前田裕二 – Wikipedia

前田裕二が小学6年生からギターの弾き語りを始めた綾瀬駅

前田 裕二(まえだ ゆうじ、1987年6月23日 – )は日本の実業家。SHOWROOM株式会社・代表取締役社長。著書『メモの魔力』が69万部のロングベストセラー。『ハーバードビジネスレビュー 未来を作るU-40経営者20人』に選出され、現在『スッキリ』コメンテーターをしながらSHOWROOM株式会社代表取締役社長を務める。2019年は『デジタルメディア協会主催・第24回 AMD Award ’18 優秀賞』『紀伊国屋書店年間ベストセラー大賞受賞』W受賞。東京都立深川高等学校[3]、早稲田大学政治経済学部卒業、東京都北区出身。

社長でありながら作家活動、テレビコメンテーター、講演会の仕事を精力的にこなす。2018年に発売した著書『メモの魔力 The Magic of Memos 』は68万部を超えるロングベストセラー[4][5]。その他の著書に『人生の勝算』がある(2020年3月現在23刷9万部超のベストセラー)[2][6]

現在、テレビ『スッキリ』火曜のコメンテーター[2][7]、『新・日本男児と中居』準レギュラー[8] のほか、ラジオ『SHOWROOM主義』にレギュラー出演するほか、『世界一受けたい授業』[9]『深イイ話』[10]『メレンゲの気持ち』[11]『アナザースカイII』[5][12][13]『しゃべくり007』[14]『ナカイの窓』[15]『ニノさん』[16] ほか多数の人気番組に出演。様々な分野で活動を手掛ける新鋭若手社長の1人として注目されている[17]

2019年11月にはニッポン放送の老舗番組『オールナイトニッポン』の冠をジャックして『前田裕二のオールナイトニッポン』を放送[18]。放送直後、SHOWROOM番組24時間番組『前田裕二 密着24時 〜ニッポン放送からの挑戦状〜』(5時~29時)に挑戦。その間に檜原麻希(女性初のニッポン放送新社長)、蜷川実花、ゆうこす、西野亮廣、松村沙友理、鬼龍院翔、中田敦彦など7人のインフルエンサーと対談しゼロの状態から、時間内にリスナーと本のタイトル、価格、デザインを作っていくという前代未聞の企画をやりとげ話題となる、翌日、自身3冊目の著書『ギフトのあけ方』を刊行、決済手数料を除いた収益全額が台風19号災害義援金に寄付される[19]

2020年7月、日本に約3,300店舗、世界26の国家・地域に約2,000店舗を展開する100円ショップのDAISO(ダイソー)限定で4冊目の著書『小学生のうちに身につけたい「書くことが好きになる」』が販売[20][21]

2020年10月、スマートフォンに特化した縦型バーティカルシアターアプリ『smash.』をローンチ[2]

2020年11月11日から、ニッポン放送にて『前田裕二のゼロイチ』(毎週水曜 後7:00~9:00)放送スタート。初のラジオレギュラーパーソナリティーに挑戦。番組内容は、リスナーやゲストとともに2時間で“ゼロからイチ”を生み出すことを目指して、SHOWROOMの配信サービスもフルに活用して、ラジオと動画のハイブリッドを共有する番組[22]

受賞・名誉[編集]

