野木亜紀子 – Wikipedia
野木 亜紀子(のぎ あきこ、1974年[1] – )は、日本の脚本家。
東京都出身[1]。日本映画学校卒業[2](第8期生[3])。『さよならロビンソンクルーソー』で2010年の第22回フジテレビヤングシナリオ大賞を受賞し、同作のテレビドラマ化で脚本家デビューした[4][5]。
略歴・人物[編集]
学生時代より演劇を始めるが、仲間の演技の才能に圧倒されその道を諦め、映画監督を目指して日本映画学校に進学する。その後ドキュメンタリー制作会社に就職し、取材やインタビューを手がけていた。しかし現場に向かないことを自覚し、映像関連業界に関わる最後の目標として脚本家を目指す[6]。
フジテレビヤングシナリオ大賞に6年にわたって応募を続け、36歳の時に『さよならロビンソンクルーソー』で2010年第22回同賞大賞を受賞し[7]、そのドラマ化作品でデビューを果たした。[6]
その後、『ラッキーセブン』、『主に泣いてます』(ともに2012年)などのフジテレビドラマのほか、実写版映画『図書館戦争』シリーズ、映画『俺物語!!』(2015年)、『アイアムアヒーロー』(2016年)やテレビドラマ『空飛ぶ広報室』(2013年)、『掟上今日子の備忘録』(2015年)、『重版出来!』(2016年)、『逃げるは恥だが役に立つ』(2016年・2021年)など、漫画・小説を原作とする実写映像化作品の脚本を多く手がける[8]。
『重版出来!』で演出を担当した土井裕泰の強い薦めでオリジナル作品に挑戦するようになり[9]、以降2018年には『アンナチュラル』、『獣になれない私たち』、『フェイクニュース』[10]、2020年には『コタキ兄弟と四苦八苦』、『MIU404』といったオリジナル脚本作品を執筆した。
映画『図書館戦争』第1作、テレビドラマ『空飛ぶ広報室』(ともに2013年)と有川浩原作の映像化脚本を続けて手がけたが、有川には原作を正しく読み解いた上でエピソードを取捨選択する手腕の確かさを高く評価された[11][12]。
その後も『重版出来!』で東京ドラマアウォード2016にて脚本賞を受賞するなど、原作ファンの批判の対象となりがちな漫画・小説の実写映像化において、原作オリジナルのエピソードに独自のつなぎのエピソードも適切に加えつつ原作の魅力を損なうことなく実写映像化作品としてまとめ上げる手腕が高い評価を得ている[8][13][14]。
2018年にはオリジナル脚本作品の『アンナチュラル』『フェイクニュース』でも高い評価を得て[15][16]、『アンナチュラル』では法医学という馴染みの薄い重い題材を社会問題も巧みに織り交ぜつつユーモアを交えた会話劇や魅力的なキャラクターにより明るくポップな空気感に仕上げ、さまざまな要素を盛り込みながらも散漫さを感じさせない高い構成力、潜在能力が高評価を受けて[17]、東京ドラマアウォード2018脚本賞、コンフィデンスアワード・ドラマ賞年間大賞2018脚本賞、平成30年度(第69回)芸術選奨文部科学大臣新人賞放送部門の各賞を受賞している。
- 2010年
- 2016年
- 2017年
- 2018年
- 2019年
- 2020年
- 第105回ザテレビジョンドラマアカデミー賞 脚本賞(2020年、『MIU404』)[27]
- 2021年
テレビドラマ[編集]
『空飛ぶ広報室』以降のテレビドラマは全て野木の単独執筆である。
映画[編集]
脚本集[編集]
- 制作陣が明かすドラマの舞台裏話満載! 逃げるは恥だが役に立つ シナリオブック(2017年5月、講談社〈KCデラックス〉)
ISBN 978-4-06-393227-0
- 獣になれない私たち シナリオブック(2019年4月、河出書房新社)ISBN 978-4-309-02770-8
- MIU404 シナリオブック(2020年12月、河出書房新社)ISBN 978-4-309-02933-7
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
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