蛙亭 – Wikipedia

蛙亭（かえるてい）は、吉本興業東京本社所属の日本の男女お笑いコンビ。NSC大阪校34期出身。キングオブコント2021ファイナリスト^[2]。

メンバー[編集]

中野 周平（なかの しゅうへい、1990年11月20日 – ）（31歳）

ツッコミ（コント時には時々ボケ）・リーダー担当、立ち位置は向かって左。

イワクラ（1990年4月10日 – ）（31歳）

ボケ（コント時には時々ツッコミ）・ネタ作り担当、立ち位置は向かって右。

• 本名および旧芸名は、岩倉 美里（いわくら みさと）^[15]。
• 女性。宮崎県小林市出身^[3]。
• 身長160 cm、体重55 kg^[5]。血液型AB型^[3]。
• 鼻骨が無い。よく坂道から転がって鼻を打っていた影響とのこと。また手の指の第二関節を逆に曲げられる^[16]。
• 遅刻魔であり、最大で10時間遅刻したこともある。
• 大喜利に強く、ダイナマイト関西2014の西日本新人王決定戦で優勝している^[17]。
• 趣味は赤ちゃんを見ること、NHKの子供番組を見ながら踊ること、相方・中野が描いた絵に色を塗ること。特技ラダーボール、三点倒立、篠笛が吹けること、激辛料理を食べられること^[3][5]。
• 天然パーマのため、小学生と中学生の頃のあだ名は「大仏」。高校生からストレートパーマをあてている^[8]。
• 芸人を目指したきっかけは、小学生の時に大阪の親戚の人に連れられてなんばグランド花月に行き、吉本新喜劇や漫才などの寄席を初めて観たことで^[9][18]、宮崎にお笑いの文化がないため人を笑わせることを凄いと思ったという^[6]。お笑いを本格的に好きになったのもその時だった^[18]。なお、NSCに入学していなかったらプロダクション人力舎へ入ろうとしていたらしく、これは中野も同様だった^[9]。高校卒業後、地元で2年間アルバイトをして資金を貯めてから大阪へ移る^[6]。
• 2020年7月より^[19]2021年まで、伊藤俊介（オズワルド）、森本サイダー、大鶴肥満（ママタルト）と同居していた^[20]。2022年1月にはルームシェアを解消し、旧居から徒歩5分の家に引っ越した。しかし同居解消後も旧居にはたびたび遊びに行っているという^[21]。
• 2021年6月13日（12日深夜）に放送されたラジオ番組『蛙亭のオールナイトニッポン0（ZERO）』（ニッポン放送）内で、占い芸人である横山裕之（天狗）から運気の上がる名前として薦められ、芸名を本名から『イワクラ』へ改名することを発表した^[22][23]。そのままの名前で活動すると、将来金銭問題で警察沙汰になると言われたことでの改名だった^[24]。
  • 本当は、人に恵まれているからという意味で「人恵」（じんけい）という芸名に改名したかったが、吉本からNGが出た^[24]。なお人恵に改名出来た際には、中野の芸名も「人恵の友」にするともしていた^[25]。
• 2021年11月、宮崎県の魅力をPRするみやざき大使に選ばれた^[26]。同年11月14日には蛙亭として就任式イベントに参加した^[26][27]。

NSC大阪校34期出身の2人からなる。共にコンビを組む相手を見つけられなかったため「相方探しの会」へ参加した^[28]。スベる人がいる中、イワクラが大喜利でウケていたため中野から声をかけた。イワクラ自身はウケているという手応えこそなかったが、中野が面白いと言ってくれたため、この先も面白いと言ってもらえると思い^[29]コンビを結成^[6]。それまでイワクラはピン芸人としてネタを披露していた。イワクラは、衝突が起こるためとして女性同士でコンビを組むのは当初から考えておらず、中野は温厚なため助かっているという^[6]。

当時は男女コンビ自体が珍しく、ゆにばーすや相席スタートよりも男女コンビ歴は長い^[30]。またお互いに初めての相方でもある^[30]。

蛙亭のコンビ名は、イワクラが命名した。漢字2文字にしたく、中野が好きなカエルと宮崎時代にイワクラがアルバイトをしていた焼肉屋の「はいから亭」を組み合わせた^[28]。

