上田幹藏 – Wikipedia

うえだ みきぞう

上田 幹藏

生誕 (1910-05-11) 1910年5月11日(111歳)
日本・京都府京都市
住居 日本 奈良県奈良市
国籍 日本
著名な実績
  • 存命人物のうち日本国内男性最高齢(2020年8月22日 – )

上田 幹藏(うえだ みきぞう、1910年〈明治43年〉5月11日 – )は、日本のスーパーセンテナリアン。現在111歳で京都府京都市出身、奈良県奈良市在住の長寿の男性。2020年8月22日より日本国内の最高齢男性となっており、男性としてはアジア全体でも最長寿、世界全体でも6番目の長寿男性となっている。日本国内の男性としては最後の1910年生まれである。

1910年、京都市に布地卸売商の一人息子として生まれる。2、3歳頃に父がインフルエンザで亡くなり、大阪へ移り住んだ。和歌山県庁の職員として[1]財政課などに勤め、4人の子供に恵まれた。退職後は俳句や執筆に熱中し、90代の頃に上田森彦のペンネームで随筆を自費出版したこともある。2012年より奈良県奈良市の介護老人保健施設「アンジェロ」で暮らす[2]。2017年より県内最高齢の男性である[2][3]

第二次世界大戦では海軍に徴用され、陸戦練兵場で山中で広島への原子爆弾投下された様子を目撃した。

2019年には副知事の訪問を受け、「天気や気温によって、調子は変化する。同じ調子に保つことができたら3年も4年も死なない」と長寿の秘訣を語っている[4]

2020年8月22日、茨城県の福西基が110歳で死去したことにより110歳103日で国内男性最高齢となる。(厚生労働省発表、8月26日)[5]

男女を通じた国内最高齢の田中カ子とは7歳4ヶ月の年齢差となっている。

110歳3ヶ月で男性長寿日本一となるのは2005年に徳田二次郎が110歳23日で最高齢となって以来の若さである。

2020年9月には老人の日の取材で、身体を動かすのが好きでリハビリやレクリエーションに積極的に取り組んでいると報道される。長寿の秘訣は「何も考えずに自然に身をまかせています」と話している[6]

2021年9月には老人の日の取材で「国内最高齢というのはあまり考えたことはないですが、年を重ねるのは楽しみです。長生きの秘けつは成り行きに任せることだと思います」と話している。リハビリや歌を歌って過ごすことが多く、食事も完食するほどである[7]

同年生まれの著名人として苅田久徳、北白川宮永久王、安藤百福、大平正芳、黒澤明、森茂喜、蒋経国、レオ・レオニ、マザー・テレサ、宮崎秀吉などがいる。また彼が生まれた時には徳川昭武、フローレンス・ナイチンゲール、ラーマ5世らが存命中であった。

歴代記録[編集]

2020年8月22日、110歳103日で国内男性最高齢となる。

2020年8月の福西基の死去から11月に林中金作が110歳を迎えるまでと(2日後死去)、林中金作の死去から12月に野島光三郎が110歳を迎えるまで日本の110歳以上男性は上田一人であった。(2011年の木村次郎右衛門以来で)

2021年2月、東京都の男性(110歳)の死去に伴い、日本人男性として1910年生まれ最後の生き残りとなる。

2021年5月11日、111歳の誕生日を迎える。存命の日本人男性が111歳以上となるのは2020年2月の渡邊智哲(当時112歳)以来1年3か月ぶりのことである。

2020年になり渡邊智哲、巴一作、白井庄次郎、福西基、上田幹蔵と5人最高齢者が変わっている。これは資料のある1963年以降で最も多い。

これまでは2004年に仲村亀二、小沢愍昌、村上藤太郎、重高小八の4人が最高だった。

  • 裏町の雪月花 自由律俳句 (文芸社)
  • 生き甲斐の日々 (文芸社)
  1. ^ 元気の秘密は対応力 県内男性最高齢109歳・上田さん、副知事が訪問 /奈良” (日本語). 毎日新聞. 2020年8月26日閲覧。
  2. ^ a b http://www.pref.nara.jp/secure/216921/houdousiryou.pdf
  3. ^ 県内の100歳以上979人 – 女性111歳、男性107歳/最高齢|奈良新聞デジタル” (日本語). www.nara-np.co.jp. 2020年8月26日閲覧。
  4. ^ 奈良県内最高齢の男性は109歳 副知事が訪問 – YouTube”. www.youtube.com. 2020年8月26日閲覧。
  5. ^ 男性の国内最高齢、110歳の福西さん亡くなる”. www.msn.com. 2020年8月26日閲覧。[リンク切れ]
  6. ^ 国内最高齢になった上田さん 長寿のコツ「自然に身を」:朝日新聞デジタル” (日本語). 朝日新聞デジタル. 2020年9月16日閲覧。
  7. ^ 日本放送協会. “奈良県 100歳以上1331人過去最多 国内の男性最高齢も|NHK 奈良県のニュース”. NHK NEWS WEB. 2021年9月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月8日閲覧。
記録
先代:
福西基
存命男性のうち日本最高齢
2020年8月22日 –
次代:
(記録保持者)
先代:
モリー・ウォーカー
存命人物のうち第二次世界大戦の退役軍人最高齢
2022年1月22日 –
次代:
(記録保持者)