名古屋精糖 – Wikipedia

名古屋精糖株式会社(なごやせいとう)は、かつて存在した日本の製糖会社。本社は愛知県名古屋市にあった。

名古屋製糖の出資により事業を起こした協同乳業は、自社のWEBサイトにおいて名古屋製糖(名糖)グループを「日本最大の製糖企業グループ」と表現している[WEB 2]。名古屋製糖の社名を略した「名糖」(メイトー)のブランドは同社に遺されている[WEB 2]

  • 1906年(明治39年) – 名古屋精糖株式会社設立。
  • 1914年(大正3年)10月26日 – 名古屋精糖は大日本製糖に対し、現有財産のすべてを49万3533円19銭で譲渡。
  • 1948年(昭和23年)8月 – 糖化工業株式会社として名古屋市西区菊井通1-1に設立。工場が一宮市に置かれた。
  • 1949年(昭和24年)
    • 1月 – 本格的な精製糖業務開始に伴い、社名を名古屋精糖株式会社と改称。
    • 9月 – 西春日井郡西枇杷島町に名古屋工場を設立。
  • 1951年(昭和26年)5月 – 東京都江戸川区小松川に東京工場を設立。
  • 1954年(昭和29年)4月 – 神戸工場が操業開始。
  • 1970年(昭和45年)7月 – 副社長であった村上一が代表取締役社長となる[WEB 3]
  • 1971年(昭和46年)12月25日 – 会社更生法の適用を申請。負債総額121億円。
  • 1972年(昭和47年)6月3日 – 創業者の横井広太郎が死去。この時点の肩書は名糖産業会長・大和産業社長であった[新聞 1]
名糖産業枇杷島工場(清須市西枇杷島町替地、2020年9月)

名古屋精糖株式会社は名古屋市西区菊井通1-1に本社、東京都中央区日本橋小網町1-1に本部を置く体制を採っていた。東京に実質の本社機能があり、名古屋は登記上の本社に過ぎなかったとされる[新聞 2]。また、名古屋精糖の工場として神戸工場(兵庫県神戸市葺合区浜辺通地先[注釈 1])、東京工場(東京都江戸川区小松川1-4)、名古屋工場(愛知県西春日井郡西枇杷島町下小田井替地[注釈 1])の3ヶ所に製造拠点を構えていた。

会社更生法適用後の再建計画により、神戸工場は丸紅、東京工場は日商岩井(当時)に営業権および附属施設ごと売却され、それぞれ新会社として再出発することとなった[新聞 3]。名古屋工場は名糖産業枇杷島工場となった。

日商岩井は1973年(昭和48年)9月21日、新名糖と称する子会社を設立し、同年12月に名古屋精糖の品川工場において営業を開始している[WEB 4]。新名糖は「ママ印」のブランドを展開した[WEB 4]。品川工場は1993年(平成5年)2月に操業を停止し、翌月より千葉県市原市の新工場に移っている[WEB 4]。新名糖については2001年(平成13年)4月1日、三井製糖に吸収され解散している[WEB 4]

丸紅は同じく1973年(昭和48年)9月30日、神戸精糖を設立している。神戸精糖も名糖神戸工場を引き取り、同年12月より再スタートを切った。神戸精糖は1988年(昭和63年)3月に解散し、現存しない。同社は1982年(昭和57年)には生産を終了しており、砂糖の価格安定等に関する法律(糖安法)により同社に割り当てられていたシェア5.1パーセントについては、1987年(昭和62年)9月をもって取り消され、翌年5月31日に農林水産省により伊藤忠製糖ほか3社に再分配された。

関連会社[編集]

  • 名糖商事株式会社(東京都中央区日本橋小網町1-1 名糖ビル内)
  • 大和産業株式会社(名古屋市西区新道町3-5)
  • 名糖産業株式会社(名古屋市西区菊井通1-1 名糖ビル内)
  • 名糖薬品株式会社(名古屋市西区菊井通1-1 名糖ビル内)
  • 協同乳業株式会社(東京都中央区日本橋小網町1-3 名糖ビル別館内)
  • 名糖乳製品株式会社(東京都中央区日本橋小網町1-3 名糖ビル別館内)
  • 名糖株式会社(東京都中央区日本橋小網町1-3 名糖ビル別館内)
  • 東洋製菓株式会社(東京都世田谷区祖師谷1-286)
  • 琉球製糖株式会社(沖縄南風原村津嘉山区1488)
  • 名糖運輸株式会社

注釈[編集]

  1. ^ a b 1958年(昭和33年)当時の地名。

出典[編集]

WEB[編集]

新聞[編集]

  1. ^ “横井 広太郎氏”. 中日新聞朝刊 (中日新聞社): p. 19. (1972年6月5日) 
  2. ^ “名糖事件、東京地裁へ移送 名地裁が決定”. 中日新聞朝刊 (中日新聞社): p. 13. (1972年1月18日) 
  3. ^ “丸紅と日商に譲渡 名古屋精糖の再建案”. 中日新聞朝刊 (中日新聞社): p. 6. (1973年8月9日) 

書籍[編集]

参考文献[編集]

  • 『名糖』名古屋精糖、名古屋精糖、1958年。
  • 『名古屋市会史 別巻第2 総合名古屋市年表(大正編)』名古屋市会事務局、名古屋市会事務局、1963年3月10日(日本語)。全国書誌番号:49011382
  • 『名古屋市会史 別巻第7 総合名古屋市年表(昭和編5)』名古屋市会事務局、名古屋市会事務局、1983年2月28日(日本語)。全国書誌番号:83029734
  • 『全國研究機関通覽』日本學術振興會、1963年。
  • 『愛知県人物・人材情報リスト 2019(第1巻)』日外アソシエーツ、日外アソシエーツ、2018年9月。
  • 『丸紅本史 三十五年の歩み』丸紅社史編纂室、丸紅、1984年。
  • 『新修神戸市史 産業経済編2 第二次産業』新修神戸市史編集委員会、神戸市、2000年3月。
  • 田中高「日本製糖業の現状と課題について ― 縮小する市場と経営環境 ―」『産業経済研究所紀要』第26号、2016年6月、 37-60頁。
  • 『三十年の歩み』伊藤忠製糖株式会社三十年史編纂委員会、伊藤忠製糖、愛知県碧南市、2002年11月。