青狼記 – Wikipedia
青狼記(せいろうき)とは、楡周平による日本の小説作品である。2000年に講談社から上下巻が刊行、2003年に文庫化された。
また、原作者の楡が脚本を手掛け長谷川哲也によって漫画化された、日本の漫画作品である。漫画版は全6巻。全61話。『週刊コミックバンチ』第121号(2003年12月5日号)から第189号(2005年5月6日号)まで連載された。
ストーリー[編集]
時は恒暦471年。天行大陸に5つの国があった。東に奉金(ほうきん)、北に宋北(そうほく)、西に華漢(かかん)、南に湖朝(こちょう)、そして囲まれるように楽天(らくてん)。楽天は5国の中でも最弱小国であったが、巧みな外交でその国体を維持していた。楽天には自国だけが産出する溶光石という特殊な鉱物があり、加工を施すことで膨大な熱と光を発する。楽天は溶光石の流通を操る事で戦力を補い、外交の要にして、他国とのバランスを保っていた。そしてこの年、楽天の都・伯陽に青狼が現る。これは楽天を中心にした5国の抗争を中心にして描かれていく物語である。
主な登場人物[編集]
楽天[編集]
- 荘趙浚(そう ちょうしゅん)
- 本作の主人公。楽天の軍師・荘忠英の第1子。文武に秀で、父から名剣「水殻」を譲り受け、父に代わり帝から名誉の「金糸紅衣」を賜る[1]。
- 荘忠英(そう ちゅうえい)
- 荘趙浚の父。楽天の軍師にして第1軍の将軍。家族と別れ、人質として奉金に赴く[1]。
- 蔡彷吾(さい ほうご)
- 楽天第1軍の副将。荘忠英の片腕であったが、荘趙浚が「金糸紅衣」を賜った事で嫉妬で目がくらむ[1]。
- 藩恩泊(はん おんはく)
- 荘趙浚の従者。かつては荘忠英の従者だった[1]。
- 紅鈴麗(こう りんれい)
- 将軍・紅容煌の娘で荘趙浚に想いを寄せる[2]。
- 覇先(は せん)
- 楽天の文官の長。荘趙浚を陥れるために様々な陰謀を企む[2]。
- 呉大併(ご たいへい)
- 将軍・呉の息子で武学院での荘趙浚の先輩[2]。
華漢[編集]
- 史亜夫(し あふ)
- 華漢国の間者の頭領。卓越した武芸の持ち主で、楽天との国境で策動する[1]。
奉金[編集]
- 楊春申(よう しゅんしん)
- 奉金の軍師。荘忠英との人質交換で楽天にやって来る[2]。
その他[編集]
- 陶君(とう くん)
- 蛮族の1人。「殺腕斧」(さつわんふ)と呼ばれる必殺の武器を使う[3]。
- 呉楼薫(ご ろうくん)
- 蛮地「石の都」の大帝。自然の力を応用した無敵の技・「龍風波」の使い手[3]。
註釈[編集]
出典[編集]
- ^ a b c d e 『青狼記』3巻、3頁
- ^ a b c d 『青狼記』4巻、3頁
- ^ a b 『青狼記』5巻、3頁
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