九州テレ・コミュニケーションズ – Wikipedia

九州テレ・コミュニケーションズ株式会社(きゅうしゅうテレ・コミュニケーションズ)は、長崎県佐世保市に本社があるケーブルテレビ局である。

以下、本拠地においてテレビ佐世保(テレビさせぼ)の名称で行っている事業について述べる。

長崎県の本土側は山がちであり、それが諫早湾干拓事業及びそれによる近隣県との軋轢の遠因にもなっている。テレビ放送にも影響は現れており、佐世保市内(昭和の市域)は烏帽子岳以外にも各地に多数の中継局が設けられている。そうした電波事情から、まだ県域民放が長崎放送とテレビ長崎しかなかった1970年代の早い時期に、ケーブルテレビ局設置に向けた動きが進められ、1978年に西九州共聴株式会社(にしきゅうしゅうきょうちょう)として設立されたのが始まりである。当初はその名の通り単なる共聴施設としての事業開始であり、自主放送を開始したのは1980年代に入ってからである。共聴施設として古くから運営しており、ケーブルテレビという概念がなかった当時から加入者数がいるため、古くからの加入世帯は「有線テレビ」と呼称している。

市域自体の拡大によりエリアも順次広げているが、米軍地区や山間部など、一部サービスを行っていない地域が存在する(米軍地区内はアメリカ人を対象として北米仕様での放送方式にて運営している。)。

テレビ佐世保の略称であるTVSは埼玉県の独立系民放・テレビ埼玉の略称と被っているが一切関係無い[1]

サービスエリア[編集]

長崎県佐世保市(一部除く)・長崎県北松浦郡佐々町
  • 1978年(昭和53年)7月 – 西九州共聴株式会社設立。長崎県佐世保市をサービスエリアとして共聴施設の運用開始。
  • 1981年(昭和56年) – 「テレビ佐世保」の名称で自主放送開始。
  • 1993年(平成5年) – 佐世保ケーブルテレビジョン株式会社(させぼケーブルテレビジョン)に社名変更。
  • 1998年(平成10年) – 福岡県春日市に支店を設置。
  • 1999年(平成11年) – ケーブルステーション福岡が開局。
  • 2002年(平成14年) – 現社名に変更
  • 2006年(平成18年)12月1日 – 地上デジタル放送の再放送開始。
  • 2011年(平成23年) – 福岡県民放テレビ局デジタル放送の区域外再放送をTVQ九州放送はトランスモジュレーション方式で、九州朝日放送・RKB毎日放送・福岡放送・テレビ西日本はデジアナ変換でそれぞれ開始。
  • 2015年(平成27年) – 九州朝日放送・RKB毎日放送・福岡放送・テレビ西日本の区域外再放送を終了(TVQ九州放送のみ継続)。
  • 2016年(平成28年)3月15日 – 全てのアナログ放送を終了[2]

主な放送チャンネル[編集]

地上波系列別再送信局[編集]

テレビジョン放送[編集]

  • 代表チャンネルのみ記載。
  • 斜字 は配信終了(アナログ放送は2016年3月までにすべて配信終了済み)。
  • ◎印のチャンネルは、「プレミアムコース」で契約した場合のみ視聴可能なチャンネル。
  • ※印のチャンネルは、別途個別に視聴契約が必要なチャンネル。
  • 局名は、未成年者視聴防止策を求められるチャンネル。
  • JC-HITSの地上配信システムを採用しているが、便宜上プレフィックスは地上波デジタル系統のチャンネルに「D」を、BS衛星波系統のチャンネルに「B」を、それぞれ付した。

デジタル放送の配信システムは2007年秋よりJC-HITSを使用しているが、一部で分かりやすくするためチャンネル番号を入れ替えたり、配信していないチャンネルがある。また、他局がアナログ放送終了と共にアナログ多チャンネルサービスを取り止めた中、地域事情が為せる技なのか、法定期限ぎりぎりまで「デジアナ変換」によりアナログサービスの維持を図っていたが、「デジアナ変換」によるアナログサービスは2015年1月にBS放送が、同年3月に地上放送が順次終了となり、CS放送のアナログサービスも2016年3月15日までにすべて終了となった。

