古見さんは、コミュ症です。 – Wikipedia

古見さんは、コミュ症です。』(こみさんはコミュしょうです)は、オダトモヒトによる漫画作品。『週刊少年サンデー』(小学館)にて、2016年25号から連載中。

コミュ症(#用語参照)の女子高生と、普通の男子高校生の交流を中心に描いたコメディ作品[1]。もともと『週刊少年サンデー』2015年42号の企画「新世代サンデーグランプリ」にて掲載された同タイトルの読切が人気を博したことから連載に至った[1][2][3]。2022年3月時点でコミックスの累計発行部数は600万部を突破している[4]。また2022年には第67回小学館漫画賞少年向け部門を受賞した[5]

2021年9月にNHKでテレビドラマ化[6]。同年10月よりテレビ東京ほかにてテレビアニメ化され[7]、2022年4月より第2期が放送予定[8]

あらすじ

私立伊旦高校1年生の古見硝子は容姿端麗だが、人と話すことを極度に苦手としている。入学して間もないある日、同級生の只野仁人は彼女の秘密を知ってしまうが、筆談をかわすうちに彼女の「友達を100人作る」という夢に協力することになる。一方、伊旦高校は県下有数の進学校という触れ込みだがアクの強い生徒ばかりが集まる学校であり、古見と只野が目標を達成するためには前途多難な日々が続くのだった。

登場人物

声の項はテレビアニメ版の声優。

主要人物

古見 硝子(こみ しょうこ)
声 – 古賀葵[7]
本作の主人公。私立伊旦高校の1年1組→2年1組→3年1組在籍。ストレートロングの艶やかな黒髪ときわめて整った容貌、すらりとした長身の女子生徒(本人は背が高いことを若干気にしている描写がある)。運動能力と学力も高い(ただし自転車にはコミックス13巻時点まで乗れなかった)。料理と読書が趣味。所有しているぬいぐるみには全て名前をつけている。一人称は「私」。その容姿端麗さゆえに周囲からはマドンナ的存在と見做されているが、本人は人付き合いを非常に苦手としており、家族以外とは日常的な会話もままならない(母親の秀子曰く、「内弁慶」)レベルの「コミュ症」である。しかし、それを克服して人間関係を構築したい気持ちと「友達を100人作りたい」という夢を抱いており、ふとしたことから彼女がコミュ症であることに気づいた只野の協力で友達作りを始めることになる。
只野の後押しもあり、1年生の間に徐々にクラスメートの女子と友達になっていったが、2年生に進級した際にそのほとんどが別のクラスになってしまった。しかし、隣の席となった万場木と紆余曲折を経て友達になり、その後、新しいクラスでも少しずつ友達が増えつつある。
他人との会話はほとんどできず、無理に話そうとすると携帯電話のバイブ機能のごとく激しく震える。しかし周囲が勝手に良い方に察してくれることが多く、その結果クラスでは「神」扱いされるようになっている。黒板やノートを通じた筆談は可能で、常にノートと筆記用具を持ち歩き、クラスメートとの会話も基本的に筆談で行っている。中学時代はまだ筆談によるコミュニケーションを思いついておらず、クラスで孤立していた。家族以外には年齢や間柄を問わず誰が相手でも敬語で話し(筆談含む)、言葉遣いも非常に丁寧。育ちの良さは行動の随所から窺えるが、名家のお嬢様といった特別な事情はないようである。声を出して会話ができるのは、当初は只野のみ、次いで万場木ともできるようになった。その後、徐々にクラスメートとも声を出して話すことができるようになってきている。電話越しだと他の人物とも多少会話ができる。
性格は内向的で自己肯定感が低い。相手の反応を気にして行動をできないことが多く、その度に落胆しているが、周囲にフォローされることが多い。自身の言動を夜に振り返って寝付けなくなっている様子がたびたび描写される。一方、とっさの場面(特に人助けや只野が絡む場合)では行動が先に出ることもあり、後から自分の行動に気付き狼狽することが多い。また友達を気遣う想いは非常に強く、只野が危機的状況に陥った際には刃物を持った相手にも毅然とした態度で接するなど芯の通った性格でもある。
当初は異性に対する「好き」という感情がよくわかっていなかったが、1年生の冬の修学旅行での加藤・佐々木との会話をきっかけに、自分の良き理解者となった只野に恋愛感情を抱いていることを自覚するようになった。只野と一緒にいることが多いため、徐々にクラスメートや同級生(およびバスガイド1名)からも只野への好意を認識されるようになっている。なお、高校入学後に買ってもらった携帯電話(ガラケー)の電話帳に最初に登録しているのは只野の電話番号で、夏服の外出着は劇中で只野が選んでくれたワンピースを頻繁に着用している。逆にクリスマス会のプレゼント交換用に選んだマフラーは只野に渡り、以降冬の外出の際に使用されている。2年生時のバレンタインデーの夜に只野に告白され、翌日再度只野から改めて告白とそこに至る経緯、万場木さんとのことも説明を受けながら交際を持ち掛けられ承諾、晴れて恋人関係に進展、所属している2年1組公認の関係となっている。後日自宅に泊まりに来た万場木さんによって両親に只野と交際を始めたことを暴露されている。
猫好きだが、いざ前にすると威圧感が出るため、大抵の猫からは逃げられてしまう。1年生に尾根峰、尾鶏と行った猫カフェ「gateau」には以後通っていたらしく「しょこらママ」と呼ばれている。苦手なものは雷で腰が抜けてしまうほど。
人気投票 第1位[9]
只野 仁人(ただの ひとひと)[注 1]
声 – 梶原岳人[7]
1年1組学級委員長→2年1組学級委員長。中学時代に無理に個性を出そうとして失敗した経験から、高校では周囲になじみ目立たないよう、波風立てぬように生活しようと考えている。容姿、学業成績、身長、体重などは、特に目立たず普通や平均[注 2]。ただし、スケートを「普通に」滑ることができたり、女装しても「普通に」似合いクラスの男子や古見から好評を得るなど、実は何でも「普通に」こなせる万能型であるという一面もある。一人称は「僕」。周囲から過剰に持ち上げられている古見に対しても、他の人と同じように「普通に」接している。ひょんなことから古見が「コミュ症」であることに気づき、それをきっかけに彼女の友達作りに協力することになる。本作は彼の視点で描かれている。
基本的には親譲りの小心者であり、仲の良い友人でも敬語でコミュニケーションを取ることが多い。
自分の特技は「空気を読むこと」だと言っているが、他のクラスメートの多くからはあまりそう思われていない節がある。初期のエピソードでは、古見と席が隣であり、親しく接しているのをやっかまれてクラスメートに危害を加えられることもあった。また、いろいろな仕事や役割を押しつけられやすく、学級委員長になったのもそのため。2年生に進級しても再び学級委員長を押し付けられた。しかし、そういった嫌がらせに近い行為を受けてもなお、誰に対しても分け隔てない優しさを見せることができる[注 3]うえに、古見をはじめとするコミュニケーション能力に難のある人の気持ちを察することには非常に長けており、他人の胸中のつぶやきに対して同じく胸中でツッコミをいれることもしばしば(なじみ曰く「心を読む能力」)。担任教師からはその観察眼と人の良いところを見つける姿勢から、進路に関しては教師になることを勧められている。
男女の心の機微については疎い。物語が進むうちに徐々に男子の友人も増えて片居、成瀬、米谷の3人とは一緒に行動することが多くなった。クラスメートにも様々な意見を求められるなど、古見と同様に着実に友達が増えている。
古見に対しては、初対面時に一目惚れのような形で好意を抱いているが、当初は自分とは縁のない相手としての憧れのようなものだった。その後、彼女の良き理解者として奔走する[注 4]うちに次第に異性として意識し始めており、自身に自覚は無い(前述のとおり只野は男女の機微に疎い)が互いに相思相愛の関係である。2年生時の冬休みに友人一同でスキーに行った際にアクシデントで万場木さんと一つ屋根の下で一泊することになってしまいその最中万場木さんが自分への好意を抱いていることを聞いてしまう。その後バレンタインデーに直接想いを打ち明けられ、一度は交際をOKするものの、古見さんへの好意を完全に自覚し始め、その様子を見た万場木さんからも関係の進展を断られて[注 5]、その日の夜古見さんに告白、交際を始めている。
人気投票 第2位[9]
長名 なじみ(おさな なじみ)
声 – 村川梨衣[7]
1年1組副学級委員→2年1組副学級委員。誰に対してもあっという間に距離を詰め、親しくなれるという驚異的なコミュニケーション能力の持ち主。学業成績も比較的良い。しかし虚言癖があって言動が一致せず、また性別も不明で、中学時代は男子生徒の格好をしていたが、高校では女子生徒っぽい格好(ブラウスやスカート等は他女子生徒と同様だが、リボンではなく男子用のネクタイを着用)をしているなど、謎も多い人物である。転校を繰り返しているせいか、古見や只野を含む学校の生徒全員と幼馴染であり、只野の黒歴史も知り尽くしている。一人称は「ボク」。
友人の数が異様に多く、そのためどこかに遊びに行く時などはダブルブッキングどころか三重、四重に予定がかち合うことも少なくない(13巻時点での最大記録はミリオンブッキング)。その一方で校内では只野(および古見)の側にいることが多く、正月には当たり前のように只野の家にいたり、只野家の家族旅行や帰省にも普通に混じっているなど、只野との距離も近い。
古見とは小学2年生の時に初めて会っているが、唯一初対面で友達になれなかった相手としてトラウマとなっており、当初は直接目を見ることができず、只野を介さないと意思の疎通もままならなかった。しかし古見の実像を理解したことで、次第に普通に接することができるようになっている。
天敵は図書委員長の檎林美(ゴリミ)先輩。ライフスタイル的に図書館のルールを体ではまったく認識できず、いつも真っ先に退場させられる。
人気投票 第6位[9]

私立伊旦高校

作中では、「県内有数の進学校でありながら試験方法は面接のみ!(筆記試験も体面上実施)合格基準は個性!『奇人』『変人』『はぐれ者』『異端者』等のアクの強い者だけが集まる学校!」と語られている。