幼少~高校時代
  • 1987年、東京都北区生まれ[5][27]
  • 光明院幼稚園、滝野川第七小学校入学。8歳まで北区に過ごした。『アナザースカイII』では初めて自転車に乗れた場所や2年生まで通っていた小学校に訪れた[5]
  • 物心ついたときには父親がおらず、8歳で母が他界。10歳年の離れた兄と一緒に親戚の家に引き取られた[28]
  • 有名塾に通う同級生の女子に学力で勝てないことがモチベーションに変わり、授業でメモを取ることをはじめる。先生に褒められたい、誰かに褒めてもらいたいという承認欲求の始まりだった[28]
  • 小学6年生から綾瀬駅前でギターの弾き語りを始めた。弾き語りを続けていくうちに『オリジナル曲は聞いてくれない』⇒『カバー曲を歌うと立ち止まる』⇒『立ち止まった人のリクエストに応えると仲良くなれる』⇒『リクエストに応えられなかった曲を一週間後に弾いてあげるともっと仲良くなれる』⇒『仲良くなったらオリジナル曲を聞いてくれる』⇒『カバー曲+オリジナル曲の演奏もっとお金が貰える』というサイクルに気付く[5][28]
  • SHOWROOMの原型になった『仲良くなるには双方向性が大切』『人は「絆」にお金を払う』ということを考えはじめる[28]
  • 中学はバスケットボール部に入部、バスケに没頭。東京都立深川高等学校でもバスケを続けるが膝を故障、当時の英語教諭に「ディベートをやらないか?」との誘いで世界に興味を持ち始めた[5]
早稲田大学時代
  • 2005年、兄の自慢になりたいという理由で早稲田大学政治経済学部に入学。兄は医者になりたかったが前田の養育のため全てを犠牲、恩返しの1つとして勉強した[5]
  • 政治経済の専攻をしながら法律も学んだ。大学時代の後半は常に六法全書をカバンの中に入れて愛読書とした[5]
  • 「アナザースカイⅡ」のインタビューで1番記憶に残る授業として経営学修士と呼ばれるMBAの授業をあげている。帰国子女ばかりが集まったハイポテンシャルなクラスだった。経営の事例を通じて自分がその企業の人だったらどういう打ち手を取るか英語で議論する内容だった[5]
  • 苦学生だった前田は複数のアルバイトをして学費を工面、貪欲に授業をとった。バイト先での大学の先輩にあたる社会保険労務士の関根光(早大政経⇒SMBC日興証券⇒メットライフアリコ)から外資金融の世界の面白さを学んだ。関根がいなかったら起業もしなかったし、世界の株式事情にも目がいかなったとインタビューに答えている[5]
  • 株の勉強から世界のビジネスモデルを研究することにはまった。のちに起業するキッカケとなった[5]
社会人
  • 大学を卒業後、外資系投資銀行のUBS証券株式会社に入社[5]
  • 2011年、UBS Securities LLCに移り、ニューヨークで北米機関投資家に対して株式セールス/アドバイザリー業務に従事[29]
  • 株式市場において数千億〜兆円規模の資金を運用するファンドに対してアドバイザリーを行う[30]
  • 当時ニューヨーク時代に働いていた同僚は「アナザースカイⅡ」で「前田は『優れるな、異なれ』精神でお客さんに対して圧倒的に想像をする、お客さんの生活を見越してそれに合わせて電話。それが何百人もいるから何百人も恋人がいるのと同じだった」と語る。卓越したコミュニケーション能力で、多くの顧客を獲得、チームのリーダーとなってベストセールス賞にも選出された。当時の前田は、ほぼ2日に1回ほど飛行機に乗っていた時期があったことを語った。番組内では顧客のために徹底して分析を行った前田ノートが紹介。日本以上に結果で判断される非常にシビアな世界だったと語る[5]
  • 幼い頃にギターを譲ってくれた親戚の早逝を機に、0→1の価値創出を志向して起業を検討[31]
起業
社長作家~飛躍
  • 2017年6月、初の著書『人生の勝算』を出版。路上ライブで身につけた人生とビジネスの考えを本にまとめる。Amazonベストセラー1位を獲得。担当編集者の幻冬舎・箕輪厚介いわく3日半で完成させたとのこと[34]
  • 2018年2月、お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣と共同経営で五反田にスナック「キャンディ」をオープンした[35] 。  
  • 2018年12月、独自のメモ術を主軸に据えた2冊目の著書『メモの魔力 The Magic of Memos 』を発売。キャッチコピーは『一行のメモが、一生を変える』。発売2日で17万部を記録するベストセラーとなった[36][37]。発売して2日で17万部、1ヶ月強で22万部を突破[4][38]
  • 2019年2月19日、始動した「バーチャルジャニーズプロジェクト(VJP)」ではプロデューサーを務める[39]
  • 2021年1月23日、noteを始める。翌日24日、リクルートに次いで「noteフォロワー急上昇ランキング」全体で第2位にランクイン[40]
  • 2021年2月5日現在、『メモの魔力 The Magic of Memos』が68万部超、『人生の勝算』が23刷 9万部超のベストセラーの記録[4][5][6]

