日野ゴルフ倶楽部 – Wikipedia

日野ゴルフ倶楽部(ひのゴルフくらぶ)は、滋賀県蒲生郡日野町に広がるゴルフ場である。

観光日本株式会社・安達慎三と久保田粂吉は、1970年(昭和45年)7月15日、ゴルフ場の用地探しに八日市市を訪れていたところ、そこで、滋賀県蒲生郡日野町のゴルフ場誘致計画を知った[1]。日野町では工業団地の誘致計画を進めており、そのためにゴルフ場が必須と考えてのことだった[1]。ゴルフ場用地は、杣地区を中心に中之郷の4部落である[1]。安達の計画では18ホールの予定だったが、地元の要望で36ホールのゴルフ場の建設に変更した[1]

コース設計は、安達建設の鈴木正一が担当し、工事を安達建設株式会社に決まった[1]。建設予定地を検分した鈴木は太鼓判を押した[1]。 1972年(昭和47年)10月15日、キングコース18ホールが完成、開場された[1]。翌1973年(昭和48年)10月、クイーンコース18ホールが完成、36ホール規模のゴルフ場が誕生した[1]

コースは、全体的になだらかな起伏のあるダイナミックな丘陵コースである[2][3]。キングコースの特徴は、フェアウェイはフラットでバンカーは少ない。クイーンコースは、フェアウェイに起伏があるが、砲台グリーンが多いので戦略的なアプローチが求められる[2][3]

日本のプロゴルフメジャー大会の1つ、日本ゴルフ協会主催競技でもあり、日本選手権大会に相当する、日本オープンゴルフ選手権競技大会など多くの大会開催の実績がある。

〒529-1611 滋賀県蒲生郡日野町杣1146-1

コース情報[編集]

  • 開場日 – 1972年10月15日
  • 設計者 – 鈴木 正一
  • 施工者 – 安達建設株式会社
  • 面積 – 1,650,000m2(約49.9万坪)
  • コースタイプ – 丘陵コース
  • コース – 36ホールズ、パー144、キングコース7,035ヤード、クイーンコース6,864ヤード、コースレート キングコース75.0、クイーンコース73.4
  • グリーン – 1グリーン、ニューベント
  • フェアウエイ – ベント
  • ラフ – ノシバ
  • プレースタイル – 乗用カート(5人乗り)、リモコン式 、クインコース 全組セルフプレー、クイーンコース セルフプレー
  • 練習場 – 26打席 200ヤード
  • 休場日 – 毎週火曜日、12月31日、1月1日[4]

クラブ情報[編集]

  • ハウス面積 – 3,300m2(998.2坪)
  • ハウス設計 – 株式会社彦谷建築設計事務所
  • ハウス施工 – 不二建設株式会社[4]

ギャラリー[編集]

交通アクセス[編集]

メジャー選手権[編集]

エピソード[編集]

  • 「京都ゴルフ倶楽部」・上賀茂コース(1948年(昭和23年)開場、設計・シェフィールド)と「日野ゴルフ倶楽部」は、安藤建設グループの観光日本株式会社が経営している兄弟ゴルフコースである[7]
  • 「京都ゴルフ倶楽部」・上賀茂コースの工事完成間際、フェアウェイは出来たがラフに張る野芝がなく困った、旧陸軍八日市飛行場跡の滑走路側帯の野芝の情報が入入った、安達建設グループは戦時中に31カ所飛行場を造成しており、無事、上賀茂コースは開場された[7]

関連文献[編集]

  • 『月刊ゴルフマネジメント』、4月20(175)、「日野ゴルフ倶楽部」、東京 一季出版、1999年4月、2020年8月27日閲覧
  • 『ゴルフ場ガイド 東版』、2006-2007、「日野ゴルフ倶楽部(滋賀県)」、東京 ゴルフダイジェスト社、2006年5月、2020年8月27日閲覧
  • 『美しい日本のゴルフコース BEAUTIFUL GOLF CULTURE IN JAPAN 日本のゴルフ110年記念 ゴルフは日本の新しい伝統文化である』、ゴルフダイジェスト社「美しい日本のゴルフコース」編纂委員会編、「日野ゴルフ倶楽部」、東京 ゴルフダイジェスト社、2013年12月、2020年8月27日閲覧
  • 『近江日野の歴史』、第4巻 (近現代編)、「日野ゴルフ倶楽部との契約調印を報じる記事」、日野町史編さん委員会編、2014年3月、2020年8月27日閲覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]