小松未歩 3rd 〜everywhere〜 – Wikipedia

小松未歩 3rd 〜everywhere〜』(こまつみほ サード エブリウェア)は、小松未歩の3枚目のアルバム。2000年2月16日にGIZA studioより発売された。規格品番はGZCA-1022。

  • サブタイトルのeverywhereは「いつも近くに感じてほしい」という気持ちからつけられた[1]
  • 「さよならのかけら」から「風がそよぐ場所」までの3作のシングル曲などを収録した3枚目のアルバム。なお、本作から2002年の『小松未歩 5 〜source〜』まではセルフカバーが収録されない。
  • GIZA studio移籍後初のアルバムであり、「さよならのかけら」「BOY FRIEND」などAmemura O-town Record在籍時代に発表された楽曲も収録されている[注釈 2]
  • 外装はスリーブケース仕様、裏ジャケットはクリアシートなど、パッケージ加工に凝っている。歌詞カードは1枚の紙に記載されており、広げると裏面がジャケット写真のミニポスターとなっている。
  • もともとは「風がそよぐ場所」がリリースされた直後の1999年8月に(当時の規格品番はGZCA-1011)発売する予定であったが、制作上の都合により度重なる発売延期の末に一度発売が中止になった経緯がある。
  • B’zやZARDのレコーディングエンジニアとして知られる野村昌之がエンジニアとして参加している。
  • 累計売上枚数10万枚。

全作詞・作曲/小松未歩

  1. 最短距離で 編曲:古井弘人
    8thシングル。シングルバージョンより落ち着いたテンポのリアレンジバージョン。
    TBS系列情報バラエティ番組『ランク王国』オープニングテーマ。
    本曲のリミックスバージョンとして、「最短距離で Blue Monday’s Love Child Mix」(『COOL CITY PRODUCTION vol.1 *PARTY IN A HOUSE』収録)、「最短距離で 」(『小松未歩 WONDERFUL WORLD 〜SINGLE REMIXES & MORE〜』収録)がある。
    出版者:日音、ギザミュージック
  2. BEAUTIFUL LIFE 編曲:葉山たけし
    テレビ朝日系列[注釈 3]朝の情報番組『やじうまワイド』テーマソング。
    アルバム発売時にビデオクリップが制作されており、小松未歩の全作品で初めて、本人が歌う姿を収録した映像を使用していた(なお、シングルで初めて歌う姿を披露したのは「あなたがいるから」である)。小松の作品のジャケットなどでよく見られる、後頭部で髪をまとめた姿ではなく、髪を下ろしたショートヘアの姿で収録されている。
    新星堂の新譜情報「SOUND CUE」2000年2月号では、『「やじうまワイド」テーマソング(1/3よりオンエア)「HAPPY HOLIDEAYS」』(原文ママ)と、異なる曲名で紹介されていた。
    出版者:テレビ朝日ミュージック、ギザミュージック
  3. As 編曲:葉山たけし
    本曲のリアレンジバージョンとして、「As 」(10thシングル「あなたがいるから」収録)、「As 」(セレクション・アルバム『lyrics』収録)がある。
    出版者:ギザミュージック
  4. 風がそよぐ場所 編曲:古井弘人
    9thシングル。CBC制作・TBS系列テレビアニメ『モンスターファーム 〜円盤石の秘密〜』オープニングテーマ。
    本曲のリミックスバージョンとして、「風がそよぐ場所 」(『小松未歩 WONDERFUL WORLD 〜SINGLE REMIXES & MORE〜』収録)がある。
    出版者:ギザミュージック
  5. sickness 編曲:葉山たけし
    出版者:ギザミュージック
  6. No time to fall 編曲:古井弘人
    出版者:ギザミュージック
  7. Holding, Holding on 編曲:古井弘人
    出版者:ギザミュージック
  8. BOY FRIEND 編曲:古井弘人
    7thシングル「さよならのかけら」のカップリング曲。シングル盤よりも若干、ヴォーカルが前面に出ている。
    もともと2ndアルバム『小松未歩 2nd 〜未来〜』に収録予定であったが見送られた経緯がある。なお、小松によるセルフライナーノーツによると、本アルバムにも、直前まで入れるつもりが無かったとのこと。
    本曲はセレクション・アルバム『lyrics』にも収録されている。
    出版者:ギザミュージック(スプーンフルミュージック)
  9. さよならのかけら 編曲:古井弘人
    7thシングル。テレビ朝日系列情報バラエティ番組『PAKU2グルメんぼ』エンディングテーマ。
    セルフライナーノーツによると、シングルバージョンのミックステイク違い。
    本曲のリミックスバージョンとして、「さよならのかけら 」(『小松未歩 WONDERFUL WORLD 〜SINGLE REMIXES & MORE〜』収録)がある。
    出版者:テレビ朝日ミュージック、ギザミュージック(スプーンフルミュージック)
  10. 夢と現実の狭間 編曲:尾城九龍
    本曲はセレクション・アルバム『lyrics』にも収録されている。
    出版者:ギザミュージック
  11. 雨が降る度に 編曲:尾城九龍、北野正人
    出版者:ギザミュージック

