名古屋市総合体育館 – Wikipedia

名古屋市総合体育館(なごやしそうごうたいいくかん、Nagoya Civic General Gymnasium)は、愛知県名古屋市南区東又兵ヱ町にある屋内総合体育施設。大規模アリーナ・プール / スケートリンク・会議場の3つの施設で構成される。

施設命名権(ネーミングライツ)契約により、2007年4月1日から愛称を「日本ガイシ スポーツプラザ」としている(後述)。

帝人名古屋工場の跡地に建設され、1987年7月19日に開館した。総合体育館はアマチュア・プロスポーツだけでなく、国内外の著名アーティストによるコンサート(コンサートのこけら落としはオフコース)、商品展示会などの見本市などが開催される日本ガイシホール(旧レインボーホール)を始め、各種スポーツ向けの競技場、競技用プール、飛び込み台を有する日本ガイシアリーナ(旧レインボープール。冬季はアイスアリーナとしてスケートリンクに転換)、温水プール(25m、50m)、弓道場などの施設があり、これらを総称する施設全体の名称である。年間170万人(うちホールは90万人。いずれも平成17年度実績)の利用者がある。

旧名「レインボー」の由来は、1982年に策定された名古屋市スポーツ振興計画の愛称が“レインボープラン”であったことにあり[1]、名古屋市のスポーツ振興の象徴として呼称されてきた。なお、名古屋市内には名称が似ている「名古屋市体育館」が存在しているが、こちらは熱田区に所在する。

2017年には開館から30年を迎え、それに関連するイベントなども行われたが[2]、施設の老朽化に伴う改修工事のために日本ガイシホールは2019年1月21日から2020年7月19日まで、日本ガイシフォーラムは2019年1月21日から2020年4月10日まで休館することとなった[3]

特徴[編集]

日本ガイシホールはNASAのアポロ計画で使用されたプログラムが導入され、600時間を費やした緻密な計算の中、設計が行われたものである。そのため直径100mの真円ドーム構造(パラレルラメラドーム構造)を持ち[4]、2秒という短い残響時間が特徴[5]

ネーミングライツ[編集]

2007年3月15日、名古屋市に本社を持つ日本碍子が「地域貢献と社名の普及」を目的に命名権を獲得した[6]。同年4月1日から全施設の総称が「日本ガイシ スポーツプラザ(にほんガイシ スポーツプラザ[注釈 1])」となり、併せて主要施設の名称も変更されている。契約は5年契約・年1億2千万円[6]。初回の取得以降は2012年と2017年の5年毎に同内容の契約で期間を更新し、最新では2022年3月31日まで交わされている[7][8][9]

日本ガイシによる命名権の取得後からしばらくは、コンサートのプロモーターなどが「日本ガイシホール(旧・名古屋レインボーホール)」などと取得前の名称と併せて表記していたが、現在では「日本ガイシホール」の単独表記が一般的となっている。

施設概要[編集]

  • 日本ガイシホール(略称:ガイシホール、旧:レインボーホール)
    • アリーナ面積3,646m2(49.4m×84.4m:長円形)/固定席5,000席、可動席2,000席、移動席3,000席
  • 第2競技場
    • アリーナ面積 1,638m2(45.5m×36m)/480席
  • 第3競技場
    • アリーナ面積 826.5m2(29m×28.5m)/200席
  • 温水プール
    • 25m温水プール 練習用 25m×6コース(水深1.1m~1.3m)幼児用 25m×1コース(水深0.3m~0.6m)
    • 50m温水プール(公認) 50m×8コース(水深1.2m)244席
  • 日本ガイシアリーナ 競泳・飛込プール/アイスリンク(略称:ガイシアリーナ、旧:レインボープール/レインボーアイスアリーナ)
    • 50m×10コース(水深2m)/アイスリンク(冬季)60m×30m 3,500席
    • 飛込プール 25m×25m(水深5m)
  • 日本ガイシフォーラム(略称:ガイシフォーラム、旧:サン笠寺)
  • トレーニング室 468m2
  • アーチェリー場 長さ90m×幅30m 12人立
  • 弓道場 近的(28m)12人立 遠的(60m)8人立
  • 宿泊研修室
  • 選手控室兼軽運動室

アクセス[編集]

鉄道[編集]

東海旅客鉄道(JR東海)
名古屋鉄道(名鉄)

名古屋市営バス[編集]

  • 新瑞13(左回り)・新瑞14(新瑞橋 – 鳴尾車庫・ワイルドフラワーガーデン ・大江町)・笠寺11・南巡回「日本ガイシスポーツプラザ」バス停下車、徒歩ですぐ。
  • 基幹1(栄 – 笠寺駅)・新瑞13(右回り)「笠寺駅」バス停下車、徒歩ですぐ。
  • 基幹1(栄 – 星崎・鳴尾車庫)・金山18(金山 – 要町)「南区役所」バス停下車、徒歩で約10分。
  • 笠寺11・南巡回 「南高校」バス停下車、徒歩ですぐ。
  • 神宮12「北頭」バス停下車、徒歩で約5分。
  • 2003年までは駐車場の一角に市バスの転回場があり、基幹バスが栄方面へ折り返していた(現在の笠寺駅発着便)。

宿泊施設[編集]

名古屋笠寺ワシントンホテルプラザが名古屋市道名古屋環状線(環状線)を挟んで隣接する。

スーパー銭湯「湯~とぴあ宝」24時間営業

ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋なども、金山総合駅から10分以内でアクセスできる距離である。

注釈[編集]

  1. ^ 英語では「NIPPONGAISHI(にっぽんがいし)」と表記。

出典[編集]

外部リンク[編集]