1年1組

女子

コミュ130以降古見が2年生に進級した際にはほとんどの女子が違うクラスになったことが語られている。

上理 卑美子(あがり ひみこ)
声 – 藤井ゆきよ[10]
1年1組の図書委員を務める、メガネっ娘。あがり症で他者からのプレッシャーに弱く、自分に自信が持てない。一人称は「私」。古見のことをひそかに慕っており、彼女と只野からの「友達になろう」という申し出を恐れ多いと断ろうとしたが、最終的に「古見さんのイヌ」という形で了承する。かなりの食通であり、ラーメンを始めとした食に関する話題では、普段とは一転した饒舌かつ強気な部分を見せる。グルメサイト「ぐるなべ」のカリスマレビュアー「ラーメンが主食」としての活動も行なっており、彼女がレビューを書くと、次の日には長蛇の列ができるのだという。巨乳担当キャラでもあるが、中学校の修学旅行の入浴時に「肉だんご」と呼ばれたことがトラウマになっているため、本人はそのことを快く思っていない。3年時には3年5組に所属。
「図書委員ハリセン部隊」のひとり[11]
人気投票 第19位[9]
山井 恋(やまい れん)
声 – 日高里菜[10]
1年1組の女子グループのリーダー的存在で、取り巻きも多い。古見のことを「古見様」と呼んでひそかに崇拝しており、好意が強すぎるあまり精神的に病んだ状態になるが、本人は「普通の高校生」を自称している。一人称は「私」。古見に近づこうとする者、特に彼女と行動を共にすることの多い只野に対し攻撃性を露わにすることもある[注 6]。作中で現状唯一、古見さんを本気で怒らせ[注 7]、一度は友人関係を拒否されたが紆余曲折を経て友達となった。しかしそれ以降も、隙あらば古見を狙っている[注 8]。毎朝1度必ず古見の下駄箱を覗くようにしている。これは、古見に送られるラブレターを全て処分することが目的だが、この行為により(古見、山井共に無自覚ながら)古見の大ピンチを救ったことがある(この件の詳細は後述の「一年四天王」の欄で解説)。また、鬼ヶ島のことについて真剣にまともなことを言ったことがある。
古見が関わると変質的にはなるが、基本的には面倒見の良い性格であり友人としては頼りになることも多い。お正月にハワイ、お盆にヴェネツィアに行くなど自宅は相当に裕福な様子である。またその度に現地の言語混じりで話しマウントをとってくる。
大闘争ヌマブクロブラザーズ世界戦闘力 9億
同じく古見に好意を寄せる中々とは古見をめぐって出会う度に言い争う犬猿の仲であるが、2年生に進級してクラスに馴染めない中々を気にかけており、煽るような形ではあるがクラスメートの輪に加わっていけるよう誘導している。また文化祭では毒舌を吐きながらも中々のバンドにキーボード担当として加わり、ライブを行った。
2年生に進級した際には2年3組で万場木と仲の良いゆかぽよ、むーたん、ゴンザレスと同じクラスに所属して打ち解けている描写がある。
人気投票 第15位[9]
鬼ヶ島 朱子[注 9](おにがしま あかこ)
声 – ブリドカットセーラ恵美[12]
山井グループのひとり。コミュ2で初登場を果たし、3巻おまけで既に「友達100人できるかな?」リストに加わり、度々モブ以上メイン未満として登場しながら、コミュ121にてついに初のお当番回と相成った。
口元にいつも見える八重歯と赤みがかったショートのくせ毛が特徴的な少女。いつも笑顔で明るく、只野相手でも分け隔てなく挨拶する人柄の良さは「こんな幼なじみが欲しかったランキング」1位とまで評されるが、小学校からの付き合いである山井曰く「ストレスがMAXに達すると鬼と化す」。ストレスの解消法はご飯、お風呂、睡眠、バッティングセンターのみ。一人称は「あたし」。
人気投票 第22位[9]
岸 姫子(きし ひめこ)
山井グループのひとり。初登場はコミュ8で、3巻おまけにて「友達100人できるかな?」リストに加わった。身長は172センチ、バレー部所属。幼少期から剣道、柔道、空手、フェンシング、乗馬を習っていた。学校では西洋甲冑風の篭手や鉄靴を身に着けていることが多く、他の何かががかぶったり見切れたりで顔がいつも見えない。アニメでは全体像が明らかになっており、古見に似た顔つきでスタイルも抜群である事が描かれている。6巻のおまけページの古見友人帳にて「姫子」という名前が判明した。古見に不埒な行為を働こうとする山井さんにしばしば制裁を加えている。
3年次は1組に振り分けられ、再び古見さんや只野と同じクラスとなる。1~2年時とは異なり兜を脱いで登校しており(ただし脛当てや篭手は外していない)、その素顔は金髪でポニーテールの美少女であることが判明する。実は「古見親衛隊」の発起人でもある(当初は「古見近衛騎士団」だったが「古見親衛隊」と呼び方が変わった)。だが「仕えるべき主」と(一方的に)仰いでいた古見さんに親衛隊の存在意義を直接的に否定され、わずか一晩でグレた。翌日、複数の生徒を巻き込んだドタバタの末、古見さんから「岸さん自身のことをまず第一に考えた上でならぜひ守ってほしい」との合意を得て仲直りするや否や、密かに盗み聞きしていた山井さんを即座に捕獲、ぐったりするまでアイアンクローを食らわせた後、そのままどこかへ「アイアンクローをかけたまま」引きずり去った。
人気投票 第17位[9]
矢田野 まける(やだの まける)
声 – 前島亜美[12]
古見さんにライバル心を抱いている少女。眼鏡をかけている。テストの点数や身体測定の結果など事あるごとに彼女に勝とうとなりふり構わず奮闘しているが、毎回のように惨敗している。一人称は「私」。古見さんの「神」の地位と比べてか、自身のクラスでの地位を「しがない領民」と称するが、実はファンクラブができる程度には人気がある模様(ファンからはどんな負け方をするのかと期待されている)。特技は顔芸。プライベートでは眼鏡とジャージ着用。勝気(かつき)という名の兄がおり、兄妹でもよく勝負をしている様子。2年時には2年3組に所属。生徒会長に立候補しており、ゲバ評には「自分でシールを貼らないでください」の注意書きが添えられた。2年1組の潔さんの当選により落選している。服選びのセンスがある。3年生になって万場木さんの胸に勝ち目のない戦いを挑んでいる。
人気投票 第27位[9]
中々 思春(なかなか おもはる)
声 – 大久保瑠美[10]
怪しげな言葉をしゃべり、マルソート・レス・プリマベラが真名だと称している中二病キャラ。左目を眼帯で隠し[注 10]、左手に包帯を巻いている。趣味はゲーム。ぼっち気質でクラスに溶け込めずにいたが、中二病設定を利用して古見と友達になる。一人称は「私」または「我」。なお、6巻の男子妄想エピソードランキング(作者実施の非公式ランキング)では圧倒的な大差で1位を獲得し、実は隠れた人気があるらしい。2年生に進級して2か月間新しいクラスで友達ができなかったが引き続きクラスメイトになっている山井の仲介でクラスメイトと打ち解けた描写がある。又、2年に進級してからの夏祭りにおいて 新しく出来た友達を連れて古見を訪れ、ぼっちではないと安心してもらおうとする場面があるが古見に真意は伝わってない様子である。
大乱闘ヌマブクロブラザーズ世界戦闘力 8億2000万
人気投票 第5位[9]
井中 のこ子(いなか のここ)
声 – 潘めぐみ[13]
自分が田舎出身であることをコンプレックスにしていて[注 11] 、必死に隠そうとしているが、言葉が訛っているため田舎の出身であることはクラス中にバレている。古見を都会のオンナとしてひそかに憧れている。実は、古見さんの祖母が住む田舎に実家があり、以前から祖母とも面識があった。その結果コミュ93にて、正月に帰省した際、巫女のバイトを古見と一緒にする羽目になる。一人称は「わだす」。いわゆるお当番回が複数回あり、古見とも関わりもあるが、21巻時点で「友達100人できるかな?」リストに加わっていない珍しい人物。
人気投票 第24位[9]
尾根峰 ねね(おねみね ねね)
声 – 青木瑠璃子[13]
1年1組→2年?組→3年4組学級委員長。姉御肌で面倒見が良く、周囲にもよく気が付くいい人。何かと仕事を押し付けられがちな只野や他人と上手く話せない古見を気にかけ、何かと世話を焼いている。作中屈指の常識人であり、アクの強い生徒だらけの伊旦高校ではある意味で特殊な人。一人称は「あたし」。古見と只野の間の特殊な空気に初めて気づいたクラスメートであり、ふたりの関係の進展を応援すると公言した最初の人物。応援はしているものの、特別口を出すことは少なく、見守っていることが多い。
住んでいる家は庶民的な古い小さな平屋。まだ小さい弟が4人おり、5人きょうだいの長子として弟たちの面倒を見ている。
後述の尾鶏とは文化祭の準備がきっかけで行動を共にすることが増え、苗字に同じ字があることからコミックスでも尾尾(ビビ)っとコンビと呼ばれている。劇中でも「かえで」と名前で呼ぶようになるなど仲が良い。
なお人気投票では古見さん、只野に続いて3位となっており、作者からも強いというコメントがあるくらい人気の高いキャラである[9]
尾鶏 楓(おとり かえで)
声 – 森山由梨佳[13]
1年1組の文化祭実行委員。マイペースでおっとりとした会話テンポのため周囲の会話に遅れたりするが、古見が相手だとそれが幸いしてちゃんと会話が成立する。一人称は「私」。文化祭の準備中に古見と尾根峰と買い出しに行ったことがきっかけで、彼女らと友達になる。特に古見とは只野やなじみと接している姿を見て友達になりたいと思っていたと告げている。度を超しておっとりしているが、実は結構思慮深いのかもしれない人物。尾根峰とは仲が良く一緒に行動していることが多い。彼女の自宅にもよく遊びに行っているらしく、彼女の弟たちにも「かえでねーちゃん」と呼ばれており、親しい様子が窺える。
目を離すと勝手に動き回って行方がわからなくなる。場合によっては一瞬で姿が消える。そのため、修学旅行でニューヨークを訪れた際は、常時尾根峰が手を繋いで管理していた。
自宅は城ともいえる程の豪邸であり、山井よりも裕福な家庭である事が窺える。
人気投票 第7位[9]
加藤 三九二(かとう みくに)
声 – 内村史子[14]
