ドース・A・ランファー – Wikipedia

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ドース・A・ランファー（Dorse A. Lanpher 、1935年6月10日 – 2011年12月16日[1]）はウォルト・ディズニー・カンパニー所属のアニメーター。アメリカ合衆国出身。

現在のアートセンター・カレッジ・オブ・デザインで工業デザインを学んでいたが1956年に中退し、アニメーションの道に切り替えた[2]。1959年に『眠れる森の美女』のエフェクトを担当したが、この時はクレジットされていない[2]。

1980年代にはドン・ブルースらとともにディズニーを離れ、ドン・ブルース・プロダクションにてエフェクト原画のディレクターを務める。代表作である『ニムの秘密』では、際立った色づかいと影の動画により絵に奥行きを与え、長年アニメーションでは顧みられることのなかった照明効果を実現させた[3]。例えば炎はセルに描かれるのみならず、色のついたゲルを炎の形に切り抜いて後ろから強い光を当て、レンズの焦点をずらして撮影することにより炎の熱さを強調し、暈（ハロー効果）を効果的に再現した[4]。

1990年代までにはディズニーに復帰しており、アカデミー作品賞にノミネートされた『美女と野獣』ではエフェクト原画部門を統括した[2]。『アラジン』劇中でジニーが召喚してアラジンを取り囲む40人の盗賊たちはディズニーの主要なアニメーターをモデルとしており、ランファーもその一人に含まれる[5]。

  • Dorse A. Lanpher (2010). Flyin’ Chunks and Other Things to Duck: Memoirs of a Life Spent Doodling for Dollars 
  1. ^ Steve Hulett (2011年12月18日). “Dorse Lanpher, RIP”. TAG Blog. アニメーション・ギルド（英語版）. 2014年12月8日閲覧。
  2. ^ a b c Ethan Minovitz (2011年12月20日). “Disney, Bluth effects animator Dorse Lanpher dies”. Big Cartoon News (The Big Cartoon DataBase). http://blog.bcdb.com/disney-bluth-effects-animator-dorse-lanpher-dies-2439/ 2014年12月8日閲覧。 
  3. ^ Paul Mandell (1982). “Good old-time cel animation finally meets its makers as former Disney artists unite to re-establish The Golden Age, an interview with Don Bluth and Dorse Lanpher”. Fantastic Films (Blake Publishing Corp.) (Spring 1982). 
  4. ^ James Clarke (2012). Animated Films. Random House. p. 259.

    ISBN 9781448132812 

  5. ^ David Koenig (1997). Mouse Under Glass: Secrets of Disney Animation & Theme Parks. Bonaventure Press. p. 224. ISBN 9780964060517 

外部リンク[編集]