地上デジタル放送完全移行後の対応[編集]

  • 九州朝日放送・RKB毎日放送・福岡放送・テレビ西日本の福岡4局のデジタル放送は、2011年7月24日以降はデジアナ変換によりデジタル放送を配信することとなった[59]。今までどおりアナログで視聴可能であるが、STBでは視聴できない。
  • 一方、TVQ九州放送は通常のデジタル配信ではあるが、トランスモジュレーション方式であるためSTBを設置しないと視聴できない。また、かつてTVQはアナログ11cnでも放送されていたが、2011年7月24日以降はBSジャパンに変更され、BSデジタルテレビ放送の中では唯一、アナログでも配信されることになった。
  • 以上の結果、アナログはTVQを除く福岡4局が、2011年7月24日以降も今までどおりのチャンネルで配信。そして2015年1月にはデジアナ変換サービス終了のためBS放送が終了し、同年3月には系列局が存在しないTVQを除き、福岡民放の区域外再放送は終了した[60]
  • CSデジタル放送局のHD放送は、日テレG+ HDより開始した。
  • テレビ佐世保視聴者の間では福岡4民放デジタル再放送未実施に際して問合せや反対意見がテレビ佐世保に多く寄せられている。再送信には地元同一系列局合意が必要となるが同じ長崎県内であるにも関わらず、壱岐対馬及び有明海沿岸の各ケーブルテレビに対してはデジタル波での再送信許可を行っており、地元民放局の不公平な対応に疑問を感じる意見が多い。
  • 2016年1月から3月にかけてアナログ放送を継続していたチャンネルが順次放送終了となり、同年3月に残りの6つのチャンネルのアナログ放送を終了したことで、テレビ佐世保におけるすべてのチャンネルのアナログ放送が終了し、デジタル放送へ完全移行した[2]

関連項目[編集]