修学旅行で古見と同じ班になったクラスメイト。三つ編みを編み上げた髪形とメガネが特徴。元プロ棋士の祖父から将棋を習っていて将来はプロ棋士志望である。一人称は「私」。男性のプロ棋士とも対等に渡り合うことを目指している。古見と共に行動するうちに古見の実像が普通の女の子であることに気付き、古見と只野の関係の進展を応援している。家は敷地が広く裕福な家庭でありトイレが黒いとのこと。自宅では着物で過ごしている。片居が気になっていて、目が鋭いところが良い、とのこと。「今日からコレは」というマンガを愛読しており、登場人物の不良キャラが片居に雰囲気が似ていることが古見と佐々木に指摘されている。片居のことなどでからかわれると照れ隠しに相手を肩パンする癖がある。2年次は2年2組の学級委員長。古見さんと只野君のデートの際は将棋会館での公式戦が重なっており佐々木さん主催の尾行には不参加。苦戦し投了する直前で佐々木さんからの緊急電報「キンキュウ タダコミ テヲツナグ」を受け取り、盛り返す(連載時の柱によれば逆転勝利した模様)。
名前の元ネタは元プロ棋士の加藤一二三。[要出典]母の名前は八九七(やくな、旧姓は瀬和)。
人気投票 第21位[9]
佐々木 あやみ(ささき あやみ)
声 – 髙橋ミナミ[14]
修学旅行で古見と同じ班になったクラスメイト。ヨーヨーが好きで、そのパフォーマンスは既に世界レベル。本人は女の子がヨーヨーにのめりこんでいる事を恥ずかしいと思っていたが、加藤と古見のリスペクトを受けて考えを改めた。将来「Y.Y.般若」という名前[注 12]。でヨーヨーのパフォーマーとして大成することが示唆されている。古見と共に行動するうちに古見の実像が普通の女の子であることに気付く。他人の恋バナが好物であり、古見の恋と加藤の恋も冷やかし半分ではあるものの応援している(ただし、物凄く悪い顔をする)。一人称は「私」。2年次は2年2組に所属。
大闘争ヌマブクロブラザーズ世界戦闘力 10億9065万
人気投票 第16位[9]
左藤 甘美(さとう あまみ)
声 – 向井莉生
人に甘い。前から見て古見の左側の席のクラスメイト。自主的に毎朝ひとりで教室の掃除を行い、クラスメイトに教室一番乗りの快感を味わうために一旦立ち去る、人から物事を頼まれると何でも「いいよ」と答えるとても人の良い性格をしている。自分も気分がいいという理由から人に優しくしており、頼みごとを断らない。人からの頼みを断れない様子を見かねた古見から逆に頼みたいことを尋ねられ、毎朝教室を掃除していることを告げたことから、古見と只野も掃除を手伝うことを快諾して親交を結んでいる。牛路田、前田とは社会民族研究部に一緒に所属している。2年次では2年5組に所属、生徒会長に立候補しているが落選している。恥ずかしがると「秘技もみあげぺけ隠し」を使用する。
人気投票 第29位[9]
牛路田 影子(うしろだ えいこ)
声 – 内山茉莉
古見の席の後ろのクラスメイト。社会民族研究部所属。左藤の性格を心配していて、人からの頼み事にダメだと言わせる練習もさせている。また前田のとんでもない発言にツッコミを入れている。
人気投票 第84位[9]
(名前不明)
名前は不明だが、メイド姿のクラスメイトがいる。8巻おまけに「古見親衛隊 処理班」として登場する。アニメでは米谷の前の席に位置する。
男子
地洗井 茂夫(ちあらい しげお)、園田 大勢(そのだ たいせい)、忍野 裳乃(しのびの もの)
声 – 赤羽根健治(地洗井)、佐藤悠雅(園田)、小野賢章(忍野裳乃)[15]
山井グループと一緒にいることが多い男子グループの3人(只野からはまとめて「クラスのイケてるグループ」と評された)。3巻おまけにて「友達100人できるかな?」リストに加わった。
地洗井は茶髪の軽薄な雰囲気の男子、園田はオールバックの髪型の男子で、共に体育祭にてクラス対抗リレーに出場している。忍野は教室で只野の後ろの席の男子。忍者風の鉢金とマスクとマフラーを(例えプールでも)着用している。地洗井はまけるちゃんファンクラブ会員3号であることが7巻で判明した。
なお長名なじみ曰く、たいていワックでだべっている。
人気投票 第48位(地洗井)、第62位(園田)、第47位(忍野)[9]
片居 誠(かたい まこと)
声 – 神尾晋一郎[8]
髪を金髪に染め上げ、如何にも不良然とした強面の生徒。自宅は武道場。体格も大きく筋肉質で、クラスの大半から恐れられている。だがその実態は、入学最初の1週間を風邪で休んだ登校しづらさから2学期も半ばを過ぎるまで学校に来れず、ナメられないために髪を染めて体を鍛え上げた「コミュ症」である。ただしその鍛え上げられた肉体は本物で、一年生四天王から殴打を受けても意にも介さない。初見で自分の本質を見抜き、ことあるごとに親切に接してくれる只野を友達認定し友情を深めようとしているが、友情の範疇を若干踏み外しそうになっている節もある(只野に近接するだけで、心音が60dB を越えるほど)。また、古見をコミュマイスターの「コミュさん」と呼んで師匠と仰いでおり、6巻おまけでも「友達100人できるかな?」ならぬ「弟子100人できるかな?」リストに加わった。古見より只野に近い珍しいクラスメイト。愛という名の妹がおり、彼のトレーニング時にはいつも厳しくしごいている模様。2年生に進級後も主要登場人物と引き続きクラスメイトになっており、万場木、成瀬、米谷とは比較的打ち解けてコミュニケーションを取ることが可能となってきている。
嫌いな食べ物はピーマン。
人気投票 第14位[9]
成瀬 詩守斗(なるせ しすと)
声 – 三浦勝之[14]
髪は整髪料で固め、洋楽(ジャスティス・ビーバー)を聞いており、自分のことを美しいと思っている。自分に相応しいのは古見のような美しい存在と入学後9ヶ月目にして彼女がコミュ症であることに気付き彼女に接近し始める(只野の存在は見えていない、とのこと)がクラスメートに次々に妨害され続け[注 13]、どうにか電話番号を交換する寸前まで漕ぎつけたが、彼女に意図を理解して貰えなかった。それを見かねた米谷の仲介で只野と電話番号を交換して友人になり、修学旅行でも同じ班になっている。友人になって以降は只野のスマホに自撮り写真が1日1枚送られてくるようになったらしい。メンタルの強さは鋼鉄の如しで、キャッチコピーは「折れない、めげない、挫けない」(ただし、怖い目に遭うとしばらく立ち直れなくなる)。社交的な性格でもあるようで、修学旅行では同じ班になった片居や旅館で同室となった不良グループとも打ち解けている。学業の成績は良いことが描かれている。2年生に進級後も主要登場人物と引き続きクラスメイトになっている。細マッチョだが、重度の運動音痴であり、泳げない。海で溺れて救出された後、付き添ってくれた阿瀬には肝試しでペアで行動した時に謝意を述べながら彼女の自分に対する自信のないところを励ましており、それを見たクラスメイトからも「これ(ナルシスト気質)がなければなあ」と称賛されている。以後、阿瀬との関係性が徐々に深まっており、修学旅行では潔が密かに監視を行っていた。
存在がうるさいため、図書館では黙っていてもハリセンで叩かれる。少し理不尽。21巻時点で「友達100人できるかな?」リストに加わっていない人物だが24巻でリストに加わる。
人気投票 第25位[9]
米谷 忠釈(こめたに ちゅうしゃく)
声 – 鵜澤正太郎[14]
成瀬と一緒に登場したクラスメイトで、暴走する成瀬に注釈を入れてツッコむのが主な役割の小動物的キャラ。笑顔になると美少年。古見がコミュ症であることも気付いていた。後に作中の注釈は主に彼の役割に。時折人の心中を読んだり、第四の壁を越えた注釈をしたりする。成瀬のことをナルポ[注 14]と呼び、悪い奴じゃないからと電話番号の交換を只野にお願いしている。以後は自分もそのまま成瀬にくっついて行動していることが多いので只野と行動を共にする機会が増えた。2年生に進級後も主要登場人物と引き続きクラスメイトになっている。
檎林美(ゴリミ)先輩のお気に入りでもあり、図書館ではヨシヨシされる。また、海水浴では逆ナンをされて断っている。21巻時点で成瀬と同様「友達100人できるかな?」リストに加わっていない人物だが24巻でリストに加わる。姉と妹がいる。
大闘争ヌマブクロブラザーズ世界戦闘力 11億570万
人気投票 第12位[9]
小宅 優司(おたく ゆうじ)
声 – 有隅融
癖毛の強い髪型のメガネ男子。無暗に鋭い目つきと渋い声の持ち主で、落ち着いた口調も威圧感を伴う。しかし、話す内容は完全にステレオタイプのオタク。
初登場は文化祭準備回。クラス内での話し合いで同人誌を販売しようと提案した。文化祭打ち上げのカラオケ回では、無駄にいい声でコッテコテのアニソンを振りつけ付きで披露した。修学旅行回では、世紀末・佐村井と同じ班になり、恋バナに花を咲かせて只野から(女子か…!)と心の中でツッコまれていた。
人気投票 第55位[9]
世紀末 年男(せいきまつ としお)
声 – 長谷徳人
頭頂部ともみあげに金髪を真っ直ぐ生やした「十」の字のような髪型が特徴的な巨漢[注 15]だが、いかつい外見に反して内面は気が良くシャイな男。
実は第1話から登場しており、彼が(本人に悪気はなかったのだが)只野を突き飛ばして気絶させたのが、古見と只野が接近する馴れ初めである。
彼女持ちで、修学旅行回では、同じ班になった小宅と佐村井からそのことについて追及されていた。
3年生時には3年1組に所属。古見、只野、なじみと再び同じクラスに所属している。
只野くんに肘打ち(悪気なし)をしたことを謝れずにいたが、3年生になって謝ることができた。
人気投票 第65位[9]
佐村井 サム(さむらい さむ)
侍のような恰好をした男子生徒。髷を結っているほか、スニーカーではなく下駄を履いており、「GOZARU(ござる)」を語尾につけて話す。
修学旅行回では、小宅・世紀末と同じ班になり、恋バナに花を咲かせて只野から(女子か…!)と心の中でツッコまれていた。
人気投票 第96位[9]
前田・ジュクジョスキー・星雄(まえだ・ジュクジョスキー・ほしお)
古見の前の席の男子。社会民族研究部所属。左藤に彼女のお母さん、おばあちゃんのパンツを要求したり、ひいばあちゃんのことを尋ねては牛路田にツッコミを入れられている。コミックス9巻のおまけマンガでは古見のおばあちゃんに興味を持ち牛路田にツッコミを入れられている。2年次には伊旦高校きってのスプリンター選手として知られている。
人気投票 第63位[9]
1年1組座席表
中々 加藤 井中
長名
片居 上理 尾鶏 尾根峰
地洗井 前田 鬼ヶ島
米谷 只野 古見 左藤 山井
成瀬 忍野 牛路田 園田

