マーク I 戦車 – Wikipedia
マーク I 戦車(マーク 1 せんしゃ、英: Mark I tank)は、イギリスが第一次世界大戦中に開発し、世界で初めて実戦で使用された戦車である。 第一次世界大戦最中の西部戦線における、塹壕と機関銃の圧倒的優位を打破するために誕生した世界初の近代的な実用戦車である。ウィリアム・アシュビー・トリットン( Sir William Ashbee Tritton)とウォルター・ゴードン・ウィルソン(Walter Gordon Wilson)海軍大尉が設計を担当し、製造は(ウィリアム・アシュビー・トリットンが取締役を務める)ウィリアム・フォスター社(英語版)が行った。その形状から菱形戦車(rhomboidal tank)とも呼ばれる。 イギリス海軍の主導により「リトル・ウィリー」の試作を経て、1915年12月3日、「ビッグ・ウィリー」が初の走行試験に成功、1916年2月、制式採用され量産化が決定し、「Mark I」の正式名称が与えられた。1916年9月15日のソンムの戦いにおける第3次攻勢にて初めて戦闘に投入されたが、機械的信頼性の低さや当初から乗員の居住性・操縦性が劣悪であるなどの問題を孕み続けた。また、歩兵の連携を得られないなど、それに見合う戦果を残すことができなかったとされる。 英語で戦車を表すタンク(tank)は、マークⅠの暗号に水槽(tank)が使われたことに由来する。 後に改良を加えたマークII・III、IVなどが開発されて行くことになる。
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