中野は当初、イワクラのことを“のほほんとしたちょっと変な子”と思っていた^[29]。イワクラは、中野の書いていたネタは構成こそちゃんとしているが、面白くなくてびっくりしたという^[29]。

養成所では講師に勧められ漫才をしていたが、家の中でNSCの志望動機として「コントがしたい」と書いた紙をたまたま見つけたことからコントへ転向した。初めはどのネタにも包丁を出していて、講師に『包丁に頼るのをやめなさい』と言われた。初めて作ったコントは「メリークルシミマス」。

TBSテレビ『キングオブコント2019』の予選を東京で受け、初めて準決勝に行けたということで上京する気持ちが強くなり、2020年4月より大阪から東京へ活動拠点を移した^[31]。

『キングオブコント2021』で決勝に初進出。「人工生命体」のネタでトップバッターながら461点^{[注 2]}の高得点を叩き出したものの、6位でファイナルステージ進出を逃した。審査員の飯塚悟志（東京03）からは、「トップバッターでなければもっと高得点だった、本当に面白いネタ」、山内健司（かまいたち）からは「個人的MVP」^[32]、松本人志（ダウンタウン）からは「もっと高くてもと思ったが、上が詰まってしまうかもと思い抑えた。ハリウッド映画で見たい」などの高評価を受けた。ネットでは審査員の評価コメントにも挙がっていた「トップバッターだから低得点」という賞レースにおける風潮に対して、蛙亭のネタの完成度が高かったことにより否定的な意見が多く上がった^[33]。なお、敗者コメントは生放送の構成上の時間配分によるものなのか、ファーストステージ敗退者7組の中で唯一無く、どのような思いだったのかは当日Twitterライブで行われていた暫定席生配信を見なければ分からなかった^{[注 3]}。

• コントを主力に、漫才も行う。狂気と哲学性^[34]、中野の演じる変な男の妄想テイストの下ネタが特徴^[35]。漫才の際は緑を基調にした衣装で揃えている。
• 中野は岡山弁、イワクラは、宮崎弁の訛りの混じった関西弁や共通語で展開していくことが多い。イワクラは、今後はコントでは方言を抜いていくことを課題としている。
• ネタ作りや劇場のネタ選びを担当しているのは、イワクラである^[6]。結成当初から2015年頃までは中野がネタを作っていたが、よしもと漫才劇場のバトルイベントでイワクラの書いたコントをかけ上位へ入って以降^[6]、イワクラが全てのネタを作成している^[36]。イワクラは「中野がどうなっていたら面白いか」を考えてネタを書いているが^[6]、設定のみを考え、練習はほぼせずに中野にはネタの内容が伝えられず、本番へ臨むことも多い^[36]。中野が本番中にアドリブで足していくスタイルで、イワクラは中野の対応力と演技の幅を高く買っている^[37]。イワクラはネタをため込むことが多く、完成したネタを届けられないことも多いという^[36]。
• 飯塚悟志（東京03）は、生々しい下ネタや女性像を描いていながら引かずに面白く見ることができる、稀有なタイプの女性芸人であるとしてイワクラを高く評価している^[38]。

テレビ[編集]

現在のレギュラー

不定期出演

過去の出演番組

ラジオ[編集]

現在のレギュラー

単発番組

CM[編集]

• ダスキン
  • くらしのリズムを整えよう・浄水シャワー篇 – 中野のみ（ナレーション）^[46]
• スカパー！ 無料の日 – 中野のみ（ナレーション）
  • クイズ王も知らない篇^[47]
  • クイズ王早押し篇^[47]
• Yahoo! JAPAN アプリ
  • Mr.Y「人物検索」篇^[48]
• Indeed
  • 「レストラン」編（2021年12月18日 – ）^[49]
  • 「家電量販店」編（2021年12月27日 – ）^[49]
  • 「社長室」編（2022年1月5日 – ）^[49]
• 映画『マトリックス レザレクションズ』 プレミア配信TVCM（2022年1月28日 – ） – 中野のみ（ナレーション）^[50]

映画[編集]