コミュ129までで分かっている範囲。残りの生徒はどこの座席かは不明。ミスなのかコマによって座席が移動する生徒もいる。例として上理は座席表向かって左に1席または2席、度々移動している。また漫画とアニメで座席が異なる描写のある生徒もいる。

1年1組座席表(アニメ)
中々 尾鶏 加藤 小宅
世紀末 尾根峰 鬼ヶ島 長名 上理
矢田野 山井
前田 地洗井
米谷 只野 古見 左藤 井中
成瀬 忍野 牛路田 園田 佐村井

2年1組

コミュ130以降は古見は2年生に進級。他には只野、なじみ、片居、成瀬、米谷が引き続きクラスメイトになっている。
終業式の日にはこれまで古見友人帳に名前の記載がなかったクラスメート全員(1年生時からのクラスメートの成瀬と米谷含む)が古見友人帳に名前を記入している。
クラスメートで最後の古見の友人となった臼井黒子は「上下関係のない全員が友人関係、みんな楽しそうだった」と評している。

女子
万場木 留美子(まんばぎ るみこ)
2年1組の古見のクラスメイトで隣の席。古見と同様に同性の友人はクラス替えで違うクラスになってしまい、最初は派手なヤマンバメイクとギャル語のために周囲から浮いていた。そんな日々が10日ほど続き、孤独のストレスで体調を崩して嘔吐してしまい、保健室で号泣しながら「本当は誰かと一緒にご飯が食べたい」と本音を漏らす。かつての自分を見出した古見が自分を同じクラスの最初の友人にするように提案。以後は古見を友人、自分を孤独から救ってくれたヒーローとして慕うようになる。その後騒動の最中、古見と一緒に親身に対応してくれた只野に「メイクがない方が可愛い」と告げられたため以後はヤマンバメイクはやめている[注 16]。春でもブレザーを着用しない、髪型もエピソード毎にこまめに違っていたりとオシャレにも気を使っている様子が見られる。また、元から可愛らしい顔つきをしており、加えてスタイルも良いため、海に行った際はゴールデンスカルズ(ゴルスカ)にナンパもされている。フーノレーというビデオ・オンデマンドサービスで海外ドラマを観たりトゥギャッザー(ツイッターのもじり)というSNSの投稿が趣味。
友人にあだ名を付けて呼んでおり友人からもあだ名で呼ばれているが、古見、只野、なじみのことは名字や名前で呼んでいる。
体力測定の際に古見から尾根峰、尾鶏、加藤、佐々木を紹介されており、逆に万場木も別のクラスになってしまった友人のゆかぽよ、むーたん、ゴンザレスを古見に紹介している。古見の家に泊まりに来た時には自分の初恋を打ち明けている。さらに古見の初恋を尋ね聞き出すことには成功したが、その対象が只野で現在進行形であるという事実には辿り着けなかった。万場木自身も新学期開始直後に体調が悪くなった際に級長として助けてくれたり、その後も古見を通じて接する機会の多い只野のことを異性として意識している様子が描かれている。2年時の夏祭りの際に只野に恋愛感情を抱いていることを自覚している。その後の文化祭で古見が只野に想いを寄せていることに気付き、互いの関係性をめぐって古見と口論になるが和解。後夜祭では互いを名前で呼び合うようになり、古見が声を出してコミュニケーションを取れる数少ない人物となった。紆余曲折を経て2年時のバレンタインデーに只野に告白するが、一度は只野から交際をOKされるものの、只野の本当の想いが古見に向いていることを見抜いて逆に自分から関係の進展を断り古見の下に向かうように促している。直後潔に抱きしめられながら号泣しクラスメート全員に励まされている。
3年生時では髪を切ってセミショートにし、矢田野、山井、中々、尾根峰、尾鶏、加藤、佐々木、片居、成瀬、米谷、阿瀬、潔と同じクラスメイトになる。
人気投票 第4位[9]
阿瀬 志吹(あせ しぶき)
2年1組のクラスメイト。汗っかきで夏は服が透けないように厚着をしているためさらに汗をかいてしまい、人に不愉快な思いをさせたくないと人を避けて行動している。2年1組で夏服グランプリを行っている最中に教室にこっそり入ろうとするものの、教室の熱気でさらに汗をかいてしまいトイレに避難するものの制汗剤を使い切り、困っていたところを古見と万場木に会い「汗なんて誰だってかく」と言われ万場木の制汗剤を貸してもらったことがきっかけで古見と万場木の友達になった。海に行った際に溺れてライフセーバー達に救出された後、落ち込む成瀬に快く付添っているなど面倒見の良い一面も描かれている。ウインタースポーツが趣味で2年生時の冬休みではスノーボードの腕前を披露している。
潔とは小中学校も同じ幼馴染であるが、中学生時代に潔癖症を発症した潔に拒絶されたことから少々ぎこちない関係[注 17]になっていたものの、潔が立候補した生徒会選挙当日に応援代表として演説を頼まれ快諾。過去のことも全く気にしていないことやジョニオタであることを暴露しながら演説をこなした結果潔は生徒会長に当選している。以後は潔を「きょーちゃん」と呼び交友関係も復活している模様。成瀬とは彼が海で溺れて救助された後に付き添って以降、肝試しでペアになる等関わることが増えていき、さらに自らの体質での悩みを励ましてもらってからは少しずつ意識していくようになる。
人気投票 第11位[9]
緒杯 珠紀(おはい しゅき)
2年1組のクラスメイト。おっぱいが好き。体力測定の際には「おっぱい判定員」、夏服着こなし審査員も務めた。瞳孔が開きっぱなし。また、尊井と福数寄と一緒に「河川敷でエロ本探し部」の活動としてエロ本探しをしている。
人気投票 第33位[9]
小戸日 静(おどか しずか)
声 – 小針彩希
古見たちが1年次の文化祭で回ったお化け屋敷の脅かし役の女子生徒。古見を学校の象徴だと思っており、脅かす機会を見失った。2年生編では古見と同じクラスに所属。2年次の夏休みになじみが企画した片居の家での肝試しでは存分にその力を発揮し、満足気であった。
人気投票 第43位[9]
潔 清子(いさぎ きよこ)
潔癖症を患っており、抗菌グッズやハンドクリーナーを常備している。一方で、横断歩道を渡れない老婆を躊躇なく助けるなど、心根は非常に清く優しい。父親は弁護士。阿瀬とは小中学校の同級生だったが中学生の際に潔癖症であることが理由で心無い言葉をかけてしまってから疎遠になっている(その際潔は謝罪し、阿瀬は許してはいる)。外食はNGのため夏休みの2年1組の懇親会や古見の家で晩餐会を開いたときにも参加を拒否しているが、万場木の家で女子のみで泊りがけで勉強会する際に布団持参で参加、冬休みの最中スノボに行くときに現地で合流するなど徐々に友達付き合いもするようになった。非常に堅い性格で生徒会選挙に立候補した際もクラスに向けて「汚い同情票はいらない」とだけ発している。生徒会選挙に立候補した後に古見が応援することを申し出て受諾もしているが古見の人気を利用してしまうことを考えてしまい拒絶している。クラスメイトと打ち解けるのも一旦拒絶してしまったためなじみが「たたいてかぶってじゃんけんぽん」を仕掛けて打ち解けてクラス一丸となり応援することになった。生徒会長を目指す理由は自分たちの入学式の際に当時の生徒会長伊調せとかの「ルールや衆目にとらわれず正しいことをなす」(ように見えた)行動を見て憧れたため。生徒会選挙の応援代表の演説に古見、万場木、只野が申し出るが阿瀬にお願いしたかったと選挙の演説直前に告白。快諾した阿瀬が過去の件のことも気にしていないことも含めて見事応援演説をこなした結果、当選している。その最中にジョニオタであることも暴露されており「glamorous area」の中縞くんが好き(推し)であること、さらに自分で「Jack & Queen」の永世くん担であると告白している。以後は阿瀬と本心から和解して、ぎこちなくなっていた交友関係も元通りに戻っている。名前も再び「志吹」と名前で呼ぶようになった。彼女が異性として好意を抱いている成瀬くんを敵視しており顎に梅干し皺が出来るほどの凄まじい形相で危害を加えることもあるが、2年時の修学旅行で班内のメンバーでくじ引きでペアで行動することになった際に成瀬くんと阿瀬さんを尾行する最中古見さんに「阿瀬さんは信じられませんか」と諭され行動を改め始めた。
万場木が只野との恋に破れた直後、彼女を慮り、潔癖症の発作を抑え込みながら抱きしめている。
人気投票 第23位[9]
猿田彦 めい(さるたひこ めい)
乾とは犬猿の仲。何かにつけて喧嘩が始まってしまう、一触即発の関係。ただ、嫌いなのかというとそうでもないようでリレーの走者を取り合った結果ふたりで同時に走る&息ぴったりの連携を見せる、喧嘩するほど仲が良い模様。バレンタインには、乾にチョコを渡していた。
人気投票 第93位(乾とのペア扱い)[9]
劇段 色(げきだん しき)
ライオンの被り物を身につけた女子。ミュージカル俳優のような口調で歌うように話すという劇的な特徴を持つ。
人気投票 第70位[9]
馬場 金魚(ばば きんぎょ)
「そうでヤンスね!」と何を言われても返す全肯定型の女子。ただし、自分に対して何かを頼まれたら「いや、無理でヤンスね。」と断ることがごく稀にある。出っ歯。
人気投票 第58位[9]
腐島 さく(ふしま さく)
自己紹介ではラップで紹介した。その後、ラップに嵌まってしまったらしく、コミュ258ではラップで古見さんに電話番号を聞こうとしてクラスメイトから止められている。よく片居と只野のカップリングを狙っている。
人気投票 第81位[9]
不破 益子(ふわ ますこ)
フワフワしている。ふくよかな肉体を持つ。
人気投票 第79位[9]
占南 スピリ(うらな スピリ)
占い師なのに幸運グッズを売る。
人気投票 第95位[9]
宝塚 真矢(たからづか まや)
女子ながらイケメンオーラを発している。同性にも異性にも人気が高い。文化祭の劇では主演男優と演技指導を務めるとともに、互いへの友情と只野への恋心との間で懊悩する万場木と古見とをフォローし、アドバイスを送っている。
人気投票 第45位[9]
積手 れいか(積手 れいか)
ツンデレ。母堂に好意を持っている。
人気投票 第73位[9]
吐露 蜜(とろ みつ)
艶めかしい。恋愛相談を受けた際には、的確ではあるが微妙な回答を返している。
1年?組→2年1組→3年5組学級委員長
土地さん(どぢさん)
ドジ。下の名前は不明。
蘆田野萌枝(あしたの もえ)
すぐ燃え尽きる。
祝さん(はぶりさん)
バブリー。下の名前は不明。
男子
尊井 尊(とうとい そん)
螺髪を結い白毫を備えた、如来像のような顔つきの男子生徒。だが発言は煩悩まみれで全然尊くなく、学業成績も良くない。中学生の頃、河川敷でエロ本を拾っていたところをクラスの女子に見つかった悲しい過去を持つが、福数寄と緒杯と一緒に「河川敷でエロ本探し部」の活動としてエロ本探しをしている。
人気投票 第53位[9]
福数寄 夏(ふくすき なつ)
夏服着こなし審査員の男子の方。九一分け。衣服(特に女性の夏服や薄着)が好き。尊井と緒杯と一緒に「河川敷でエロ本探し部」の活動としてエロ本探しをしている。縫製技術に長け、文化祭では衣装の作成を担っている。女装姿の只野に好意を抱いており、只野が姫を演じると決定した際は驚異的な速度でドレスを縫製している。進路は服飾系の学校を志望している。
人気投票 第92位[9]
母堂 かなめ(ぼどう かなめ)
真ん中分けの外はねヘアーが特徴の男子生徒。新学期クラス替え直後の自己紹介ではビートたかしのモノマネをしている。夏休みの2年1組の懇親会にはおにぎりを差し入れたり女子の不破に「野菜も食べなさい」と発言すると「お母さん」と呼ばれて憤慨している。肝試しで只野の万場木への対応を見て「かっこよかったぞ」と称賛している。料理が得意なようで、運動会で弁当を忘れた只野に弁当を分けてあげている。また、バレンタインで只野に渡したキットカットには「いつも見てるよ。」というメッセージが書かれていた。
人気投票 第83位[9]
乾 賢(いぬい けん)
猿田彦とは犬猿の仲。何かにつけて喧嘩が始まってしまう、一触即発の関係。ただ、嫌いなのかというとそうでもないようでリレーの走者を取り合った結果ふたりで同時に走る&息ぴったりの連携を見せる、喧嘩するほど仲が良い模様。バレンタインには、猿田彦からチョコを貰っていた。
人気投票 第93位(猿田彦とのペア扱い)[9]
一ノ瀬(いちのせ)、ニ舞(にのまい)、三取(さんとり)、四志摩(ししま)
数合わせの人たち。
臼井 黒子(うすい くろこ)
自称2年1組、幻の33人目。コミュ136で万場木に顔を向けずにプリントを配る1コマだけしか登場していない。本人も「地味で影が薄い」「僕の存在に誰も気づいていない(ただしこの時点で米谷君が注釈を行っている)」と自嘲気味に思い込んでいたが、実は全然そんなことはなく、「黙って淡々と仕事をこなす」縁の下の力持ちとして皆から慕われており、クラスの仲間としてしっかり認識されていた。
持ちネタは「誰も見たことがないけどそうじゃないことだけはわかるモノマネ」で、そのレパートリーは無限である。
2年1組座席表
劇段
阿瀬
母堂 不明 吐露
鷹端[16] 棚加 臼井[17]
米谷 古見 万場木 日和 晴霧 藤原
成瀬 片居 只野 蜜島 明日野

