水野由多加 – Wikipedia

水野 由多加(みずの ゆたか、1956年 – )は、日本の広告研究者。関西大学社会学部教授。大阪市出身。

専門は広告研究であるが、個別の具体的な広告(作品と呼ばれるクリエイティブ)の論評ではなく学術的な水準で社会現象としての「広告の研究」を深めている[1]。近年は広告ビジネスの変化を捉え、『日経広告研究所報』(隔月刊)の5年余の長期連載で、数々のデジタル広告等の専門家、業界キーパーソンらと対談などを2021年6月まで行っていた[2]

大学の授業については、ネット上の授業評価(過去からの累積)で関西大学の過去からののべ5万4千の授業中、教員別で第7位の高評価を得、授業の充実ぶりが証されている[3]

日本広告学会副会長[4][5]

大学・学界以外での社会的活動としては、環境省のカーボン・オフセット認証(カーボン・ニュートラルを導くエコマークの一種の認証)を行う制度登録認証委員会[6]委員、大阪府・市教職員研修講師、大阪市広報企画審査委員[7]、(一社)日本BtoB広告協会(旧・日本産業広告協会)アカデミー(学術委員)[8]、(一社)大阪アドバタイジングエージェンシーズ協会理事[9]、日経広告研究所[10]の客員、また朝日放送番組審議会委員[5]などを歴任している。

学歴・職歴[編集]

1979年慶應義塾大学文学部社会学専攻卒業[11][5]、1999年青山学院大学大学院経営学研究科博士後期課程期間満期退学[5]、1979年(株)電通入社[5]、2002年 京都工芸繊維大学デザイン経営工学科教授[12]、2004年 関西大学社会学部教授[5]、2006年 博士(商学)学位取得[13]、2009年~2010年 アメリカ合衆国ミズーリ大学コロンビア校スクール・オブ・ジャーナリズム[14]客員研究員[12]

受賞学術賞[編集]

  • 2000年 – 日本広告学会学会賞(論文部門)
  • 2004年 – 日本広告学会学会賞(学術図書部門)・・・対象図書『統合広告論ー実践秩序へのアプローチ』[15]
  • (単著)『統合広告論ー実践秩序へのアプローチ』ミネルヴァ書房、2004年、改訂版2014年。

    ISBN 978-4623069729。

  • (編著)『広告表現 倫理と実務』宣伝会議、2009年。ISBN 978-4883352289。
  • (共編著)『広告コミュニケーション研究ハンドブック』有斐閣、2015年。ISBN 978-4641184275。(妹尾俊之・伊吹勇亮との共編著)
  • (共著)『広告効果論ー情報処理パラダイムからのアプローチ』電通、2001年。ISBN 978-4885531477。(仁科貞文編著)
  • (共著)『デジタルライフ革命ー顧客たちのeコミュニティ』東洋経済新報社、2001年。ISBN 978-4492554302。(古川一郎他編著)
  • (共著)『マーケティング・ダイアログー意味の場としての市場』白桃書房、1999年。ISBN 978-4561661054。(石井淳蔵・石原武政編著)
  • (共著)『新マーケティング情報論』ナカニシヤ出版、2003年。ISBN 978-4888487825。(大脇錠一ほか編著)
  • (共著)『メディアスポーツへの招待』ミネルヴァ書房、2013年。ISBN 978-4623059416。(黒田勇編著)
  • (共訳書)『ブランド!ブランド!ブランド!:理屈を超えた強さをいかに築くか』ダイヤモンド社、2003年。ISBN 978-4478502136。(ダリル・トラヴィス著木村達也・川村幸夫訳)
  • NII学術情報ナビゲータ論文検索[1]
  • Pinterestで「広告研究」というボードを持っている[16]
  • 2000年代から2010年代半ばまで、「千里一隅」というblogを持っていたが、現在はない(一部がウエイバックでキャプチャーされている)[17]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]