シズル感 – Wikipedia
シズル感(しずるかん)は、食材や料理を扱った主に広告写真などの表現における、食欲や購買意欲を刺戟するような瑞々しい感覚のこと。シズル感を生じさせる効果をシズル効果、シズル感のある映像をシズルカット、シズル感のある言葉をシズルワードやシズル語と呼ぶ。デザイン・印刷・広告業界においては、食品・料理以外についても臨場感や実物感の意味で用いられることがある[6]。 シズル感の語は、肉や揚げ物などがジュージュー音を立てる様や肉汁が滴り落ちる様を表す英単語(動詞・名詞)sizzleに由来する。この語が広告業界で使われ始めるきっかけとなったのは、エルマー・ホイラー[注 1]の『ステーキを売るな、シズルを売れ』という書籍である。 映像表現におけるシズル感[編集] EPSON (2020, pp. 1ff.) によると、料理写真においてはシズル感を演出するためには、光を当てる角度により料理にツヤやテカリが出るようにすることが重要である。また、料理の鮮度も同等に重要であるとしている。その他、グラス表面の水滴や料理から立ち上る湯気などによってもシズル感は強調される。 言語表現におけるシズル感[編集] 大橋ら (2015) によるとシズルワードは、 味覚系 味覚・嗅覚に対応した「甘い」「辛い」「酸味」や「コク」「深み」「マイルド」などの他、「余韻のある」「飽きのこない」「複雑な」といった、気分・印象・感情に対応する表現も含む 食感系 触覚・聴覚に対応した「サクサク」「プリプリ」(歯触り)、「ザラザラ」「つるつる」(舌触り)や「あつあつ」「冷え冷え」(温度)、「硬い」「ふんわり」(硬度)といった表現 情報系 知識・知恵に対応した「ノンオイル」「減塩」「無農薬」(健康)、「揚げたて」「産地直送」「新鮮」(鮮度)、「素朴な」「上品な」といった表現 の3つに大別できる。シズルワードにはオノマトペが多用されるが、これらは食感系に含まれることが多い。 漫画表現におけるシズル感[編集]
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