• 青葉家のテーブル（2021年6月18日公開） – 紺介 役（中野）^[51]
• 劇場版「ほんとにあった怖い話 事故物件芸人3」（2021年9月10日公開） CASE2:「本日は都内にある、とあるスタジオに来ております…」^[52][53]

賞レースでの戦績[編集]

M-1グランプリ

年度	結果	会場	日程	エントリー No.
2015年（第11回）	3回戦進出[1]	[大阪] よしもと漫才劇場	10月26日（月）	984
2016年（第12回）		[京都] よしもと祇園花月	10月20日（木）	1728
2017年（第13回）	不参加
2018年（第14回）	2回戦進出[1]	[大阪] 大丸心斎橋劇場	10月12日（金）	2194
2019年（第15回）	準々決勝進出[1]	[大阪] なんばグランド花月	11月18日（月）	1993
2020年（第16回）		[東京] NEW PIER HALL	11月17日（火）	985
2021年（第17回）		[東京]ルミネtheよしもと	11月17日（水）	5349

• 2012年 THE MANZAI – 2回戦進出
• 2013年 THE MANZAI – 1回戦敗退
• 2014年 THE MANZAI – 1回戦敗退
• 2018年 第39回ABCお笑いグランプリ – 第3位
• 2020年 第9回ytv漫才新人賞決定戦 – 本選進出
• 2020年 Laughter Nightチャンピオン大会 – 決勝進出
• 2021年 第42回ABCお笑いグランプリ – 第3位

単独ライブ[編集]

2014年

2015年

• 06月28日 – 蛙亭単独ライブ（道頓堀ZAZA POCKET’S）
• 09月17日 – 僕たちの帰る場所（道頓堀ZAZA HOUSE）

2016年

• 04月03日 – ちゃお!〜死ぬまで生きちゃお〜（道頓堀ZAZA HOUSE）
• 06月05日 – らっきょ（道頓堀ZAZA POCKET’S）※トークライブ
• 07月29日 – 青レンジャー（道頓堀ZAZA HOUSE）
• 12月19日 – どげんかせんといけまぁが!!（よしもと漫才劇場）

2017年

• 04月15日 – 学校に行きたくない（道頓堀ZAZA HOUSE）
• 08月12日 – リアルオアファンタジー（よしもと漫才劇場）

2018年

• 04月01日 – ふたりで作ってます。（よしもと漫才劇場）
• 09月16日 – 蛙亭Fam.〜6年6華月〜（よしもと漫才劇場）

2019年

• 02月15日 – 蛙亭単独ライブ〜ケロケロ言うてやってますけども〜（よしもと漫才劇場)
• 04月28日 – 蛙亭単独ライブ〜タイヤと大仏〜（よしもと漫才劇場）※タイトルの由来は、2人の中学生時代のあだ名から^[8]。
• 12月13日 – 蛙亭単独ライブ「心の底から叫ぶぜ!!」（よしもと漫才劇場）
• 12月21日 – 蛙亭単独ライブ〜東京無限大青春朝焼物語〜’ヨシモト∞ホール）

2020年

• 03月08日 – 蛙亭単独ライブ「大阪LOVERS」（よしもと漫才劇場）※中止
• 04月05日 – 蛙亭単独ライブ ケロッと一発! やってみよう!（ヨシモト∞ホール）※オンラインにて開催
• 04月05日 – 蛙亭トークライブ 語りんぐ☆（ヨシモト∞ホール）
• 06月14日 – 蛙亭単独ライブ〜ネタがやりたいんや!!〜（ヨシモト∞ホール）※オンラインにて開催
• 07月22日 – 蛙亭単独ライブ「この街も変わんねぇな」（よしもと漫才劇場）

2021年

• 02月21日 – 蛙亭単独ライブ ネコの日イヴ（ヨシモト∞ホール）
• 08月09日 – ネタ・ウォー 〜東京公演! ざけんなよ〜（ヨシモト∞ホール）
• 08月12日 – ネタ・ウォー 〜大阪公演! ざけんなよ〜（クールジャパンパークTTホール）

注釈[編集]

出典[編集]

外部リンク[編集]

コンビ

中野

イワクラ