  1. ^ 関西のテレビ岸和田(ケーブル局)とテレビ神奈川(独立系民放)のケースと同じ。
  2. ^ a b 【重要】アナログ放送終了のお知らせ”. テレビ佐世保 (2016年1月17日). 2017年1月29日閲覧。
  3. ^ 2016年3月15日までにすべてのチャンネルでのアナログ放送を終了
  4. ^ 以前は8chだったが、2015年3月でデジアナ変換での放送が終了したことにより、カートゥーン ネットワークへ割り当てられた
  5. ^ 以前は2chだったが、2015年3月でデジアナ変換での放送が終了したことにより、LaLaTVへ割り当てられた
  6. ^ 以前は10chだったが、2015年3月でデジアナ変換での放送が終了したことにより、スペースシャワーTVへ割り当てられた
  7. ^ 以前は9chだったが、2015年3月でデジアナ変換での放送が終了したことにより、キッズステーションへ割り当てられた
  8. ^ 以前は5chだったが、2015年3月でデジアナ変換での放送が終了したことにより、チャンネルNECOへ割り当てられた
  9. ^ 以前はBSジャパンからチャンネル番号を継承した11chだったが、2015年3月でデジアナ変換での放送が終了したことにより、ウェザーニュースお天気チャンネルへ再び割り当てられた
  10. ^ 以前は4chだったが、2015年3月でデジアナ変換での放送が終了したことにより、ザ・シネマへ割り当てられた
  11. ^ a b c d e 2016年3月15日放送終了
  12. ^ a b c d デジタル放送の再送信同意は地元民放の反対で得られず
  13. ^ 以前は1chだったが、2015年3月で福岡民放の区域外再放送が終了したことにより、時代劇専門チャンネルへ割り当てられた
  14. ^ 以前は15chだったが、2015年3月で福岡民放の区域外再放送が終了したことにより、GAORA SPORTSへ割り当てられた
  15. ^ 以前は16chだったが、2015年3月で福岡民放の区域外再放送が終了したことにより、アニマルプラネットへ割り当てられた
  16. ^ 以前は16chだったが、2015年3月で福岡民放の区域外再放送が終了したことにより、ゴルフネットワークへ割り当てられた
  17. ^ 以前は13chだったが、2015年1月でデジアナ変換での放送が終了したことにより、交通情報へ割り当てられた
  18. ^ 以前は20chだったが、2015年1月でデジアナ変換での放送が終了したことにより、放送大学テレビへ割り当てられた
  19. ^ 以前は22chだったが、2012年2月で終了し、QVCへ割り当てられる
  20. ^ 以前は760chであったが、後にチャンネル番号を変更してHD化
  21. ^ 以前は761chであったが、後にチャンネル番号を変更してHD化
  22. ^ 以前は762chであったが、後にチャンネル番号を変更してHD化
  23. ^ 以前は45chだったが、NHK BSプレミアムに割り当てられていたチャンネル番号を引き継ぐ
  24. ^ a b c d e 2016年1月26日放送終了
  25. ^ 以前は739chであったが、後にチャンネル番号を変更してHD化
  26. ^ 以前は721chであったが、後にチャンネル番号を変更してHD化
  27. ^ 以前は728chであったが、後にチャンネル番号を変更してHD化
  28. ^ 以前は733chであったが、後にチャンネル番号を変更してHD化
  29. ^ 以前は734chであったが、後にチャンネル番号を変更してHD化
  30. ^ 以前は736chであったが、後にチャンネル番号を変更してHD化
  31. ^ 以前は741chであったが、後にチャンネル番号を変更してHD化
  32. ^ 以前は749chであったが、後にチャンネル番号を変更してHD化
  33. ^ 以前は759chであったが、後にチャンネル番号を変更してHD化
  34. ^ 以前は23chだったが、後にテレビ長崎に割り当てられていたチャンネル番号を引き継ぐ
  35. ^ a b c d 2016年2月20日放送終了
  36. ^ 以前は763chであったが、後にチャンネル番号を変更してHD化
  37. ^ 以前は768chであったが、後にチャンネル番号を変更してHD化
  38. ^ 以前は771chであったが、後にチャンネル番号を変更してHD化
  39. ^ 以前は772chであったが、後にチャンネル番号を変更してHD化
  40. ^ 地元企業であるため、自主放送を地上波枠に移した跡地でJC-HITSシステムにおける標準放送最初のチャンネルを割り当てられた。
  41. ^ 以前は51chだったが、後にCNNjに割り当てられていたチャンネル番号を引き継ぐ
  42. ^ 以前は54chだったが、後にWOWOWプライムに割り当てられていたチャンネル番号を引き継ぐ
  43. ^ 以前は33chだったが、後にBSジャパン→TVQ九州放送に割り当てられていたチャンネル番号を引き継ぐ
  44. ^ a b c d e f 2016年2月10日放送終了
  45. ^ 以前は37chだったが、NHK長崎Eテレに割り当てられていたチャンネル番号を引き継ぐ
  46. ^ 以前は27chだったが、後にテレビ西日本に割り当てられていたチャンネル番号を引き継ぐ
  47. ^ 以前は26chだったが、後に福岡放送に割り当てられていたチャンネル番号を引き継ぐ
  48. ^ 以前は24chだったが、後に長崎文化放送に割り当てられていたチャンネル番号を引き継ぐ
  49. ^ 以前は38chだったが、後に九州朝日放送に割り当てられていたチャンネル番号を引き継ぐ
  50. ^ 以前は32chだったが、後に長崎放送に割り当てられていたチャンネル番号を引き継ぐ
  51. ^ 以前は34chだったが、後にNHK長崎総合に割り当てられていたチャンネル番号を引き継ぐ
  52. ^ 以前は36chだったが、後に長崎国際テレビに割り当てられていたチャンネル番号を引き継ぐ
  53. ^ 以前は47chだったが、後にJ SPORTS 3に割り当てられていたチャンネル番号を引き継ぐ
  54. ^ 以前は21chだったが、アナログ放送が終了したことにより、ショップチャンネルへ割り当てられた
  55. ^ 以前は朝日ニュースターの名称だった
  56. ^ 以前は48chだったが、後にRKB毎日放送に割り当てられていたチャンネル番号を引き継ぐ
  57. ^ 佐世保市は競輪事業を営んでることから、他地域と異なりプランの基本チャンネル化されているものの、未成年者視聴防止策は求められる。
  58. ^ 福岡波についてのお知らせ
  59. ^ デジアナ変換サービス終了のお知らせ

外部リンク[編集]