(コミュ135より作成)

ミスなのかコマによって席が移動する生徒もいる。

3年1組

クラスのほとんどがコミュ症で、2年間で友だちが出来なかった人を故意に集めたクラス。

女子
江藻山 ゆらぎ(えもやま ゆらぎ)
ロングヘアーで目が前髪で隠れており、素顔は不明。男女の仲睦まじい場面を見るのが好きで目撃すると「エモーイ」と発言する。特に古見と只野が仲良くしているのを見ると鼻血を出して気絶する。また、古見と只野が相思相愛だという事にも気付いている。3年生になって古見と只野と同じクラスになったため江藻山の命が危ない。
人気投票 第30位[9]
鋤田 リリー(すきだ リリー)
百合が好き。百合のある所に姿を現す。百合を観測しては何かを書いているのが特徴。語尾が特徴的。愛するは山井・中々の「山×中」コンビ。しかし3年生になってクラスが変わったため絶望している。第24回夏季期末テスト(2年生時)は150人中最下位。
人気投票 第49位[9]
小帖佐 真湖(おじょうさ まこ)
中々さんと山井さんと同じ2年3組のクラスメイトだった。文化祭ではバンドを組むことになる。バンド名はペロラビオッソ(スペイン語で狂犬)(通称ペロラビ)ギター担当。バンドの言い出しっぺにもかかわらず、一番音楽センスがないリーダー。コミュ329で古見さんの友だちになる。
半屋 十夏(はんや となつ)
中々さんと山井さんと同じ2年3組のクラスメイトだった。文化祭ではバンドを組むことになる。ドラム担当。実家がパン屋で、「卵かけご飯パン」という謎の料理を食べていたらしい。コミュ329で古見さんの友だちになる。
菩茶 富和(ぼさ とわ)
中々さんと山井さんと同じ2年3組のクラスメイトだった。文化祭ではバンドを組むことになる。ベース担当。人と話している時、虚空をずっと見ている。コミュ329で友だちになる。
白木 由佳(しらき ゆか)
愛称は「ゆかぽよ」の白ギャル。2年生の時点で万場木の友人として登場している。第24回夏季期末テスト(2年生時)第4位(古見さんは3位)。挨拶は基本「ちょり〜っす☆」で、初見の古見さんは震えた。その一方でギャルズ(万場木さん、白木さん、黒板さん、伊須さん)の中でも特に面倒見の良さが滲み出ており、古見さんに「留美子の友達になってくれてサンキュね」と安心を伝えるなどお姉さん的風格。三年生の時の校内サバイバルゲーム中には自分に干渉してくる古見さんを罵倒してなじり続ける椎名さんを「ダサい」と面と向かって断ずる気の強い一面も見せた。
人気投票 第56位[9]
椎名 むずか(しいな むずか)
友達募集中の古見さんに「友達ってそういう風になるものじゃなくない?」とクリティカルな発言を投げ込むなど、人気者の古見さんに思う所があった様子。伊調さん開催のバトルロワイヤルにて、古見さんとちょっと口論古見さんも本音の言葉で応対し最終的には和解。古見さんとは仲が悪くないぐらいの距離感。
小間川 まち(おまかわ まち)
クラス替え当初から先生や古見さんの長所を褒めてくれる優しい(?)存在だったが、その後生まれる無言の間が謎だった。 その実、中3の冬に「かわいいって最強じゃね?」と確信し、かわいいよと言われるために全力で行動。こうして小間川さんは、「お前もかわいいよ待ちモンスター」になったが、技術伴わず渇望していたのだった。満を持して古見さんに言われ号泣してしまった。
京ノ 古都(きょうの こと)
名野田 キヤラ(なのだ キヤラ)
語尾に「なのだ」が付く。
吉礼さん(きれ)
飯田さん(いいだ)
岸 姫子
元1年1組。再度古見さんと同じクラスとなる。その他については1年1組女子の項を参照の事。
男子
尾荻谷把布留(おぎや はふる)
キリッとした顔に、おしゃぶりと前かけをしている。
古見さんの友達募集を断り只野くんと友達になった。
蕗陽(ふき よう)
慈餅輝義(じもち てるよし)
波辺土くん(はへど)
右手にくまくん、左手に邪神フレムヴェゼルくんを付けている。

その他のクラス・学年

檎林美(ごりみ)
伊丹高校の図書委員。女子生徒だが筋骨隆々の巨体かつコワモテで下手な男子よりも迫力がある。図書館でうるさい生徒がいると、古見であろうとハリセンで容赦なく叩く。檎林美に一度叩かれると1アウトとなり、3アウトで強制退場させられるというルールが図書館にはあるらしい。文化祭のときは、調子に乗るなじみを制裁しに来た。生徒全員と幼馴染であるはずのなじみも彼女については知らなかった。根津野やせとかと共に卒業。
人気投票 第54位[9]
根津野 ちか(ねつの ちか)
声 – 潘めぐみ
物語開始当初は伊旦高校2年3組の生徒(古見たちの1学年上)。物事を全て温度で表す。正月にはマラソン選手を並走して応援していた。2年次のクラスメイトに、渥美、厚井、暑田がいる。後に伊旦高校の四天王のひとり「燃える血(バーニング)の根津野」と称されているこことが捨野五狼達に語られている。古見とは体育祭で2回ほどクラス対抗リレーで対決しているがいずれも古見に勝利している。2度目の対決で惜敗して地団駄を踏みながら悔しがる古見に連絡先を告げ親交を結んでいる。時々古見さんと一緒にジョギングする仲になった。
卒業式では卒業生代表として答辞を読もうとするが、納得の行かないせとかが乱入し、腕相撲で代表を決定することとなる。当然ながら勝利し、無事プログラムも進行した模様。
人気投票 第41位[9]
白木 由佳(しろき ゆか)、黒板睦美(くろいた むつみ)、伊須栞(いす しおり)
愛称はゆかぽよむーたんゴンザレスの順番。万場木の友人で、伊丹高校入学以前から親交があったことも描かれている。1年次は同じクラスだったようだが、2年次は別のクラス(2年3組)に。3年次は白木は古見さん等と同じクラス(3年1組)
3人共万場木同様ギャル語を多用して喋っている。古見のことを「しょこたそ」と呼び黒板は黒髪の長髪、白木は金髪のポニーテール、伊須はハスキーな声が特徴とされている。3人共友人の中で1人別のクラスになった万場木のことを心配しており、万場木が3人を古見に紹介したいとボーリングに一緒に行った時には同じクラスで彼女の友人となってくれた古見に謝意を述べ親交を結んでいる。コミックス10巻のおまけページで古見友人帳に名前を記入している。進級後、山井と同じクラスで打ち解けている描写がある。
人気投票 第56位(ゆかぽよ)、第67位(むーたん)、第39位(ゴンザレス)[9]
捨野 五狼(すての ごろう)、極堂 一(ごくどう はじめ)、浜木 八重(はまき やえ)、九沙理 蒔苗(くさり まきな)
古見たちが2年生に進級後入学した1年生で猛者集まる1学年の172人をまとめあげ、一年四天王と呼ばれる武闘派集団の4人。それぞれ「素手喧嘩(ステゴロ)捨野五狼」「極楽道中(ヘブンズドア)極堂一」「蛇蠍紅蠍(スコーピオン)浜木八重」「自縄自縛(ブラッドチェーン)九沙理蒔苗」と肩書きがついており、捨野がリーダー格、極堂が補佐する体制をとる。それぞれの容貌は、捨野→額にバンダナ、極堂→右目にモノクル、浜木→マスク+竹刀で武装の紅一点、九沙理→鎖で武装の巨漢[18]。2年生に対して宣戦布告する際には2年生のことを「先輩方」と呼んでいたが、只野にはタメ口で応対している(いずれも捨野)。
校内の四天王すら手を出せない「不可侵領域(ディスコミュニケーション)の古見」(情報源はなじみ)を叩く目的で2年1組に向かうが片居くんを古見と誤解したまま絡み続けるも相手にされず、次にタイマンの果たし状を古見の下駄箱に送り付けるも山井によって捨てられ相手にされず、業を煮やして放課後またもや誤解して片居に襲い掛かるものの、次々に偶然攻撃を避けられ捨野五狼が最後に小銭を握りこんでパンチ力を強くする「狩装通貨(コインビット)」で背中を殴るもののダメージがなく、片居くんが自販機で忘れたお釣りを届けて貰ったと思い込み「ありがとう」と告げた時の表情で威圧され戦意を喪失した。文化祭で捨野が古見と思い込んでいる片居くんと腕相撲で勝負に挑んだが女装した只野の応援により瞬殺で敗北した。
人気投票 第89位(捨野)、第72位(極堂)、第82位(浜木)、第100位(九沙理)[9]
伊調 せとか(いちょう せとか)
第23期生徒会長。その肩書きにふさわしい堂々たる振る舞いは、潔さんにあこがれられたほど、しかし実態は校内1の自由人で2年時に留年していた伝説的生徒会長である。生徒会長引退後も自由奔放で、2年次修学旅行に勝手に乱入、ガイドを務めたり古見さんと同衾したりする(しかしこの時、ごく当然のように山井がベッド下に仕込んでいた盗聴器をごく当然のように見つけ出して破壊している)など、無軌道に引っ掻き回す。卒業式では式次第を作成、潔さん曰く「最低の卒業式」を全力で成し遂げてのけた。
なお、卒業はしたものの、一ヶ月後には伊旦高校理事長代理としてあっさり伊旦高校に戻ってきている。
24巻では古見さんが「せとかちゃんなんでも言うこと聞く券」を使って友だちになった。
人気投票 第28位[9]
安智 有梨紗(あんち ありさ)
2年3組。人の事を無下にする発言をしてしまう自分の性格を嫌っており、他人と交流したがらない。ただし、無神経な発言をする訳ではなく、傍からは突っ込みを入れるだけの毒舌キャラと見られている。3年時は1組に割り振られる。
葛藤 咲(つづらふじ さき)
2年2組。特技は逆より目。好物はどら焼き。他人に自分の意見を言うのが苦手で考えを問われると葛藤してしまう。
小御縁 ゆかり(こごえん ゆかり)
2年4組。細目で巨乳。拡声器を持参しているがそれすら拾えない程地声が小さく、発言を聞くのは困難である。
日岐 こもれび(ひき こもれび)
引きこもり。井中さんの従妹。身長が180cmもあるので古見が年上かと勘違いした。古見から貰った安産のお守り(間違えて渡した)を鞄に付けている。
和貝 武則(わかい たけのり)
万場木さんの新クラス3-4で隣の席になった男子。初対面にて万場木さんからの挨拶、 「これからよろしくね!」にまさかの「…っす。」と塩対応をしてしまった。彼は、実は女子との会話が無理だった。
芋島 りぼん(♂)(いもとう りぼん)
男子は全員おにいちゃんがモットーの男子生徒。男の娘。
会沢 司(あいざわ つかさ)
声 – 米内佑希
第23回体育祭で司会を務めた男子生徒で実の兄。
会沢 実(あいざわ みのり)
第24回体育祭で実況を務めた女子生徒で司の妹。
人気投票 第90位[9]
阿子かれん(あこ かれん)
生徒会書記の1年生女子(2年生編時)。
主城 進美(しゅじょう すすみ)
伊旦高校新一年生で、日岐さんと同じクラス。面白い事にとにかく目が無いらしく、入学して早々いきなり開催されたサバゲー大会に順応。 日岐さんに良い笑顔を見せつけ、気持ちをほぐしてくれた。ただ自分もほぐれすぎてよだれを抑え切れていなかった。身長は低め。
根津野 あおい
日岐さんと同じクラス

