フォーリング 50年間の想い出 – Wikipedia

フォーリング 50年間の想い出』(フォーリング ごじゅうねんかんのおもいで、Falling)は2020年のイギリス・カナダ・デンマークのドラマ映画。監督・主演はヴィゴ・モーテンセンが務めた。本作はモーテンセンの映画監督デビュー作でもある。

ストーリー[編集]

ロサンゼルス。ジョンはパートナーのエリック、養女のモニカと一緒に幸せに暮らしていたが、そんな彼を悩ませていた問題が一つあった。それは実家に暮らす老父、ウィリスの存在であった。ウィリスは認知症の兆候を見せ始めており、一人で暮らすことも徐々に難しくなっていた。そこで、ジョンは実家を売却してウィリスを自宅に引き取ることにした。そうすれば、ジョンと妹(サラ)で分担してウィリスを介護することができると考えたのである。

ところが、ウィリスは無理矢理都会に連れてこられたと思い込み、昔からの同性愛者嫌悪も相まってジョンたちに当たり散らした。最初のうちは「病気なのだから仕方ない」と我慢していたジョンだったが、やがて、それも限界に達してしまう。

キャスト[編集]

2018年10月15日、ヴィゴ・モーテンセンの映画監督デビュー作にランス・ヘンリクセンとスヴェリル・グドナソンが出演することになったと報じられた[3]。2019年2月、本作の主要撮影がカナダのトロントで始まった[4]。3月21日、ローラ・リニー、ハンナ・グロス、テリー・チェンの起用が発表された[5]。2021年1月29日、本作のサウンドトラックが発売された[6]

公開・マーケティング[編集]

2019年5月15日、本作の劇中写真が初めて公開された[7]。2020年1月31日、本作はサンダンス映画祭でプレミア上映された[8]。8月28日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[9]。9月11日、第45回トロント国際映画祭で本作の上映が行われた[10]。12月8日、クイーヴァー・ディストリビューションが本作の全米配給権を購入したとの報道があった[11]

本作は批評家から好意的に評価されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには84件のレビューがあり、批評家支持率は70%、平均点は10点満点で6.2点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「ストーリーはジョンとウィリスの関係と同じくらい複雑かつ混線している。『フォーリング 50年間の想い出』は似たような展開が繰り返され、観客はうんざりさせられるかもしれない。しかし、入魂の一作であることは間違いない。」となっている[12]。また、Metacriticには20件のレビューがあり、加重平均値は67/100となっている[13]

外部リンク[編集]