時代[編集]

おじさん(『アークス』)
金竜リグ・ヴェーダ(『アークス』など)

DOSバーガー(ワープ空間)[編集]

U子(ゆーこ、『夢幻戦士ヴァリス』優子)
0子(れいこ、『夢幻戦士ヴァリス』麗子)

現代(『ガウディ』の時代)[編集]

アンナ

近未来(『ファイナルゾーン』の時代)[編集]

ボウイ
ボンバー
モモコ

超未来(『ミッドガルツ』の時代)[編集]

カイン
サークン
ヨツンヘイム

過去(『YAKSA』の時代)[編集]

最空
伊織
沙羅
死魔神

どこにでも出現[編集]

ルアン・カーン
光の大道芸人 ルアン・カーン
光のコマンド ルアン・カーン
愛と勇気の男 ルアン・カーン
光の浪人 ルアン・カーン

行方不明の仲間[編集]

エリン
グラン
サーラ
チノップ
スー・ニー
バザン

スタッフ[編集]

  • グラフィック・シナリオ – 鈴木(G)健一 [注釈 3]
  • プログラム(PC-88 PC-98)- 堀智之 [注釈 3][注釈 4]
  • プログラム(MSX2)- 鈴木(P)昭弘
  • プログラム(X68000)- O・SUGI
  • 企画・原案・進行管理 – 後藤清治
  • シナリオサポート – 関塚俊次、竹田貴裕
  • グラフィックサポート – 杵渕進二郎、田島清香
  • サウンド – 宇野正明、桜庭統、塩生康範
  • マネージメント – 浅沼穣
  • アドワーク – 石井史人
  • プロデュース – 秋篠雅弘
  • コピーガードの一種として、マニュアルを読まなければ先に進めない謎が用意されている。なお、PC-88版にはラベルデザイン上のミスがあり、本編で要求される“ディスクラベルに記載された暗号”(HG13)が分からなかった。
  • 『MSX・FAN』1990年4月号は、本作のイラストを半立体レリーフデザインした写真が表紙となっている。

関連作品[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 実際は丸の中にG。WOLF GAMERS終了までタイトルや内容を定期的に変えて4コマを連載した。
  2. ^ ただし、「一生そーしてなさい」のフレーズは初代のものである。
  3. ^ a b PC-88版プログラマー堀智之(TOMO)と鈴木(G)健一(ペンネーム:新免G之進)は1991年6月15日発売のPC-9801用AVG『クリスタルチェイサー〜天空の魔晶球〜』で再びタッグを組んで作品を制作した[1]
  4. ^ 「開発」節に記載されているプログラマー TOMO の本名。

出典[編集]

外部リンク[編集]