古見家

古見 将賀(こみ まさよし)
声 – 星野充昭[19]
硝子の父。妻や娘、息子のような美形ではないが、渋い威圧感のある中年。もっとも、中身は普通のおじさん。娘と同じくかなり寡黙で、父娘のコミュニケーションは最早テレパシーの域。娘への愛情は溺愛レベル。妻の秀子とは高校生の頃に出会っており、その最中ツーバイフォー工法で猫の小屋を建てる、調理実習で料理を作り上げてしまうなどの特技を披露している。さらに続く告白するエピソードではさらに生け花を活ける、周囲の人々と一緒にフラッシュモブを踊りながら薔薇の花を秀子に捧げ告白したことが描かれている。高校生の頃の秀子とのデートのエピソードでは自動二輪の免許を所持していることが描かれている。当時の愛車はボルティン(実在の車種ボルティーの捩り)で、今も自宅に保管しており、笑介と遊びに出かける際に乗り出している(が、タンデムは拒否された)。海の生き物が好きなようであり、子供たちが引く勢いで語ってしまった過去を持つ。
コミュ317では一体どうやったのか愛娘と只野のデート予定を知り、あろうことか硝子を迎えに来た只野を拉致。そのまま水族館「八卦良島マリンシャングリラ」へと赴き、只野が硝子の交際相手としてふさわしいかどうか批判的に試すものの、只野はそれらをなんなくクリア。逆に将賀の心をつかんでのけ、同行した笑介とともに楽しく遊んで帰宅した。なおデートを潰したことからその後しばらく硝子からは目を合わせてもらえなかった(ただし、硝子としては只野と父とが仲良くなったことを内心喜んでもいた)。
人気投票 第18位[9]
古見 秀子(こみ しゅうこ)
声 – 井上喜久子[19]
硝子の母。娘と同様に容姿端麗で一見すると威圧感があるが、中身は気取りがなく親しみやすい性格。特技は家庭料理。只野母ともわずか数時間で仲良くなる高コミュ力の持ち主で、只野を除けば硝子の最大の理解者である。只野となじみとの初対面時には、テンションの高すぎる自己紹介と小粋なジョークで2人を唖然とさせた。1学年時のホワイトデーの際は只野にギャグを流された。本人曰く「永遠の17歳」。古見家帰省の際には振り袖を着て、義母である結子を呆れさせた。旧姓は「新見」で、高校時代は荒れた性格だったようだが、同じクラスだった将賀に恋してしまったことがきっかけで更生した模様。娘同様猫好き。
人気投票 第8位[9]
古見 笑介(こみ しょうすけ)
声 – 榎木淳弥[20]
硝子の弟。普段は髪で目が隠れているが、容姿は姉とよく似ている、いわゆるイケメンであるが、他人に構われることを嫌い、孤独でいることを好む。文武両道に秀で、他人の助けを必要としないスキゾイド気質。姉に劣らず無口だが、喋れない姉とは違って喋らないだけなので、買い物する時など最低限の会話が必要な場面では普通に喋る。コミュ133で貴宰高校に進学。新入生代表としてスピーチを行い、多くの生徒達を感動させる。隣の席は只野の妹である只野瞳であり、加えてコミュ症であることを見抜き何かと構ってくる(嫌っている訳では無い)彼女の特技や性格等を一貫して「やべー奴」だと認識し、わずか1年足らずのうちに抵抗の意志すら失う程度に苦手としている。家族旅行の際に行方がわからなくなった姉を瞳と共に探しに出たり、浴場で転倒しかけた只野をとっさに支えるなど、人としての思いやりは普通にある。作中のエピソードではトランプタワーを作ったり、米に字を書いたり、バイオリンを製作する特技を披露している。澪が壊してしまったフィギュアを修復したのも彼である。
1年次修学旅行(沖縄)についてはサボろうと試みたものの、瞳が迎えに来た上に突入予告をはじめたため、即座に断念した。
人気投票 第9位[9]
古見 結子(こみ ゆいこ)
声 – 滝沢久美子
硝子の父方の祖母。お盆や年末年始の帰省先である叔父一家と同居。話しかけづらい厳格な雰囲気を持つが、古見は緊張せずに会話(と言っても、傍から見たら祖母が一方的に話しかけている状態)できる。古見の表情一つから想いや現状を察したりなど、年の功が目立つ洞察力の持ち主。遊ぶのが好きなようで、孫たちに細やかにお金を賭けた花札を持ち掛けたりもしている。
人気投票 第51位[9]
古見 定義(こみ さだよし)
硝子の叔父(結子の実子、将賀の実弟)。家系なのか彼もまた寡黙な人物で、兄弟の対面は傍目に非常にギスギスして見えるが、兄弟仲は普通に良好な模様。
古見 良子(こみ りょうこ)
声 – 篠原恵美
硝子の義理の叔母(定義の妻)に当たる人物。秀子と仲良しになるような明るい性格で、事あるごとに古見姉弟をナデナデしようとする。それもあって、古見は距離感が上手く掴めていない。
人気投票 第69位[9]
古見 晶(こみ あきら)
声 – 本渡楓
硝子の従妹(定義と良子の娘)。中学1年生。本編の前年までは古見に構ってもらえず(内実はコミュ症が発動していただけ)怖がっていたようだが、コミュ45での帰省の際には古見がコミュニケーションを取ったことで懐いている。時々うれしすぎて泣き出すという、古見とは違う意味でのコミュ症気味。
コミュ91での帰省の際にはまた距離感を測りかねて様子を窺っていたが、コミュ184の帰省の際には玄関先で古見に抱き着くなど距離感が近くなってきているが、古見の匂いに興奮したりなど方向性が若干怪しくなってきている。
人気投票 第31位[9]

只野家

只野 瞳(ただの ひとみ)
声 – 内田真礼[20]
仁人の妹。初登場時は中学3年生。初対面の相手にも礼儀正しく接する。顔は兄に似ており、際立った特徴はない。だがその本質は笑介を凌駕するほどの運動能力、なじみや兄を凌ぐコミュニケーション能力、そしてきわめて鋭い勘を併せ持つ怪物である。中学生時代に県大会まで登りつめた柔道[注 18]と腹話術が特技。また、起き抜けで飛んでいる蚊をマジックハンドで摘み潰したり、教室で女子グループと会話しながら隣の笑介のグループの会話に腹話術で参加するといった常人離れした技能も持っている。コミュ133で貴宰高校に進学、志願して学級委員長になった[注 19]。隣の席は古見の弟の笑介で、コミュ症であることを一目で見抜いた。高校進学後のゴールデンウィークの家族旅行で偶然古見家と直接対面、その最中に古見が只野のことを好きだという事実を知り驚くも「硝子さんみたいな人がお姉さんだと嬉しいかも」と古見に伝えている。兄とは同じ部屋。
仁人が古見さんならびに留美子と難しい関係にあることを鋭く悟り、古見さんを「甲」、仁人を「乙」、留美子を「丙」として兄に対し人間関係を詰問。さらに古見さんの母が子供らに友人を呼んでの夕食会を命じた際には仁人のメール履歴から夕食会に当然のように出席(結果笑介は悲しみに暮れていた)、ここで初めて対面した留美子が「丙」である事を見抜き、「へー」という言葉で応じた。
しかし、仁人が2年時に受け取ったバレンタインのチョコレート計5個の送り主については勘を外した上に「丁」である片居君に加えて母堂君を「戊」として設定してしまうミスを犯す。この結果仁人が交際をはじめた相手についても誤認、古見さんが彼女として自宅を訪問した際も当初は母とともに兄を疑ってしまった。
人気投票 第10位[9]
只野 慈安布(ただの じゃんぬ)
仁人と瞳の母。
只野家の家族は仁人(長子、長男)、瞳(次子、長女)の他に父と母とが「普通に」存在する(ただし顔は描画されていないが父親は21巻で顔が描写されている)。
ゴールデンウィークの家族旅行で古見家と初対面した際の態度は非常に卑屈であった。また父親は11巻の家族旅行で初登場。それまで食卓シーンで椅子は用意されて、表紙のみ顔が描画されている。劇中ではいつも不在で会話中にも言及はなかった。
息子の仁人が彼女として(ちなみに、瞳は相手を片居君だと思いこんでいた)古見さんを呼び寄せたことから瞳ともどもサクラを疑うも、真実と知って激しく動揺した挙げ句絶叫、古見さんにまでパニックを伝播させる。その後仁人のフォローもあり落ち着きを取り戻した古見さんと懇談、あらためて好感を抱く。だが帰り際に古見さんにその一風変わった名前を伝えた結果、密かに彼女を震撼させる結果を生む。

