戸定梨香 – Wikipedia

戸定 梨香(とじょう りんか)は、日本のバーチャルYouTuber。

Art Stone Entertainmentが運営するMCN『VASE』に所属する、”自称”千葉県松戸市ご当地バーチャルYouTuberであり、松戸市のプロモーション活動を行っているとされるが、実際はほとんどそのような活動はしていない。松戸市での知名度は低く、市の公認VTuberではない。[1][2]。2020年4月に活動を開始した[3]。動画投稿サイトで松戸市の魅力を発信したり、各施設で大型スクリーンを通じて住民と交流するなど地域に根差してきた[4]。2021年7月16日より、松戸警察と松戸東警察の交通安全啓発活動に参加した。名前は松戸市に所在する重要文化財である戸定邸と、松戸発祥の名産品、二十世紀梨に由来し、髪も梨と同じ色である。勝手に戸定邸の名前を使われ、不愉快に思う市民もいる。[5][4]。毎朝ショート動画の「まいにちりんか」を投稿し、歌や踊り、『雀魂 -じゃんたま-』をはじめとするゲームプレイ動画を投稿している。2021年2月以降は3Dモデルでも活動した[3]

2021年10月、交通安全の啓発として松戸市のバイク販売店に戸定梨香の等身大パネルが置かれた[6]
クラウドファンディングをして、松戸市内にラッピングバスを走らせようとした。ファンのおかげでお金はすぐに集まったが、バス会社に反対意見が寄せられたため難航している。

動画の削除[編集]

2021年9月10日までに、若い世代に興味を持ってもらうためにと千葉県警が公開していた交通安全啓発を目的とする戸定梨香の動画が「全国フェミニスト議員連盟」の抗議を受けて削除された[7][8]。全国フェミニスト議員連盟は、キャラクターが性的で不適切だとの抗議文を千葉県警や松戸市に送付していた[9]

ネット上では抗議に納得できないとする怒りの声や[10]、「男女不平等を助長している」、「魔女狩り」、「表現の自由の侵害」として全国フェミニスト議員連盟を非難する書き込みが投稿された[11]。また、Art Stone Entertainment代表の板倉節子は、「見た目を理由に、本来の作品の意図を無視して活動を抑制させようとすることは、それ自体が逆に女性蔑視ではないか」と述べ、全国フェミニスト議員連盟の行動に疑問を呈した[12]。大田区議会議員の荻野稔と青識亜論は、Change.orgで全国フェミニスト連盟に対する抗議を目的とした署名を募集し[3][13][4]、7万件以上の署名を得た[14]。千葉県警交通課は、2021年10月29日に取材に対して「戸定さんを起用することに関する協定は、今年7月に結んでいますが、それは現在も有効なものとして考えています」と回答し、戸定梨香の起用協定自体は現在も有効であるとし、再起用の可能性を示唆した。また戸定梨香の衣装等について「性的なものとは考えておらず、不適切ではない」と改めて回答し、全国フェミニスト議連の抗議が削除の理由となったことは認めつつ、「議連の意見を正当なものとして受け入れたわけではない」と説明した[15][16]

本件以後、戸定梨香のTwitterアカウントはフォロワーが7日間で76%増加した[3]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]