SHOWROOMの創業[編集]

  • SHOWROOMは、2013年11月に株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)が提供を始めた、アイドルやタレントらが仮想ライブ空間で生配信するサービスである。誰でも配信が可能なのが特徴で、視聴者が配信者へ送るプレゼント「ギフティング」(投げ銭)から収益を得ている。[41]
  • 前田は2013年に株式会社ディー・エヌ・エーへ入社してSHOWROOMの事業責任者を務める[41]
  • 2015年にSHOWROOM株式会社を設立して代表取締役社長に就く[41]
  • 2020年10月末現在、460万人が会員登録、570万ダウンロード、配信者数は33万ルーム[42]

smash.の創業[編集]

  • 2020年10月に縦型のスマホに特化した短尺(5~10分以内)でプロクオリティの動画を配信する、バーティカルシアターアプリ「smash.」を始動(月額550円)[42]
  • smash.のCMにはHey! Say! JUMPを起用し。2021年3月末までに2600本のコンテンツを品ぞろえ[42]

人物・エピソード[編集]

  • 3歳で父と、8歳で母と[43] それぞれ死別して親戚に引き取られた。他者に依存しない自立生活を志し、小学生時分からギターの弾き語りを家計に充足した。10歳上の兄がいる[31]
  • 学生時代はバンド活動に没頭した[31]
  • 大学時代は苦学生だった。学費を工面するため塾講師、居酒屋店員、日雇い労働など数えきれない仕事をして賄った。音楽をするキッカケとなるギターを貰った従兄と組んだバンドでライブも熱中した[44]
  • 大学時代に専攻したゼミはマクロ経済学。日本の経済指標や国際通貨基金(IMF)の報告書を分析して議論を重ねて、景気動向の予測などに取り組んだ[44]
  • 大学時代は週3回、東京・早稲田にある「手打ちうどん ごんべえ」の辛子かつ丼&うどんを食べていた。前田にとって今もパワーを貰える「ワセメシ」だという[5]
  • 新卒で入社したUBS証券で毎朝5時に出社し、2年目はニューヨークへ異動した[45]
  • 南場に起業の相談をした際、「今起業しても成功する可能性は著しく低い。だったら、うちで事業の立ち上げを勉強して、その後起業した方が成功確率は上がるのでは」と口説かれ、DeNAに入社[31] した。
  • いつでもどこでもメモを欠かさない「メモ魔」である[46]
  • 習慣を大切にしており毎朝のランニング、就寝前の弾き語りがルーティーンになっている[47]
  • DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(ダイヤモンド社)が、次代を拓く20人のリーダーに選出した[48]
  • GLAY TERU、秋元康、堀江貴文、キングコング西野亮廣、見城徹らと親交がある。
  • 15週連続で興行収入ランキング首位に君臨した『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』を抑えて2週連続で第1位に躍り出た『花束みたいな恋をした』の成功の秘密として前田の著書がキーポイントとなっている。主人公の麦(菅田将暉)と絹(有村架純)が互いの人生を見つめなおすキーポイントとして劇中で「人生の勝算」が登場している[49]

テレビ出演[編集]

現在[編集]

過去[編集]

NHK総合
NHK Eテレ(教育テレビ)
日本テレビ
TBSテレビ
フジテレビ
テレビ朝日
テレビ東京

ラジオ出演[編集]

現在[編集]

過去[編集]

  • SHOWROOM主義(TOKYO FM)※パーソナリティ – 2017年3月30日 – 2020年6月27日
  • GROWING REED(J-WAVE) – 2017年10月15日
  • 前田裕二 密着24時 〜ニッポン放送からの挑戦状〜(ニッポン放送) – 2019年11月4日
    • ニッポン放送×SHOWROOMコラボSP SHOWROOMラジオ(パーソナリティ)
    • 前田裕二のオールナイトニッポン(パーソナリティ)
  • NTT東日本Presents アフターコロナの新しい働き方(ニッポン放送)※ゲスト – 2020年7月24日

Web動画配信[編集]

現在[編集]

 ほか多数掲載

イベント[編集]

 ほか多数出演

関連項目[編集]

外部リンク[編集]