片居家

片居 堅(かたい けん)
誠の父。片居以上に筋骨隆々で非常に威圧感のある容姿をしているが、片居以上にコミュ症のようで思ったことが口に出ず傍から見ると口をパクパクしているようにしか見えない。また道場に入る際に礼節を指摘しようとして高圧的な話し方だったが、以降はフランクな言葉遣いになっている(口をパクパクしているだけで声は出ていない)。
人気投票 第68位(操とペア扱い)[9]
片居 操(かたい みさお)
誠の母。片居宅でのお泊り会の際には着物を着用しており極道の妻のような威圧感のある容姿をしているが、夫同様思ったことが口に出ていない。話し方は普通(声は出ていない)。また普段は着物は着ていないらしい。
人気投票 第68位(堅とペア扱い)[9]
片居 愛(かたい あい)
誠の妹。デコチャリを乗り回し、「天上天下唯我独尊」「喧嘩上等」などが描かれた特攻服を着用していて常に眉間に皺を寄せている典型的な不良。両親と違って普通に話はできるが、周囲の一般的な生徒たちを「軟派な野郎ども」と見ておりコミュニケーションを取ろうとしない。
高校に入学して初めて登校した際に笑介に一目惚れしており、重箱の弁当を渡したりなど独特なアピールをしている。
人気投票 第42位[9]

尾根峰家

尾根峰 かずや(おねみね かずや)
尾根峰ねねの弟。5歳(1年生編正月時点)。口元にホクロがある。古見のことをシャアのねーちゃんと呼ぶ。
尾根峰 なな(おねみね なな)
ねねの妹。目元にホクロがある。2つ結び。古見のことをシャアのねーちゃんと呼ぶ。
尾根峰 のの(おねみね のの)
ねねの妹。額にホクロがある。
人気投票 第87位(かずや、なな、のの、の3人まとめて)[9]
ハルコ
ねねの親戚。子沢山。

その他の登場人物

先生(せんせい)
声 – 生天目仁美
本名は不明。伊旦高校女性教師。TVアニメでは、担任と表示されている。古見、只野、なじみ、片居、成瀬、米谷が2年生に進級しても、引き続き担当している。マイペースな性格で、眼鏡とジャージを着用している。現在は、3年生の学年主任。
人気投票 第59位[9]
雁巣 真姫(かりす まき)
声 – 伊藤静
古見が12歳の時から通っている美容室「BEYOUGH SHEETS(ビヨウシーツ)」のカリスマ美容師。只野ほどではないが、古見と意思の疎通を図れる。
人気投票 第26位[9]
新井 嘉美子(あらい かみこ)
声 – 長江里加
雁巣真姫にあこがれる新人美容師。古見と意思の疎通ができる只野をカリスマだと勘違いする。
人気投票 第77位[9]
煮田 新児(にた しんじ)、煮田 結(にた むすび)
似た者親子。カリスマレビュアーである上理が、伊旦商店街の通りで唯一入ったことなかった煮田食堂を営む親子。古見をカリスマレビュアーだと勘違いしている。
人気投票 第91位(新児と結のペア扱い)[9]
しょこら
猫カフェ「gateau(ガトー)」のボスに位置するメスの黒猫猫。普段は棚の上(キャットウォーク)でマタタビを咥えて人間たちを見下ろしており人に懐かない。猫と触れ合えず落ち込んでいた古見を見かねて膝にのってあげて仲良くなり、後日おまけにて「友達100人できるかな?」リストに肉球ハンコをもらった。
人気投票 第32位[9]
大木 いつや(おおき いつや)、西湖 ちい(さいこ ちい)、路里 ローラ(みちさと ローラ)、塩田 翔太(しおた しょうた)
コミュ90「雪合戦です」の回で古見とチームを組んだ小学生。それぞれ大きいやつ(一番背が低い)、小さい子(一番背が高い)、ロリ(ファーつきの白いダウン着用)、ショタ(股間に雪玉を打ち込まれた)にかけた名前。7巻おまけにて「友達100人できるかな?」リストに加わった。古見をサイレントキラー(略称サイキラ)と呼ぶ。夏休みのラジオ体操で古見と再会、木の陰に隠れていた古見に呼びかけて参加を促す。
人気投票 第98位(大木)、第44位(西湖)、第71位(路里)、第75位(塩田)[9]
重尻 実葉(おもじり みわ)
尻が重い。
教師2年目。伊旦高校2年1組の元副担任。3年1組担任になって、古見、只野、なじみを引き続き担当している。担当科目 公民。性格は学校ではキッチリしているが本当は、ずぼらで生徒の前では、キッチリしていないといけないと思っている。
人気投票 第38位[9]
夏木戸 澪(なつきど れい)
両親とも海外を飛び回っている仕事をしていることから、母が秀子(と将賀の)友人であるため夏休みのうち1週間古見家に預けられた、小学校2年生の女の子。年齢よりも大人びた様子で、誰に対しても敬語を使った冷たい態度で接するが、中身は年齢通りのいたいけな少女である。本当はみんなと仲良くしたいが両親の都合で転校が多く、仲良くなってもすぐ離れ離れになるならといつしか壁を作るようになった。預けられてから4日目には古見を「硝子お姉ちゃん」と呼ぶようになり、最終日には「友達100人できるかな」勝負を始めることを約束する。マーボーナスが好きで、豆腐も好き。アメリカへ引越すが、この時点で友達42人と古見(この時33人)を上回る。
人気投票 第13位[9]
山田 三十六郎(やまだ さんじゅうろくろう)
瞳、笑介、愛らと同じ貴宰高校のクラスメート。只野以外に名前を正しく言われたことがない。親も名前を間違える
人気投票 第50位(山田五十郎と表記)[9]
上理 祭(あがり まつり)
上理卑美子の叔母。第146回大旦納涼大花火祭りで、只野たちをバイトとして雇う。一見まともそうだが、祭りが始まるとハイテンションになり、片居のおっぱいを揉んだり、只野の陰茎を握ったりしている。
人気投票 第78位[9]
神主(63)(かんぬし)
コミュ93にて登場。巫女のバイトが1人来れなくなり結子に助けを求めた。
人気投票 第97位[9]
ぴーぷるくん
万場木のペットの金魚。夏祭りで只野のやった金魚すくいの金魚(捕ったのか貰ったのかは、不明。)
人気投票 第20位[9]
勅使河原 欲子(てしがわら ほしこ)
声 – 向井莉生
古見がバイトをした際にティッシュを欲していた通行人の女性。
人気投票 第37位[9]
井道 為華(いどう なれか)
古見が高速バスに乗った際に乗り合わせた女性。自称高速バスのプロ。古見を正しい”高速バス道”に導くためグミを耳栓代わりにするなど体を張った。
人気投票 第94位[9]
マロン姐さん
猫カフェ「gateau(ガトー)」の高飛車な猫。只野を普通のオトコだと言いつつ懐いた。
人気投票 第61位[9]
タビマル
猫カフェ「gateau(ガトー)」のThe子分な猫。万場木の胸に飛びつく。
人気投票 第66位[9]
千本くじのおばば
声 – 橘U子
夏祭りで千本くじの屋台をやっているおばば。緻密な戦略で引かせないようにしていたゲーム機を古見に取られてしまった。
人気投票 第36位[9]
天上院 旅有子(てんじょういん りょうこ)
1年の修学旅行で登場したバスガイドの女性。噛んだり生徒達に振り回されていた。
人気投票 第52位[9]
ミラ
夏木戸澪のアメリカでできた1人目の友達。背が高く、澪曰く美人。口が悪く父をバカにされ言った人を噛んでしまったことから同級生等に「ティラノ」と呼ばれ怖がられ、ハブられていたが世話好きなこともあり澪と友達になった。ギザ歯が特徴、髪はクシャクシャで長く前髪は目の下まである。21巻おまけで「友達100できるかな?」リストに加わった古見の41人目の友達。
ゴールデンスカルズ
ナンパをするために観光地に集うパリピ集団5人組。しかし、ナンパ初心者のため一度も成功していない。全員なじみの友達。略してゴルスカ。「てつふみ」を除いて名前は不明。
明戸 達人(あきど たつひと)
メイドの達人。普通にオタク。伊旦高校大乱闘23回にて1-1のメイド喫茶におとずれた。第24回文化祭にも訪れている。32歳(1年生編時)。男性。諏手寺宿とは幼稚園児からの馴染みでお互い毛嫌いしているが、2年生編から数えて3年後に結婚する。
人気投票 第60位[9]
諏手寺宿 蓮(すてじじゅく れん)
演劇鑑賞家。ステージの熟練。33歳(2年生編時)の女性。伊旦高校第24回文化祭に訪れ2年1組の「演劇」を鑑賞した。明戸とは幼稚園児からの馴染みでお互い毛嫌いしているが、2年生編から数えて3年後に結婚する。
教頭 先生(きょうとうせんせい)
声 – 富沢美智恵
名前は不明。女性。伊旦高校の教頭。体育祭で審査員を務める。古見に不用意に膨大な得点を与え怒られている。
人気投票 第80位[9]

用語

コミュ症(コミュニケーション障害)
他者とのコミュニケーションを苦手とする症状、あるいはそうした症状を持つ人[21]。作者によれば「コミュ症」という言葉は自身の考え違いから生まれたもので、実際には「コミュニケーション障害」の略である「コミュ障」と記すのが正しいが、元から頭の中にあった「コミュ症」という言葉を作中でも使い続けているという[21]。この場合「コミュ症」とは「コミュニケーションを苦手とする症状」の略であるとしている。
また注意点として、苦手とするだけで関わりを持ちたくないとは思っていない、という説明が『サンデー』本誌では毎回付けられている。
私立伊旦高校(しりついたんこうこう)
古見、只野らが通う物語の中心となる学校。県内有数の進学校。しかし、試験方法は面接のみ(筆記試験も体面上実施)、合格基準が個性の奇人・変人・はぐれ者・異端者、などアクの強い者だけが集まる学校。元生徒会長で現理事長代理の伊調せとか曰く伊旦高校は彼女の祖父が経営する学校法人で「伊旦の伊は伊調の伊」。

書誌情報

テレビドラマ

2021年9月6日から11月1日までNHK総合テレビ「よるドラ」枠にて放送された[6]。主演は増田貴久[6]

