平民宰相 (映画) – Wikipedia

平民宰相
Disraeli
監督 ヘンリー・コルカー
脚本 フォレスト・ハルシー (Forrest Halsey(脚本)
ルイス・ナポレオン・パーカー(原作戯曲)
製作 Distinctive Productions
(ジョージ・アーリスの制作会社)
出演者 ジョージ・アーリス
撮影 ハリー・フィッシュベック (Harry Fischbeck)
配給 ユナイテッド・アーティスツ
公開 1921年8月28日
1924年7月8日
上映時間 80-90分
製作国 アメリカ合衆国
言語 サイレント映画
(英語のインタータイトル)
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平民宰相』 (へいみんさいしょう、原題・Disraeli) は、ヘンリー・コルカーが監督し、ジョージ・アーリスが主演した1921年のアメリカ合衆国のサイレント映画、歴史映画。主演のアーリスによる、ベンジャミン・ディズレーリに扮した演技を軸とした映画である。

アーリスは、1911年に舞台『ディズレーリ (Disraeli)』で同じ役を演じていた。アーリスはまた、1929年のヴァイタフォンによる音声付き映画『ディズレーリ (Disraeli)』でも、再びこの役を演じた。

同じ戯曲に基づくイギリスの映画『ディズレーリ (Disraeli)』は、いち早く1916年に、原作者ルイス・ナポレオン・パーカーの許可を得て制作されていた。この作品は、当時まだブロードウェイの舞台でこの役を演じていたアーリスを激怒させ、これを契機にアーリスは、原作者パーカーから映画化に関わるすべての権利を買い取った。この映画は、アーリスの努力と、パーカーに対して抱いていたフラストレーションから生まれたものであった[1][2]

この映画は、silentera.com によれば、ジョージ・イーストマン・ハウス (George Eastman House) に保存されている1巻を除けば、現存していないとされる[3]。国際フィルム・アーカイヴ連盟 (FIAF) のデータベースや、アメリカ議会図書館のサイレント映画データベースによれば、全巻揃ったコピーが、ロシアのモスクワにあるゴスフィルムフォンド (Госфильмофонд) と、ベルギー王立シネマテークに存在するとされている[4]

ディズレーリ(アーリス:左)と敵役トラヴァース夫人(デール)。(スチル写真)

キャスト[編集]

  • ジョージ・アーリス – ベンジャミン・ディズレーリ
  • フローレンス・アーリス(「ジョージ・アーリス夫人 (Mrs. George Arliss)」として広告されている) – ビーコンズフィールド伯爵夫人メアリ
  • マーガレット・デール (Margaret Dale) – ノエル・トラヴァース夫人 (Mrs. Noel Travers)
  • ルイーズ・ハフ (Louise Huff) – クラリッサ
  • レジナルド・デニー – ディーフォード子爵チャールズ (Charles, Viscount Deeford)
  • E・J・ラトクリフ (E. J. Ratcliffe) – ヒュー・マイヤーズ (Hugh Myers)
  • ヘンリー・カーヴィル (Henry Carvill) – グラストンベリー公爵 (Duke of Glastonbury)
  • グレース・グリスウォルド (Grace Griswold) – グラストンベリー公爵夫人 (Duchess of Glastonbury)
  • ノエル・タール (Noel Tearle) – フォルジャンベ
  • フレッド・ニコルス (Fred Nicholls) – 執事
  • ベティ・ブライス (Betty Blythe) -(役名なし)
  1. ^ George Arliss: The Man Who Played God by Robert M. Fells c. 2004
  2. ^ Arliss’s 1911 Broadway production of Disraeli; IBDb.com
  3. ^ Disraeli”. silentera.com. 2014年10月30日閲覧。
  4. ^ The Library of Congress American Silent Feature Film Survival Catalog: Disraeli

関連項目[編集]

外部リンク[編集]