近衞忠大 – Wikipedia

近衞 忠大(このえ ただひろ、1970年7月18日 – )は、日本のクリエイティブ・ディレクター、デザイナー、映像作家、ブランディング・アドバイザー。武蔵野美術大学造形学部映像学科(一期生)卒業。宮内庁式部職として宮中歌会始で講師 (こうじ)を務める。公益財団法人陽明文庫評議員、公益財団法人十四世六平太記念財団理事長(能・喜多流の財団)。父は五摂家筆頭の近衞家(陽明家とも)当主で、日本赤十字社名誉社長・近衞忠煇。母は三笠宮崇仁親王の第1王女子・近衞甯子。

  • 1970年(昭和45年)東京都港区に生まれる。
  • 1990年(平成2年)学習院高等科卒業。
  • 1994年(平成6年)武蔵野美術大学造形学部映像学科卒業後、NHK入職。映像ディレクターとして活動する。
  • 1996年(平成8年)NHK退職後、海外遊学。SUNプロデュースに所属し、テレビ番組やイベント企画を担当。
  • 1997年(平成9年)宮内庁式部職宮中歌会始講師(現職)
  • 2004年(平成16年)『GTパートナーズ株式会社』事業開始
  • 2013年(平成25年)『株式会社Colours International』取締役
  • 2015年(平成27年)『公益財団法人 陽明文庫』 評議員(現職)
  • 2016年(平成28年)『公益財団法人 十四世六平太記念財団』 理事長(現職)[1]
  • 2018年(平成30年)『株式会社curioswitch』代表取締役(現職)[2]
  • 2020年(令和2年)観光庁『上質なインバウンド観光サービス創出に向けた観光戦略検討委員会』委員[3]
  • 2021年(令和3年)観光庁『地方における高付加価値なインバウンド観光地づくり検討委員会』委員(現職)[4]
  • 2021年(令和3年)『特定非営利活動法人七五』理事長(現職)[5]
  • 少年期の8年間、父・忠煇がスイスに赴任していた関係でジュネーブで育った。このため、自身も英語、フランス語を話すトリリンガルである。
  • 自身もバックパッカーとして世界中を旅していたことや、番組制作による海外出張などで数多くの諸外国を訪れており、その経験も現在までの活動に大きく活きている。
  • フリーランスを経て立ち上げたGTパートナーズの事業を開始してからは、クリエイティブ・ディレクターとして映像やイベント企画を中心に活動している。
    • 古巣・NHKをはじめとする様々な番組制作に映像ディレクターとして携わる一方、ファッションブランドのイベントプロデュース、デザインと幅広く活躍する一方で、日本文化を紹介する活動も行っている。これは中臣鎌足以降、日本文化と寄り添い存続してきた近衞家の次期当主として生まれながら、海外文化に囲まれて育ったという特異な境遇を利用し、若い世代への文化継承や、語学力を生かし海外に日本文化を紹介するものである。
  • テレビや雑誌などへの取材寄稿も精力的に行っており、NHKドキュメンタリー「近衞家の太平洋戦争」がある。
  • 近衞家次期当主として、宮中歌会始にて講師(こうじ=和歌の読み手)を務め、それに関連して国立劇場、南座、愛知万博などでは実際に平安時代の装束を纏い、平安の昔を再現しながら和歌を詠むという試みにも参加するなど、和歌文化の継承にも注力している。CDブックに「和歌を歌う・歌会始と和歌披講」などがある。
  • 2015年、ミラノ国際博覧会 において「ジャパンサローネ」クリエイティブ・ディレクターを務める。[6]
  • 2021年、名古屋コンベンションビューロー、徳川美術館との実行委員会形式により、名古屋・徳川美術館にて「TOKUGAWA NIGHT MUSEUM」を開催。[7]
  • 2021年、和歌にまつわる上質な日本文化に触れて頂くプロジェクト「わかまつり」を発足。品川・天王洲のB&C HALLにて1回目のイベントを開催。[8]

陽明文庫[編集]

  • 陽明文庫(ようめいぶんこ)は京都市右京区宇多野上ノ谷町にある歴史資料保存施設。近衞家伝来の古文書(こもんじょ)、典籍、記録、日記、書状、古美術品など約20万点に及ぶ史料を保管している。2015年より評議員を務める。

外部リンク[編集]