レコーディング参加[編集]

  • 古井弘人(GARNET CROW) – シンセサイザー(#1,#4,#6,#7,#8,#9)
  • 尾城九龍 – シンセサイザー(#10,#11)
  • 北野正人(day after tomorrow) – シンセサイザー(#11)
  • 葉山たけし – シンセサイザー&ギター(#2,#3,#5)
  • 大賀好修(nothin’ but love・OOM・Sensation) – ギター(#1,#4,#6,#7,#8,#9)
  • 三好誠(rumania montevideo) – ギター(#8,#9)
  • 綿貫正顕(WAXX) – ギター(#9)
  • 渡辺直樹(SPECTRUM・AB’S) – ベース(#2,#3,#5)
  • 小野塚晃(DIMENSION) – アコースティックピアノ&オルガン(#3)、エレクトリックピアノ(#5)
  • 宇徳敬子(B.B.クィーンズ・Mi-Ke) – コーラス[注釈 4]

注釈[編集]

  1. ^ 2021年6月1日放送『hills Music Factory』(YES-fm)にて、hillsパン工場・ライブハウス支配人の斉田才が『今は長戸大幸プロデューサーが小松さんのプロデュースをやっていたとか言えるんですが…93年の11月に一応(長戸は)引退したことになっている。そこからアルバムとかのクレジットには(長戸の)名前が全部ない。プロデューサーの名前で…ROCKAKUさんとか…KANONJIというのとか…長戸プロデューサーだったんですね、あれは。』と語っている。
  2. ^ Amemura O-town Recordは、実質的には小松専用のレーベルとして運営されていた。小松のAmemura O-town RecordからGIZA studioへの移籍は、同じビーインググループ内、しかも、同じ御堂筋ダイヤモンドビル(大阪府大阪市中央区西心斎橋(通称:アメリカ村))を本社とする会社間(小松が移籍した1999年4月当時)であることより、実質的にGIZA studioとAmemura O-town Recordは一体であったと見做されることが多い。本アルバム以外でも、GIZA studio自体がAmemura O-town Recordを一体であったと見做している例として、GIZA studioによるコンピレーション・アルバム『GIZA studio presents -Girls-』にて、小松のAmemura O-town Record時代の作品が選曲されている。
  3. ^ 但し、小松の活動拠点である近畿広域圏のABCテレビではネットされていなかった。
  4. ^ 1stアルバムから4thアルバムまではSecil Minami名義で参加していたが、6thアルバムでは宇徳敬子名義で参加。

出典[編集]

  1. ^ artist express 小松未歩“『everywhere』は「いつも近くに感じてほしい」という気持ちからつけられたタイトルだ。「愛とか地球とか…を一言で表せる言葉を探していたら、なんとなくeverywhereは、すべてを含んでいる優しい響きだなぁと思ったので、このアルバムのサブタイトルとして入れました。」”『JUNON (2000年4月号)』、主婦と生活社。

関連項目[編集]