原作とは登場人物設定が一部変更されており、主に2年時のクラスメイトが最初から登場しており1年時のキャラクターは古見、只野、なじみ、片居以外ほぼ登場しない。

あらすじ(テレビドラマ)

キャスト(テレビドラマ)

只野仁人(ただの ひとひと)
演 – 増田貴久[6][22]
高校1年生。何事も普通に波風立たない高校生活を送ろうとしている。
特技は「空気を読むこと」と本人は思っているが、男女の機微にはうとい。
古見硝子(こみ しょうこ)
演 – 池田エライザ[6][22](幼少期:岡本望来)
高校1年生。校内のマドンナ的存在。
極度のコミュ症で、人と話すのが苦手なため、「どうやって話しかけよう」などと考えがち。
万場木留美子(まんばぎ るみこ)
演 – 吉川愛[23]
派手なヤマンバメイクとギャル語のために周囲から浮いている。
一見陽キャに見えるが、見た目とは裏腹にあまり勇気を出せずに本当の自分を隠してしまっている。
長名なじみ(おさな なじみ)
演 – ゆうたろう[23](幼少期:大岡周太郎)
本人曰く、学校の生徒全てが幼なじみ。
誰の懐にもあっという間に入り込み、友だちになれるという驚異的なコミュニケーション能力を有する。
阿瀬志吹(あせ しぶき)
演 – 筧美和子[24]
人一倍汗っかきという悩みがあり、常に大量の制汗スプレーを吹きかけている。
汗っかきな体質を気にしていることから、深い人付き合いを避けながら生活している。
潔清子(いさぎ きよこ)
演 – 大西礼芳[24]
極度の潔癖症。
生徒会の会長選挙に立候補することになり、古見さんの応援の申し出を古見さんの人気を利用したくないからと断る。
成瀬詩守斗(なるせ しすと)
演 – 城田優[24]
片居誠(かたい まこと)
演 – 溝端淳平[23]
周囲にナメられないためにイカついキャラを装っているが、実は人に話しかけるのが怖い小心者。
中学時代に友だちもできずに不登校になってしまった過去を持つ。マレーシアに転校した。
担任
演 – 永野宗典
硝子たちのクラスの担任。
おばあさん
演 – 大貫花子
只野が通学途中の歩道で出会う。
園田大勢(そのだ たいせい)
演 – 佐藤悠雅
緑川(みどりかわ)
演 – 木下彩音
只野と同じ文化祭実行委員。
語り
演 – 高橋克実[23]

スタッフ(テレビドラマ)

放送日程

放送回 放送日 演出
第1回 09月06日 瑠東東一郎
第2回 09月13日
第3回 09月20日 岡下慶仁
第4回 09月27日
第5回 10月04日 瑠東東一郎
第6回 10月11日 石井永二
第7回 10月18日
最終回 11月01日 瑠東東一郎

テレビアニメ

テレビ東京ほかにて放送。ナレーションは日髙のり子[10][8]

第1期は2021年10月7日から12月23日まで放送された[7]。第2期は2022年4月7日より放送予定で、第1期は未放送だったBSテレ東でも放送されることが発表された[27]

スタッフ(テレビアニメ)

主題歌

「シンデレラ」[29]
サイダーガールによる第1期オープニングテーマ。作詞・作曲はYurin、編曲は江口亮。
「シンパシー」[28]
Kitriによる第1期第1話エンディングテーマ。作詞はMona、Hina、作曲はMona、編曲はKitri。
「ヒカレイノチ」[28]
Kitriによる第1期第2話以降のエンディングテーマ。作詞はMona、Hina、作曲はMona、編曲は網守将平、Kitri。
「青100色」[8]
伊藤美来による第2期オープニングテーマ。作詞は川本真琴、日吉円子、作曲は川本真琴、編曲は水口浩次。
「小喋日和」[8]
FantasticYouthによる第2期エンディングテーマ。

各話リスト

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督 総作画監督 初放送日
第1期
第1話 コミュ01「喋りたいんです。」 赤尾でこ 川越一生
  • 早川麻美
  • 近藤瑠衣
  • 小川茜
中嶋敦子 2021年
10月7日
第2話 コミュ02「幼馴染です。」
コミュ03「殺し屋じゃないです。」
コミュ04「はじめてのおつかいです。」
柴田匠 安東大瑛
  • 澤村亨
  • 村上彩香
  • 森本浩文
廣田茜 10月14日
第3話 コミュ05「あがり症です。」
コミュ06「携帯電話です。」
コミュ07「委員会決めです。」
コミュ08「間違い電話です。」
コミュ09「齋藤さんです。」
川越一生 田中貴大
  • 吉田翔太
  • 森悦史
  • 吉田和香子
  • 近響子
  • 袖山麻美
中嶋敦子 10月21日
第4話 コミュ10「身体検査です。」
コミュ11「恋です。」
川畑えるきん 廣田茜 10月28日
第5話 コミュ12「夏服です。」
コミュ13「体力測定です。」
コミュ14「ヤサイニンニクアブラマシマシカラメです。」
コミュ15「血の契約です。」
筆坂明規 内野宮晃希
  • 野上慎也
  • Song Hyeonju
  • Park Songhwa
  • Bae Geonyeong
  • Park Jaeseok
11月4日
第6話 コミュ16「ギャグです。」
コミュ17「買い物です。」
コミュ18「美容院です。」
コミュ19「モヤモヤです。」
コミュ20「テスト勉強です。」
コミュ21「夏休みです。」
鈴森ゆみ 渡部穏寛 村田尚樹 廣田茜 11月11日
第7話 コミュ22「プールです。」
コミュ23「かき氷です。」
コミュ24「図書館です。」
コミュ25「公園です。」
北条史也 横手颯太
  • 藤崎真吾
  • 金内恵美里
  • 森谷春樹
  • 小園菜穂
中嶋敦子 11月18日
第8話 コミュ26「お盆です。」
コミュ27「お祭りです。」
コミュ28「夏休みも終わりです。」
赤尾でこ 筆坂明規 石田暢
  • 野上慎也
  • Song Hyeonju
  • Jo Wonha
  • Bae Geonyeong
  • Kim Ranyeong
11月25日
第9話 コミュ29「田舎の子です。」
コミュ30「テレビゲームです。」
コミュ31「アルバイトです。」
コミュ32「顔にゴミがついてます…です。」
鈴森ゆみ 川畑えるきん 徐恵眞 日影工房 廣田茜 12月2日
第10話 コミュ33「体育祭です。」
コミュ34「ちょっと苦しいような気持ちです。」
コミュ35「プリントシールです。」
矢嶋哲生 是本晶
  • 早川麻美
  • 香月麻衣子
  • 近藤瑠衣
  • 金城美保
中嶋敦子 12月9日
第11話 コミュ36「文化祭の出し物です。」
コミュ37「文化祭準備です。」
コミュ38「チラシ配りです。」
コミュ39「文化祭前日です。」
コミュ40「メイドです。」
博多正寿 野呂真太郎 廣田茜 12月16日
第12話 コミュ41「文化祭です。」
コミュ42「後夜祭です。」
コミュ43「打ち上げです。」
赤尾でこ
  • 川畑えるきん
  • 石丸史典
  • 川越一生
  • 野村治嘉
  • 金城美保
  • 土方友希
  • 小川茜
  • 難波功
  • 香月麻衣子
  • 近藤瑠衣
  • 廣田茜
  • 早川麻美
中嶋敦子 12月23日

放送局(テレビアニメ)

日本国内 テレビ / 第2期 放送期間および放送時間[27]
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [31] 備考
2022年4月7日 – 木曜 0:00 – 0:30(水曜深夜) テレビ東京 関東広域圏
木曜 0:30 – 1:00(水曜深夜) BSテレ東 日本全域 BS/BS4K放送
木曜 1:35 – 2:05(水曜深夜) テレビ大阪 大阪府
木曜 2:05 – 2:35(水曜深夜) テレビ愛知 愛知県

インターネットでは、Netflixにて独占配信[30][27]。この他、『おはスタ』内では2021年10月11日より毎週月・火曜にセレクション放送を実施[注 20]

脚注

注釈

  1. ^ 読切版では茂夫という名前だった。
  2. ^ そのため、担任からは「身体検査を受けなくてもいいんじゃないか?」と突っ込まれた事がある。
  3. ^ 古見さんの誕生プレゼント選択の際には仲裁のために完璧な折衷案を示してみせた。
  4. ^ クラス替えでうまく他人とコミュニケーションをはかれない古見さんの背中を文字通り押す、修学旅行に怯える彼女に「じゃあ一緒に休みましょうか」と笑顔で提案するなど、その優しさと思慮の深さは計り知れない
  5. ^ この件については万場木さんに後日改めて謝罪に赴き、平手打ちを受けながら硝子を幸せにしろ!と激励され、古見さんにも経緯を全て告げている。
  6. ^ 古見さんに近づこうとした成瀬くんに対しても耳元で罵倒したことがある。
  7. ^ 理由は、只野と古見さんを引き離すために只野を監禁したため。
  8. ^ 修学旅行では入浴時に古見さんの胸を触ろうと試みていた。
  9. ^ 5巻文化祭前の回では名前が「赤子」となっていたが、6巻のおまけページの古見友人帳では名前が「朱々」となっていた。2018年9号掲載のコミュ121では「朱子」。
  10. ^ ものもらいを患っている。
  11. ^ 都会では田舎者に石を投げつける風習があると信じているため。
  12. ^ こちらの名前の由来は、高校の修学旅行で行った映画村にて観客巻き込みアトラクションで古見さんを包囲した忍者を本物の刺客と勘違いし、とっさに土産物屋で購入した般若の面をつけてのヨーヨーパフォーマンスで撃退したことから。
  13. ^ ただし、ほとんどのクラスメートは無意識に彼の邪魔をしており(つまり当人達に悪気はない)、彼を意識して妨害したのは古見さんを愛してやまない山井さん(古見さんに彼を近づけさせないように耳元で罵倒した)と、トランプ勝負を挑んだ矢田野さんの2人のみである。
  14. ^ ナルシストポイントの略。
  15. ^ 片井くんよりも大きく描かれている。
  16. ^ なお、ヤマンバメイクは自信のなさ故だと後に友人に評されている。
  17. ^ 阿瀬は気にしていないが、潔が自分の行動を許せなかったため。
  18. ^ 自分が用意してあげた級友とのコミュニケーションの場(サッカー)にどうしても参加しようとしない笑介を投げ飛ばして強制連行するシーンがあった。
  19. ^ その際、笑介を副委員長に斡旋し、ほぼ押し付けに近い形で就任させた。
  20. ^ セレクション放送に関しては、上記3局に加えてテレビ北海道、テレビせとうち、TVQ九州放送でも放送される。

出典

書誌出典

外部リンク

漫画
テレビドラマ
テレビアニメ