ダ・ヴィンチ・恐山 – Wikipedia

ダ・ヴィンチ・おそれざん

ダ・ヴィンチ・恐山

生誕 (1993-05-10) 1993年5月10日(28歳)[1]
別名 品田遊、有実泊
職業 小説家、漫画家、漫画原作者、ライター、編集者
活動期間 2009年 –
雇用者 バーグハンバーグバーグ
団体 コルク(品田遊名義)

ダ・ヴィンチ・恐山(ダ・ヴィンチ・おそれざん、1993年[2]5月10日[3] – )は、日本の小説家、漫画家、漫画原作者、ライター、編集者。東京都出身。別名は品田遊(しなだゆう)、有実泊(ありみとまる)。

2009年12月にツイッターのアカウントを取りネット上での活動をはじめる。それ以前のネットでの表現活動はなかったという[4]。「ダ・ヴィンチ・恐山」のペンネームは小学生のころに漫画のペンネームとして使っていたもの[4]。一つのツイート内でひとつ面白いことを述べるネタツイートで人気を集め、素性をいっさい明かさないまま1年ほどでフォロワー8000人超、ふぁぼ(いいね)数8万を超える有名アカウント(所謂アルファツイッタラー)となる[5](フォロワー数は2021年8月現在約13万人)。

2011年3月、「後輩女性」、通称「輝き女子」に関する一連の人気ツイートがまんがくらぶにて4コマ漫画化される(嘘空まこと作画。2013年に単行本刊行)[6]。同年10月、月刊ビッグガンガン創刊号より、3Dモデルを利用したマンガ制作ソフトコミPo!で制作したギャグマンガ『くーろんず』の連載を開始(2015年まで連載)。

2013年から、友人・にぅまとともにustreamにネットラジオ『オールナイト虚無』を隔週で配信(2016年以降は、『恐山・にぅまのデガラシハリウッド大学』とタイトルを一新し、不定期配信)。同ラジオはネット上でカルトな人気を博し、常連投稿者の中には、のちに歌人としてデビューした木下龍也がいる。またウェブサイト「ダ・ヴィンチニュース」に「オールナイト虚無 出稼ぎ編」と称した、テキスト出張版が連載されていた。

各誌でのコラム執筆など活動の幅を広げ、2015年には「品田遊」名義で小説『止まりだしたら走らない』を出版し、小説家としてデビューを果たす[7]。同書は中央線を舞台にした短編小説集で、表紙・挿絵をツイッターの活動でも知られるerror403が担当している。2016年、ネットコンテンツを制作・運営するバーグハンバーグバーグに入社[8]。同社の運営するウェブサイト「オモコロ」で編集・記事執筆を行っている。

2016年よりバーグハンバーグバーグの同僚であるARuFaとともにネットラジオ『匿名ラジオ』をYouTubeに毎週木曜日に配信している。

人物・エピソード[編集]

  • 素顔を公開しておらず、インターネットやイベントなどで表に出る際は、仮面をつけて活動している。愛用の仮面には、デビュー作『止まりだしたら走らない』の表紙デザインがあしらわれており、2019年からは、従来よりサイズの小さなものにリニューアルした。また、小説家としてのデビュー以前は、市販の仮面にアルミホイルを貼りつけたものなどを使用していた[9]
  • ネタ系ツイッタラーとして認知が広まるにつれて、各地のトークイベントや大喜利イベントに招かれるようになる。2011年8月、おおひなたごうが主催するイベント「第4回ギャグ漫画家大喜利バトル!!」では、おおひなたごう、しりあがり寿、西原理恵子、島本和彦、東村アキコ、和田ラヂヲ、カラスヤサトシといったプロのギャグ漫画家に交じって参加し、優勝を果たした[10]
  • 高校時代は演劇部の部長を務め、脚本で賞を取ったことがある[11]。当時書いた劇は、以降も他校の演劇部で演じられることがあり、ときおり上演許可依頼が届くという[12]
  • 大学時代、落語研究会に入ったが、一か月で退部した。経緯については不明だが、「大学生全員を心の底から憎むようになってしまった」[13]からだという。
  • 哲学に造詣が深い。哲学を題材にした記事やインタビュー、漫画原作などを手掛けることも多く、オモコロで発表したウェブ漫画「下校時刻の哲学的ゾンビ」[14]などが代表的。同作は、難解な思考実験である「哲学的ゾンビ」を、わかりやすく表現したものとしてネット上で話題を呼び、研究者である永野潤の著書『イラストで読む キーワード哲学入門』でも引用された。
  • ツイッターを始めたきっかけは、error403の活動に触発されたため[15]。それ以前は、小説や4コマ漫画、架空の生き物をまとめたノートなどを、誰に見せるでもなく書き続けていた[16]
  • アイドルマスターシリーズのファン。2018年、会社の業務の一環で、『アイドルマスター ステラステージ』のゲーム実況をしたことをきっかけに、急速にのめり込んでいった。翌年12月にはアイドルマスターを題材にした自身初の同人誌『アイドル目撃情報』を上梓した他、アイドルマスターの特集が組まれた『BRUTUS』933号では「ダ・ヴィンチ・恐山P」としてコメントを寄せている。
  • 好物は角煮[17]で、自作もする。嫌いなものは野菜[18]、貝類、納豆。
  • 『オールナイト虚無』『デカラシハリウッド大学』にはマスコットキャラクターの「ウロ」「ムー」がおり(デザイン・作画はにぅまが担当)、ダ・ヴィンチ・恐山名義でキャラクターグッズ類およびLINEスタンプが販売されている[19]

作品リスト[編集]

連載漫画[編集]

漫画原作[編集]

  • 輝きジョシ子さん。(作画:嘘空まこと、『まんがくらぶ』、竹書房)※ツイートを原案に漫画化したもの。
  • 哲学ゾンビの語りえない滞納(漫画:とりうみいたち、『月刊ビッグガンガン』、スクウェア・エニックス)

小説[編集]

  • 止まりだしたら走らない(リトルモア)
  • 名称未設定ファイル(キノブックス)
  • ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語 (イースト・プレス)

連載コラム[編集]

  • ダ・ヴィンチ・恐山の因果くらぶ(『まんがくらぶ』、竹書房)
  • 字デテレビ(『TVブロス』、東京ニュース通信社)
  • オールナイト虚無-出稼ぎ編- (『ダ・ヴィンチニュース』、KADOKAWA)※ネットラジオ「オールナイト虚無」のテキスト出張版

書籍[編集]

同人誌[編集]

  • アイドル目撃情報(サークル「統覚制作委員会」)

コント脚本[編集]

作詞[編集]

  • OMORO NO COCORO(作曲:雨穴、『オモコロスーパーディナーショー 〜オンラインの宴〜』エンディングテーマ曲)

テレビ番組[編集]

出典[編集]

外部リンク[編集]