ロックンロールオリンピック – Wikipedia

ロックンロールオリンピックRock’n Roll Olympic)は、かつて仙台都市圏にあるスポーツランドSUGOにて毎年夏に開催されていた、バンドブーム時代を代表する野外ロック・フェスティバルである。仙台市にある音楽事務所「FLYING HOUSE」が主催していた。「R&Rオリンピック」「ロクオリ[1]」と略記されることもある(以下、「R&Rオリンピック」を用いる)。

1981年(昭和56年)、HOUND DOGのボーカル・大友康平(宮城県出身)がプロデュースして、スポンサーもないままR&Rオリンピックは初開催された。開催場所は、宮城県仙台市の南に接する同県柴田郡村田町のスポーツランドSUGO(以下SUGO)というサーキットの中央にあるSP広場に設営された野外特設会場。当時としては東北地方最大級の6500人を集客して成功を収めた。これを第1回とし、翌年の第2回も1万人の観客を集め、以後、毎年夏にSUGOで開催されたが、バブル崩壊および(第二次)バンドブームの終焉と共に、第14回となる1994年(平成6年)をもって終了した。

主催者は、第1回から最後まで仙台市の音楽事務所「FLYING HOUSE」である。同事務所に所属していたHOUND DOGは翌年の第2回も出演したが、1983年(昭和58年)にFLYING HOUSEから東京都の「マザーエンタープライズ」に移籍したため、第3回以降出演していない。

R&Rオリンピック当日は、会場が朝9時に開き、コンサート自体は夜の10時頃まで行われた。特設ステージは、その真ん中から客席の中央まで花道があるのが特徴で、雨の年にはその花道をスライディングする出演者も見られた。コンサートの最後にはジャム・セッションが行われるのも恒例だった。1985年(昭和60年)には、吉川晃司のツアーに参加中の子供ばんどのJICKが、ヘリコプターで登場するという逸話も残る。同年からNHK仙台放送局が東北6県ブロックネットでコンサートの模様を放送開始し、1988年(昭和63年)からは全国放送した。当初は出演者も観客もSUGOの中の宿泊施設に泊まっていたが、バンドブームが最高潮となる1989年(平成元年)頃から出演者は仙台に泊まるようになった。

2005年(平成17年)8月9日、仙台のライブハウス「パークスクウェア」(FLYING HOUSEが経営)で『ロックンロールオリンピック25周年記念イベント』が開催された。

主催者は異なるが、のちに仙台都市圏ではARABAKI ROCK FEST.が2001年(平成13年)から始まり、R&Rオリンピックの伝統を受け継いでいる。

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