ドリフトチェンバー – Wikipedia
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。出典検索?: “ドリフトチェンバー” – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL(2017年5月) ドリフトチェンバー(英: Drift Chamber)とは、主に素粒子・原子核物理実験で用いられる位置検出器である。 構造および原理[編集] ドリフトチェンバーは、ガスを封じ込めるための箱(チェンバー)の中に多数のワイヤーを張った構造をしている[1][2]。 荷電粒子を効率よく捉えるために、ガスは単原子分子である希ガス(ヘリウム、アルゴン、ごくまれにキセノン)を主として、多原子分子のエタン、メタン等を混合したものが用いられる。 ワイヤーは陽極と陰極に分かれており、ある区間(セルと呼ばれる)で陽極に行くほど急峻な電場勾配を作り込む。荷電粒子がガスを通り抜ける際に、希ガスの分子が電離され陽イオンと電子に分かれ、電子は陽極、プラスイオンは陰極へと移動(ドリフト)していく。電子のドリフト速度は、ガスの種類・圧力によっても異なるが およそ 5 cm/μs 程度であり、陽極近くでは急激に電場勾配が強くなり、ドリフトした電子が電子雪崩現象により増幅されることで陽極に達した多数の電子がワイヤーに電荷を誘起される。この結果として特定セルの陽極に電気パルスとしてのシグナルが生じ、荷電粒子がセルを通過したことが分かる。同時に電気パルスを時間軸上に分解することでセルのどの地点を通過したのかが計算で求まる。また高速の荷電粒子であれば複数のセルを通過することが可能であるため、自ずと飛跡も同時に分かる。
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