Kintone – Wikipedia

提供会社の宣伝文句[編集]

kintone(キントーン)とは、サイボウズ株式会社が提供している、webデータベース型の業務アプリ構築クラウドサービス。マウス操作で直感的に自社に合ったシステムが作成できる他、豊富なAPIを通じて他システムとの連携も容易に可能となっている。さらに、従来であればJavaScriptなどを使用したカスタマイズが必要だった部分も画面上の設定で行えるgusuku Customineがアールスリーインスティテュートよりリリースされた[1]。同サービスを利用すれば、プラグインでは実現できず、カスタマイズ開発が必要で諦めていた機能もカスタマインで実現することができる[2]

従来のシステム開発は、プログラミングができる社内開発体制か、システムインテグレータへの依頼が必要だった。しかし、日本国内においてはkintoneがリリースされてからユーザーが「業務システムは自分で作る」という考えや、開発会社においても「ユーザーと一緒に良いものを作っていく」という意識が浸透し始めた。その結果、人月商売だったシステム開発の考え方に変化が起こりつつあり、顧客の目の前で開発を行う面前開発など、新たな開発手法も見られるようになった。

実際の利用感[編集]

プログラマー以外の職種の社員も自身の本業とは別にシステム開発を強いるものである。当サービスを活用するためのITやデータや統計や計数管理の素養があるものは、すでに表計算ソフトのエクセルで十分に同様以上のことができ、一方そういった知識のない通常の社員にとっては、手間がかかるばかりで結局使えない。社員に無駄な工数を強いるもので、IT開発の分野のものが自分たちの興味を押し付けるものである。

一方販売する営業社員は「エクセルを使う時によくある不便なこと」を強調し、当サービスであれば解決できるかのごとくセールスするが、前述のとおり、エクセルで解決できるスキルの人にはエクセルの方が便利で、エクセルで解決できない人にはより問題が複雑化するもので、セールストークと実態はかけ離れている。

提供するサイボウズ社以外のサードパーティーが提供する様々なプラグインで機能拡張ができるが、サイボウズ社がすべてを把握・保証しているわけではないため、不具合があったときにどこが原因かわからず解決困難となる。

エクセルやアクセスでは、ファイル作成者が凝った構成で作るとブラックボックス化して後任者が困るケースが散見されるが、当サービスは裏側の設計がわかりにくい上、プラグイン含めて様々な操作が可能で、同じ機能を動かすにも人によって作り方はばらばらとなる。したがって上記ブラックボックス化はエクセルの場合よりさらに悪化する。当サービス導入直後は、導入を主導した担当者がいるため表面化しにくいが、しばらくすると後悔することになる。

なお、実際にできることは、エクセルでVLOOKUPとピボットが使えれば容易にできるものが大半で、有料プラグインを併用しても、アクセスでフォームが作れるレベルであれば十分にできる。なおスキル上これができない人にとっては、必要スキルから逆算すると結局は実用的なアプリは作れない。当サービスの操作方法を学ぶことで使えるようになるが、同様の時間をかけて学べば、より汎用性の高いエクセルやアクセスのスキルを身に着けることができる。

サイボウズとの連携[編集]

サイボウズ社のサービスであるサイボウズとは連携が可能。一見すると連携により便利になるが、自動連動により「キントーンを導入したことで、サイボウズ自体も設定変更に制限がかかる(具体的には組織コードや所属等)」という問題が発生する。そのため、サイボウズ利用企業は、キントーンを導入することで「今まで通り使えない」というリスクが発生するため、もし導入する際は注意が必要である。

提供企業の姿勢[編集]

CMを多く流し、CMや各種WEB記事で書いてあるセールスポイントと実際の利用感が逆であり、「便利になる」といったまさにその部分がより不便になる。宣伝の手法としても好ましい姿勢ではない。このなりふり構わない宣伝の姿勢は、ウィキペディアにおいて不適切な自社による宣伝記事を書く、というマナー違反からも読み取れる。

利用状況[編集]

kintone上で展開されているビジネス[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]