インターネット上で最も不思議な曲 – Wikipedia

インターネット上で最も不思議な曲(The Most Mysterious Song on the Internet)は、日本やアメリカ合衆国、ヨーロッパなどで、インターネット上で話題となっている曲である。なお、「インターネット上で最も不思議な曲」は曲名ではなく、ニックネームである。インターネット上(主にYouTube)などに都市伝説のジャンルとして多くの動画が投稿されている曲。現在も一体、誰が、いつ、どこで作詞作曲をしたのか、誰が歌っているのか、レーベル、録音または収録日についても、一切不明であるとされる。1980年代に作詞作曲されたと見られており、30年経った今でも、捜索されている[1]

海外の大手メディアにも取り上げられており、日本でも「ミステリアス・ソング」として知られている。

下から3番目の「? – Blind the wind」が曲の歌詞とされているが、しかし、歌ってる人物の名前は不明であると分かる。(1984年の画像)

2019年9月に記載されたアメリカ合衆国のローリング・ストーンの記事によると、この現象の発端はダリアス・Sという男性が、ドイツの公共ラジオ局北ドイツ放送で聴いたラジオ番組の曲を録音した際に、実際に流れていた音楽だという[2]。録音した理由について、ダリアスは音楽を好んでおり、録音し、それを聞く事を昔から好んでいたという。音楽好きであるため、ラジオで流れたほとんどの音楽は知っていたが、この曲のみ知らなかった。

また、ダリアス・Sの妹のリディア・H氏が、正体を知りたいと思い、調べてみても情報は一切載っていなかった。2007年、リディアはこの著作権に違反しないように曲を編集したものをいくつかのニュースサイトやフォーラムに投稿したとされる。それを視聴した者もこの曲を知っていた人は誰一人としていなかった。

同年7月、曲のフルバージョンがYouTubeに公開・投稿された。投稿主はリディア氏にコンタクトをとった。ラジオDJも捜索に乗り出したが、本人曰く、その曲の記憶が一切なく、会社やラジオ局にも情報がない。かつてラジオで流した曲のリストはとっくの昔に破棄してしまっている[2]

カセットの録音のほとんどの曲が1984年頃にリリースされたため、この曲は1984年から1986年辺りにに録音されたと推測されている。YouTubeに投稿されてから、ユーザーから注目されおり、現在も真相を捜索している。

曲の歌詞は一切不明である。実際、音質が悪く、歌手のドイツ語またはオーストリア英語のアクセントに似ているとされている。YouTubeには、歌詞をよりよく理解できるように、速度やキーを修正する曲の投稿が多い。歌詞が書かれているサイトもあるが、全て憶測である。

曲の世界観によると、冷戦、共産主義で東ドイツやベルリンの壁などについて歌っている説や他の理論は、歌手が別居や他の個人的なテーマについて話している説もある[2]

  • デペッシュ・モードのB面の曲説(Depeche Mode B-sides – Dangerous)- 信ぴょう性はない。
  • ジョイ・ディヴィジョン(現在はニュー・オーダー)のデモ曲説 – 信ぴょう性はない。
  • 知名度の低いロックバンド(現在はもう活動してないと思われる)の曲説 – 一時期、話題になった説だが、知名度が低いバンドがラジオで流されるか。という疑問が出された。しかし、メディアにも取り上げれるなど、この曲の知名度が上がっている現在でも、不明であるため、関係者またはバンドメンバー全員が死亡している可能性が高い。

一部のユーザーは、自分達で作詞作曲をして、友人に歌わせてネットで話題になりたかっただけではないかと言われている。しかし、上記の画像を見る限り、実際にラジオで流れていた可能性は高く、投稿したダリアスが作詞作曲をしたとしても、実際、YouTubeに投稿されている音楽を聞いてみると、プロが作詞作曲をしていると思われるほどのレベルの曲である。話題になりたいだけという説は信ぴょう性が無いため、真相は不明である。

外部リンク[編集]